目くるめくデジカメの世界㉗ ~ピント問題。パンフォーカスと過焦点距離~
Jan 7 , 2019
こんにちは。Kです。
長い正月休みが終わり、いよいよ新しい年がスタートしました。
そんな、2018年の仕事始めの昼休みにお届けするのは、一部に物好きから絶賛される超人気シリーズの「目くるめくデジカメの世界」です。
今回のテーマは、ナチュログ写真部部員から質問があった「パンフォーカス」です。
とても「ディープな内容」ですが、良い写真を撮るには必要なことなので、上を目指すなら知っていて欲しいと思います。
今回は、カメラの話でも一際ややこしい、レンズの光学系のお話です。
ちなみにテーマの「パンフォーカス」というのは、
「近景も遠景も全ての被写体にピントが合っている写真」
という事です。
今のカメラは「ボケ足のある写真」が注目されるので、すべてにピントが合うなんて何を今更と思うかも知れません。
しかし、その「当たり前」の中に写真の重要な要素が隠されているのです。
とは言え「パンフォーカスの原理」は、とても「難解」な部類に入るので「初心者」は向かない「中上級者向け」の内容になります。
でも、とても大切な事なので、例え内容の1%でも良いので「写真にはこういう面がある」と言う事を知って欲しいと思います。
ピントを調節して、写真を撮るカメラにおいて、全てにピントを合わせるというのは、3つの原理を利用します。
その3つの要素というのが、
「被写界深度(ひしゃかいしんど)」
「無限遠(むげんえん)」
「過焦点距離(かしょうてんきょり)」
となります。
この3つは、「カメラの専門用語」なので、言葉だけ聞いても理解でき無いと思います。
でも、この要素は「写真をきちんとコントロールする」ためには避けて通れません。
特に「被写界深度」と「無限遠」は、カメラを操る上でとても重要です。
レンズのピントの位置とは「焦点」と呼ばれる光が集まる「点」です。
子供の頃、理科の実験で「虫眼鏡を使って太陽の光を集めて黒い紙を焦がす」という体験をした人は多いと思います。
あの虫眼鏡を動かすと光が集まる「点」の事を「焦点」と言います。
そして写真の場合は、この「焦点」の位置が「ピント」の位置となります。
ピントは「焦点」の前後から次第にズレていきます。(虫眼鏡を前後に動かすと、光の集まり方が変わるのと同じです)
しかし、実際の「写真のピント」は焦点よりある程度、前後まで奥行きがあります。
この「見た目上、ピントが合っている範囲」の事を「被写界深度」と言います。
※被写界深度が浅いと、被写体の前後がボケます。
そして、この「被写界深度」はカメラの諸条件によって範囲が広がったり、狭まったりします。
ちなみにカメラ用語としては、ピントが合う範囲が広がる事を「被写界深度が深くなる」と言い、逆にピントの合う範囲が狭くなる事を「被写界深度が浅くなる」と言います。
「被写界深度」を変化させるカメラの諸条件は以下の4つになります。
(1)カメラが小さいと被写界深度が深くなり、カメラが大きいと浅くなる。
スマートフォンに付いている「カメラ」はとても小型です。
そのため、スマートフォンで撮影した画像は、基本的にどの距離でもピントが合いやすくなっています。
反対に、大きな「35mmフルサイズ」のカメラは、被写界深度が浅くなるので、それを利用した「ボケ足」を楽しむ事が出来ます。
※正確にはカメラ自体ではなく、受像するセンサーの大きさで変化します。
(2) 広角レンズの方が被写界深度が深くなり、望遠レンズの方が浅くなる。
厳密に言うと違うのですが、実際にカメラを使う場合の感覚としては、この法則が当てはまります。
感覚的に言うと、広角レンズの方が、ピントを合わせやすく、倍率の高いズームレンズを使うほど、ピントがどんどんシビアに感じると思います。
その理由が被写界深度の深さなのです。
(3) 被写体が遠いと被写界深度が深くなり、近いほど浅くなる。
写真を撮る時、接写の方がピントの位置がシビアに感じるのは、その方が被写界深度が浅いからです。
逆に風景写真のように遠景を撮影する場合、アバウトなピントで合うのは、そのレンジではもともと被写界深度が深く、ピントが合いやすいからです。
イメージとしてはこんな感じです。
(4)「絞り」を絞り込むと被写界深度が深くなり、絞りを開けると浅くなる。
絞りによる被写界深度の変化は言葉ではイメージし難い要素ですので、図にしてみました。
※絞りによる被写界深度の変化のイメージ
このように、絞り羽根を使う事で、被写界深度は増減します。
その範囲を、③で使った図にに当てはめると以下の通りです。
このように、ピントを合わせる範囲を広げる場合は、絞りをグッと絞り込み、逆にピントの範囲を浅くして「ボケ足」を付ける場合は、絞りを開放側にします。
ちなみに、オートフォーカスでピントを合わせる場合、カメラは一番最初に上げた「焦点」を探してそこに合わせています。
この「被写界深度」とは、その「焦点」の前後のピントが合う位置の話ですので、間違いの無いようにしてください。
以上のような「被写界深度」が理解できたら、次に覚えるのが「無限遠」と「過焦点距離」です。
ネットの情報を見ていると、この2つが混ざって説明されいるケースが見受けられます。
どちらも、「ある一定の場所より遠くは全てピントが合う」という話ですが、両者は別の概念になります。
● 無限遠
無限遠は、レンズごとに設定されている「それ以上先はどこまでもピントが合う場所」です。
これは、ある意味「理論的な点」になります。
マニュアルフォカースできるレンズの中には、「距離目盛」があり、その場合、一番後ろに「∞」のマークが入っています。
そして、その位置がそのレンズの「無限遠」です。
レンズのピントは、被写体との距離によって合わせますが、無限遠はそのピントの一番遠方のポイントとなります。
つまり、被写体との距離は、理論上「0mから無限大」までありますが、レンズのピント自体は「有限の範囲」であるという事とになります。
● 過焦点距離
「過焦点距離」とは、先ほどの「被写界深度」の遠方側が、ちょうど「無限遠」に接するポイントになり、無限遠と繋がる場所を言います。
ですので、「過焦点距離」の「焦点」は、かならず「無限遠」の手前側にあります。
ちょっと言葉では分かり難いので、「無限遠」と「過焦点距離」を図で説明してみます。
「過焦点距離」は、カメラから、図にある「焦点」までの距離の事です。
しかし、図にあるように「被写界深度」は、焦点の「近景側」にもあるので、実際にピントが合うのは過焦点距離よりも手前です。
そして、「過焦点距離」での「被写界深度」は、「過焦点距離の1/2」になります。
ですので、例えば「過焦点距離」が「10メートル」だった場合、実際にピントが合って見える距離は、その半分の「5メートル」からになります。
ちなみに「過焦点距離」は、レンズやカメラの性能によってその距離が違います。
ただ、それだと全くイメージ出来ないと思いますので、「35mmフルサイズ」で、各レンズごとの「過焦点距離」のおおよそ、こんな距離感になります。
※「過焦点距離(被写界深度の距離)」です。
24mm F4「4m(2m)」 F8「2m(1m)」 F16「1m(0.5m)」
50mm F4「18m(9m)」 F8「9m(4.5m)」 F16「4.5m(2.2m)」
100mm F4「70m(35m)」 F8「35m(17.5m)」 F16「18m(9m)」
200mm F4「300m (150m )」 F8「150m(75m)」 F16「75m(37.5m)」
例えば、「24mm」のレンズで絞りを「F8」します。
そこで、「2m」の所にピントを合わせると、カメラから1メートル先より後ろ側の全てにピントが合うという事です。
このような距離感を理解して、「過焦点距離」を使うと、「パンフォーカス」が楽になります。
例えば、24mmのレンズをF16にした場合、ピントを1mに固定すると、50cm離れた被写体はピントを動かさずに撮影が可能になります。
では、実際に「パンフォーカス」を過焦点距離を利用して撮る場合のカメラの設定についてです。
まず「F値」が変わると「被写界深度」が変化してしまうので、撮影モードは「マニュアルモード」か、「Avモード(絞り優先モード)」で撮る事になります。
さらに、レンズのピント位置は「オートフォーカス」で動いてしまうとズレてしまうので、基本的には適正な値に「マニュアルフォーカス」で固定して撮ります。
ただ、そう言われると、
「え、マニュアルフォーカスなんて。。オートフォーカスでしかピントが合わせられない。」
って思った人もいるでしょうか?
確かに、オートフォーカスに慣れていると、そういった不安もあると思います。
しかし、そもそも「パンフォーカス」とは「全てのレンジでピントが合っている」とい状態で撮影します。
ピントは必ずしも「被写体の位置」でなく、パンフォーカスで掴むのは「被写体との距離」です。
距離は目視になりますが、そこに入れればピントを動かす必要が無いのです。
しかし、デジタルカメラによっては、マニュアルフォーカスが出来ない物や、ピントリングでは距離が掴めないものもあります。
その場合は、そのレンジでのおおよその「過焦点距離」にフォーカスを一度ロックさせて撮る事になります。
ただ、計算上の「過焦点距離」では、「被写界深度」の端の画像の「解像度」や「シャープネス」がレンズによっては弱かったりします。
その辺りはお使いの「レンズの特性」を色々テストして掴んでおく必要があります。
実際の撮影では、色々なパターンを覚えて使い分けるより、一番使うレンズのポイントを一つ押さえるのが普通です。
例えば「24mmのレンズでF8で撮影」のように、そのレンジを決めておいて、そこにカメラをセットして「パンフォーカス」で撮影して行きます。
マニュアルフォーカスのレンズには、「距離目盛り」の他に、「被写界深度目盛り」が付いているものがあり、それを見ながらある程度ピントを合わせる事が出来ます。
では、実際のレンズを使って使い方を見てみましょう。
例として使うのは、「Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZE」という単焦点レンズです。
35mmフルサイズのカメラで使うと、焦点距離が「50mm」のレンズになります。
このレンズには、このように色々な「目盛り」が刻まれいます。
それぞれの「目盛り」の意味は。
こんな感じです。
「距離目盛り」はピントが合う被写体までの距離を現す目盛りです。
写真では一番最短の場所が「0.45m」となっています。
ですので、このレンズの場合、一番近いところの焦点が「45cm」という事になります。
そしてその下が、「被写界深度目盛り」です。
この「目盛り」によって、それぞれの「絞り」の時に、どの距離までピントが合うかが解ります。
では、ピントの位置を「無限遠」に合わせてみます。
この時に、F8の目盛を見ると「10メートル」となっています。
ですので、焦点が「無限遠」の場合は、F8だと10メートル先から実際はピントが合う事が解ります。
ちなみに「F16」を見ると、「5メートル」なので、そこまで絞ると、5メートル先からって事ですね。
ただし、これは「無限遠」に設定した場合です。
パンフォーカスではもう少し近くまでピントを入れたいので、今度は「過焦点距離」に合わせてみましょう。
例えば、F8まで絞るとすると、絞りで合う範囲の後ろ側「無限遠」になっていれば、そこが過焦点距離となります。
ですので、写真のように無限遠を「F8」に合わせます。
そすると、焦点の距離が「10m」となり、F8側の近い所が「5m」となりました。
先ほど、おおよその「過焦点距離」で上げた50mmのレンジが「 F8「9m(4.5m)」でしたので、ほぼ同じです。
このようにピントのレンジを合わせて使うと、いちいち細かいピント調節をせず、被写体との距離を意識して撮影をすることが可能となります。
ただ、被写界深度の深い位置でのピントの具合は、レンズによって差があります。
また、目盛りも「おおよそ」なので、ピッタリ正確というわけではありません。
私の場合、マニュアルフォーカスでパンフォーカスを狙う場合、「1段分」くらい余裕を持たせます。
例えば、上のように「F8」で撮影する場合は、無限遠の位置を「F5.6」にして撮影するって感じです。
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Carl Zeiss Planar カールツァイス プラナーT*F1.4/50mm ZE
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「感性を研ぎ澄まし、目の前の風景を切り取る」
それが写真の醍醐味であり、難しい所でもあります。
しかし「感性」というのは、とても抽象的な言葉なので、写真では良い意味でも、悪い意味でも便利に使われてしまいます。
本当に意味で、フォトグラファーが持っている「感性」を表現するには、カメラに対する深い「知識と技術」が必要です。
そのためには、とにかく「カメラを理解する」という事だと思います。
ただし、この場合の「理解する」とういのは2つの面があります。
それが、「感覚で覚える」と「理屈で覚える」と言う事です。
「感覚で覚える」というのは、要するに「体で覚える」という事になります。
これは、「スポーツの練習」と同じ事で、繰り返し繰り返し写真を撮り続ける事で、「理屈は知らないけど、写真を撮るときはカメラをこうすれば良い」と自然と解っちゃう状態の事です。
それに対して「理屈で覚える」というのは、今回の記事のように、勉強して覚える方法です。
理屈ばかりでは写真になりませんが、今回のような「過焦点距離」などは、なかなか体で覚えるのが難しいので、むしろ「レンズはそんな原理がある」と頭の片隅に覚えておくと、写真を撮るときに役立つ事が多いです。
つまりこれらは、どちらが正しいと言うよりは、孔子先生が仰るように、「両方が大切」なのだと思います。
「学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし」
最近のデジタルカメラは「オート機能」が凄いので、シャッターを切れば、良い写真が撮れる可能性が高いです。
でも、そういったフォトグラファーが「全くコントロールしていない写真」は、言葉は悪いですが「数を撃って当たった鉄砲」でしかないと思います。
カメラに撮らされるのではなく、カメラを使って撮る。
せっかく写真に興味を持ったのなら、お手持ちのカメラを使いこなして、写真の世界を広げて行って欲しいと思います。
長い正月休みが終わり、いよいよ新しい年がスタートしました。
そんな、2018年の仕事始めの昼休みにお届けするのは、一部に物好きから絶賛される超人気シリーズの「目くるめくデジカメの世界」です。
今回のテーマは、ナチュログ写真部部員から質問があった「パンフォーカス」です。
とても「ディープな内容」ですが、良い写真を撮るには必要なことなので、上を目指すなら知っていて欲しいと思います。
目くるめくデジカメの世界㉗ ~ピント問題。パンフォーカスと過焦点距離~
今回は、カメラの話でも一際ややこしい、レンズの光学系のお話です。
ちなみにテーマの「パンフォーカス」というのは、
「近景も遠景も全ての被写体にピントが合っている写真」
という事です。
今のカメラは「ボケ足のある写真」が注目されるので、すべてにピントが合うなんて何を今更と思うかも知れません。
しかし、その「当たり前」の中に写真の重要な要素が隠されているのです。
とは言え「パンフォーカスの原理」は、とても「難解」な部類に入るので「初心者」は向かない「中上級者向け」の内容になります。
でも、とても大切な事なので、例え内容の1%でも良いので「写真にはこういう面がある」と言う事を知って欲しいと思います。
パンフォーカスの3つの要素
ピントを調節して、写真を撮るカメラにおいて、全てにピントを合わせるというのは、3つの原理を利用します。
その3つの要素というのが、
「被写界深度(ひしゃかいしんど)」
「無限遠(むげんえん)」
「過焦点距離(かしょうてんきょり)」
となります。
この3つは、「カメラの専門用語」なので、言葉だけ聞いても理解でき無いと思います。
でも、この要素は「写真をきちんとコントロールする」ためには避けて通れません。
特に「被写界深度」と「無限遠」は、カメラを操る上でとても重要です。
被写界深度を知る
レンズのピントの位置とは「焦点」と呼ばれる光が集まる「点」です。
子供の頃、理科の実験で「虫眼鏡を使って太陽の光を集めて黒い紙を焦がす」という体験をした人は多いと思います。
あの虫眼鏡を動かすと光が集まる「点」の事を「焦点」と言います。
そして写真の場合は、この「焦点」の位置が「ピント」の位置となります。
ピントは「焦点」の前後から次第にズレていきます。(虫眼鏡を前後に動かすと、光の集まり方が変わるのと同じです)
しかし、実際の「写真のピント」は焦点よりある程度、前後まで奥行きがあります。
この「見た目上、ピントが合っている範囲」の事を「被写界深度」と言います。
※被写界深度が浅いと、被写体の前後がボケます。
そして、この「被写界深度」はカメラの諸条件によって範囲が広がったり、狭まったりします。
ちなみにカメラ用語としては、ピントが合う範囲が広がる事を「被写界深度が深くなる」と言い、逆にピントの合う範囲が狭くなる事を「被写界深度が浅くなる」と言います。
「被写界深度」を変化させるカメラの諸条件は以下の4つになります。
(1)カメラが小さいと被写界深度が深くなり、カメラが大きいと浅くなる。
スマートフォンに付いている「カメラ」はとても小型です。
そのため、スマートフォンで撮影した画像は、基本的にどの距離でもピントが合いやすくなっています。
反対に、大きな「35mmフルサイズ」のカメラは、被写界深度が浅くなるので、それを利用した「ボケ足」を楽しむ事が出来ます。
※正確にはカメラ自体ではなく、受像するセンサーの大きさで変化します。
(2) 広角レンズの方が被写界深度が深くなり、望遠レンズの方が浅くなる。
厳密に言うと違うのですが、実際にカメラを使う場合の感覚としては、この法則が当てはまります。
感覚的に言うと、広角レンズの方が、ピントを合わせやすく、倍率の高いズームレンズを使うほど、ピントがどんどんシビアに感じると思います。
その理由が被写界深度の深さなのです。
(3) 被写体が遠いと被写界深度が深くなり、近いほど浅くなる。
写真を撮る時、接写の方がピントの位置がシビアに感じるのは、その方が被写界深度が浅いからです。
逆に風景写真のように遠景を撮影する場合、アバウトなピントで合うのは、そのレンジではもともと被写界深度が深く、ピントが合いやすいからです。
イメージとしてはこんな感じです。
(4)「絞り」を絞り込むと被写界深度が深くなり、絞りを開けると浅くなる。
絞りによる被写界深度の変化は言葉ではイメージし難い要素ですので、図にしてみました。
※絞りによる被写界深度の変化のイメージ
このように、絞り羽根を使う事で、被写界深度は増減します。
その範囲を、③で使った図にに当てはめると以下の通りです。
このように、ピントを合わせる範囲を広げる場合は、絞りをグッと絞り込み、逆にピントの範囲を浅くして「ボケ足」を付ける場合は、絞りを開放側にします。
ちなみに、オートフォーカスでピントを合わせる場合、カメラは一番最初に上げた「焦点」を探してそこに合わせています。
この「被写界深度」とは、その「焦点」の前後のピントが合う位置の話ですので、間違いの無いようにしてください。
無限遠と過焦点距離
以上のような「被写界深度」が理解できたら、次に覚えるのが「無限遠」と「過焦点距離」です。
ネットの情報を見ていると、この2つが混ざって説明されいるケースが見受けられます。
どちらも、「ある一定の場所より遠くは全てピントが合う」という話ですが、両者は別の概念になります。
● 無限遠
無限遠は、レンズごとに設定されている「それ以上先はどこまでもピントが合う場所」です。
これは、ある意味「理論的な点」になります。
マニュアルフォカースできるレンズの中には、「距離目盛」があり、その場合、一番後ろに「∞」のマークが入っています。
そして、その位置がそのレンズの「無限遠」です。
レンズのピントは、被写体との距離によって合わせますが、無限遠はそのピントの一番遠方のポイントとなります。
つまり、被写体との距離は、理論上「0mから無限大」までありますが、レンズのピント自体は「有限の範囲」であるという事とになります。
● 過焦点距離
「過焦点距離」とは、先ほどの「被写界深度」の遠方側が、ちょうど「無限遠」に接するポイントになり、無限遠と繋がる場所を言います。
ですので、「過焦点距離」の「焦点」は、かならず「無限遠」の手前側にあります。
ちょっと言葉では分かり難いので、「無限遠」と「過焦点距離」を図で説明してみます。
「過焦点距離」は、カメラから、図にある「焦点」までの距離の事です。
しかし、図にあるように「被写界深度」は、焦点の「近景側」にもあるので、実際にピントが合うのは過焦点距離よりも手前です。
そして、「過焦点距離」での「被写界深度」は、「過焦点距離の1/2」になります。
ですので、例えば「過焦点距離」が「10メートル」だった場合、実際にピントが合って見える距離は、その半分の「5メートル」からになります。
ちなみに「過焦点距離」は、レンズやカメラの性能によってその距離が違います。
ただ、それだと全くイメージ出来ないと思いますので、「35mmフルサイズ」で、各レンズごとの「過焦点距離」のおおよそ、こんな距離感になります。
※「過焦点距離(被写界深度の距離)」です。
24mm F4「4m(2m)」 F8「2m(1m)」 F16「1m(0.5m)」
50mm F4「18m(9m)」 F8「9m(4.5m)」 F16「4.5m(2.2m)」
100mm F4「70m(35m)」 F8「35m(17.5m)」 F16「18m(9m)」
200mm F4「300m (150m )」 F8「150m(75m)」 F16「75m(37.5m)」
例えば、「24mm」のレンズで絞りを「F8」します。
そこで、「2m」の所にピントを合わせると、カメラから1メートル先より後ろ側の全てにピントが合うという事です。
このような距離感を理解して、「過焦点距離」を使うと、「パンフォーカス」が楽になります。
例えば、24mmのレンズをF16にした場合、ピントを1mに固定すると、50cm離れた被写体はピントを動かさずに撮影が可能になります。
パンフォーカス撮影の注意点
では、実際に「パンフォーカス」を過焦点距離を利用して撮る場合のカメラの設定についてです。
まず「F値」が変わると「被写界深度」が変化してしまうので、撮影モードは「マニュアルモード」か、「Avモード(絞り優先モード)」で撮る事になります。
さらに、レンズのピント位置は「オートフォーカス」で動いてしまうとズレてしまうので、基本的には適正な値に「マニュアルフォーカス」で固定して撮ります。
ただ、そう言われると、
「え、マニュアルフォーカスなんて。。オートフォーカスでしかピントが合わせられない。」
って思った人もいるでしょうか?
確かに、オートフォーカスに慣れていると、そういった不安もあると思います。
しかし、そもそも「パンフォーカス」とは「全てのレンジでピントが合っている」とい状態で撮影します。
ピントは必ずしも「被写体の位置」でなく、パンフォーカスで掴むのは「被写体との距離」です。
距離は目視になりますが、そこに入れればピントを動かす必要が無いのです。
しかし、デジタルカメラによっては、マニュアルフォーカスが出来ない物や、ピントリングでは距離が掴めないものもあります。
その場合は、そのレンジでのおおよその「過焦点距離」にフォーカスを一度ロックさせて撮る事になります。
ただ、計算上の「過焦点距離」では、「被写界深度」の端の画像の「解像度」や「シャープネス」がレンズによっては弱かったりします。
その辺りはお使いの「レンズの特性」を色々テストして掴んでおく必要があります。
実際の撮影では、色々なパターンを覚えて使い分けるより、一番使うレンズのポイントを一つ押さえるのが普通です。
例えば「24mmのレンズでF8で撮影」のように、そのレンジを決めておいて、そこにカメラをセットして「パンフォーカス」で撮影して行きます。
マニュアルフォーカスのレンズで実践してみよう
マニュアルフォーカスのレンズには、「距離目盛り」の他に、「被写界深度目盛り」が付いているものがあり、それを見ながらある程度ピントを合わせる事が出来ます。
では、実際のレンズを使って使い方を見てみましょう。
例として使うのは、「Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZE」という単焦点レンズです。
35mmフルサイズのカメラで使うと、焦点距離が「50mm」のレンズになります。
このレンズには、このように色々な「目盛り」が刻まれいます。
それぞれの「目盛り」の意味は。
こんな感じです。
「距離目盛り」はピントが合う被写体までの距離を現す目盛りです。
写真では一番最短の場所が「0.45m」となっています。
ですので、このレンズの場合、一番近いところの焦点が「45cm」という事になります。
そしてその下が、「被写界深度目盛り」です。
この「目盛り」によって、それぞれの「絞り」の時に、どの距離までピントが合うかが解ります。
では、ピントの位置を「無限遠」に合わせてみます。
この時に、F8の目盛を見ると「10メートル」となっています。
ですので、焦点が「無限遠」の場合は、F8だと10メートル先から実際はピントが合う事が解ります。
ちなみに「F16」を見ると、「5メートル」なので、そこまで絞ると、5メートル先からって事ですね。
ただし、これは「無限遠」に設定した場合です。
パンフォーカスではもう少し近くまでピントを入れたいので、今度は「過焦点距離」に合わせてみましょう。
例えば、F8まで絞るとすると、絞りで合う範囲の後ろ側「無限遠」になっていれば、そこが過焦点距離となります。
ですので、写真のように無限遠を「F8」に合わせます。
そすると、焦点の距離が「10m」となり、F8側の近い所が「5m」となりました。
先ほど、おおよその「過焦点距離」で上げた50mmのレンジが「 F8「9m(4.5m)」でしたので、ほぼ同じです。
このようにピントのレンジを合わせて使うと、いちいち細かいピント調節をせず、被写体との距離を意識して撮影をすることが可能となります。
ただ、被写界深度の深い位置でのピントの具合は、レンズによって差があります。
また、目盛りも「おおよそ」なので、ピッタリ正確というわけではありません。
私の場合、マニュアルフォーカスでパンフォーカスを狙う場合、「1段分」くらい余裕を持たせます。
例えば、上のように「F8」で撮影する場合は、無限遠の位置を「F5.6」にして撮影するって感じです。
楽天ショップ
Carl Zeiss Planar カールツァイス プラナーT*F1.4/50mm ZE
Carl Zeiss Planar カールツァイス プラナーT*F1.4/50mm ZF.2
あとがき
「感性を研ぎ澄まし、目の前の風景を切り取る」
それが写真の醍醐味であり、難しい所でもあります。
しかし「感性」というのは、とても抽象的な言葉なので、写真では良い意味でも、悪い意味でも便利に使われてしまいます。
本当に意味で、フォトグラファーが持っている「感性」を表現するには、カメラに対する深い「知識と技術」が必要です。
そのためには、とにかく「カメラを理解する」という事だと思います。
ただし、この場合の「理解する」とういのは2つの面があります。
それが、「感覚で覚える」と「理屈で覚える」と言う事です。
「感覚で覚える」というのは、要するに「体で覚える」という事になります。
これは、「スポーツの練習」と同じ事で、繰り返し繰り返し写真を撮り続ける事で、「理屈は知らないけど、写真を撮るときはカメラをこうすれば良い」と自然と解っちゃう状態の事です。
それに対して「理屈で覚える」というのは、今回の記事のように、勉強して覚える方法です。
理屈ばかりでは写真になりませんが、今回のような「過焦点距離」などは、なかなか体で覚えるのが難しいので、むしろ「レンズはそんな原理がある」と頭の片隅に覚えておくと、写真を撮るときに役立つ事が多いです。
つまりこれらは、どちらが正しいと言うよりは、孔子先生が仰るように、「両方が大切」なのだと思います。
「学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし」
最近のデジタルカメラは「オート機能」が凄いので、シャッターを切れば、良い写真が撮れる可能性が高いです。
でも、そういったフォトグラファーが「全くコントロールしていない写真」は、言葉は悪いですが「数を撃って当たった鉄砲」でしかないと思います。
カメラに撮らされるのではなく、カメラを使って撮る。
せっかく写真に興味を持ったのなら、お手持ちのカメラを使いこなして、写真の世界を広げて行って欲しいと思います。
コメント
ほんとためになる記事です(>_<)
なにもしらないカメラド素人が「星空撮りたい!」
って憧れてても、「学び」「努力」することが大切ですよね(^^;
>「感覚で覚える」と「理屈で覚える」
これまで、感覚で撮影してきたのでこの記事は
「理屈」を少し理解することが出来たと思います。
帰って、カメラのレンズを見てみようと思いました(;´Д`)
カメラ・・・。レンズ・・・。
恐ろしい沼です(;・∀・)
なにもしらないカメラド素人が「星空撮りたい!」
って憧れてても、「学び」「努力」することが大切ですよね(^^;
>「感覚で覚える」と「理屈で覚える」
これまで、感覚で撮影してきたのでこの記事は
「理屈」を少し理解することが出来たと思います。
帰って、カメラのレンズを見てみようと思いました(;´Д`)
カメラ・・・。レンズ・・・。
恐ろしい沼です(;・∀・)
こんばんは☆
カメラって奥が深いですね~
カメラ買ってまず撮りたいと思ったのが、背景のボケた写真で、「ピントが全部あってる写真って普通でしょ!」って思ってましたが、なるほどぉ~
ピントにも色々あるんですね!
星空撮影くらいしかマニュアルフォーカスにしてませんでしたが、違う被写体でも撮ってみたいです(≧∀≦)
カメラって奥が深いですね~
カメラ買ってまず撮りたいと思ったのが、背景のボケた写真で、「ピントが全部あってる写真って普通でしょ!」って思ってましたが、なるほどぉ~
ピントにも色々あるんですね!
星空撮影くらいしかマニュアルフォーカスにしてませんでしたが、違う被写体でも撮ってみたいです(≧∀≦)
ササシンさん。こんにちは。
星空は、ちょっと特殊な撮影なので慣れるのが大変ですが、カメラの設定などを覚えれば、素人でも撮れますよ。
でも、写真で「あるレベルより上に行く」には、それなりの感覚と知識が必要になってきます。
例えば、「卓球をやる」だけなら、温泉でも楽しく遊べますが、「卓球大会に出る」となると、色々話が変わってきます。
この場合のレベルってのはそんな話です。
今回は部員さんの疑問に答えたので、かなりハードルが高いですが、カメラにもこんな世界があると思って頂けると幸いです。
星空は、ちょっと特殊な撮影なので慣れるのが大変ですが、カメラの設定などを覚えれば、素人でも撮れますよ。
でも、写真で「あるレベルより上に行く」には、それなりの感覚と知識が必要になってきます。
例えば、「卓球をやる」だけなら、温泉でも楽しく遊べますが、「卓球大会に出る」となると、色々話が変わってきます。
この場合のレベルってのはそんな話です。
今回は部員さんの疑問に答えたので、かなりハードルが高いですが、カメラにもこんな世界があると思って頂けると幸いです。
miniぱぱさん。こんにちは。
昔あった「写るんです」なんてのは、この過焦点距離を最大限に利用したカメラです。
あのカメラってかなり高度な設計なんですよね。
「写真を撮る」ってのは自らの「感性」に従って、例えば「背景をボカすのか」「全てにピントを入れるのか」を決める事です。
それが出来ないとなると「カメラに撮らされてる」って事になんですよね。
まぁ、それが良いとか悪いって話じゃないですが、どうせなら「写真を撮った方が面白いよ」っていうのが、このシリーズの主旨です(笑)
昔あった「写るんです」なんてのは、この過焦点距離を最大限に利用したカメラです。
あのカメラってかなり高度な設計なんですよね。
「写真を撮る」ってのは自らの「感性」に従って、例えば「背景をボカすのか」「全てにピントを入れるのか」を決める事です。
それが出来ないとなると「カメラに撮らされてる」って事になんですよね。
まぁ、それが良いとか悪いって話じゃないですが、どうせなら「写真を撮った方が面白いよ」っていうのが、このシリーズの主旨です(笑)
カメラに撮らされてるのではなく理解したうえで選択して写真に切り取るのですね…
なんか格好いいなと思いました
一通りキャンプ道具が揃ったらカメラ買いたいと思っています
いつになるやら(笑)
まだカメラも手にしていませんがこのシリーズのファンです♪
なんか格好いいなと思いました
一通りキャンプ道具が揃ったらカメラ買いたいと思っています
いつになるやら(笑)
まだカメラも手にしていませんがこのシリーズのファンです♪
こんばんは~
パンフォーカスありがとう御座いますw
一眼レフもミラーレスも全体にピントを合わせるのってそんな難しくないと思ってたんです。
携帯とかだとピントが合うし。
でも今のところ一眼で一番難しいのはピントを合わせる事に、自分の中ではなってますw。
今の自分はまさしく、「数を撃って当たった鉄砲」ですねぇ~(汗)
実際に子供を撮ったりすると一瞬の出来事なので「体で覚える」になってないと実践出来ないなぁと感じてます。
なので自分は「理屈で覚える」⇒「体で覚える」に変えながら実践投入していますが、
「理屈で覚える」の元ネタがないと元も子もないのでとても参考になります!。
後は腑に落ちるまで理解しないとですねw。
自分のレンズは18、35が良く使うのでそれの値を頭に入れとこうと思いますっ!
パンフォーカスありがとう御座いますw
一眼レフもミラーレスも全体にピントを合わせるのってそんな難しくないと思ってたんです。
携帯とかだとピントが合うし。
でも今のところ一眼で一番難しいのはピントを合わせる事に、自分の中ではなってますw。
今の自分はまさしく、「数を撃って当たった鉄砲」ですねぇ~(汗)
実際に子供を撮ったりすると一瞬の出来事なので「体で覚える」になってないと実践出来ないなぁと感じてます。
なので自分は「理屈で覚える」⇒「体で覚える」に変えながら実践投入していますが、
「理屈で覚える」の元ネタがないと元も子もないのでとても参考になります!。
後は腑に落ちるまで理解しないとですねw。
自分のレンズは18、35が良く使うのでそれの値を頭に入れとこうと思いますっ!
今までの「目くるめく~」シリーズで、一番読み応えがあって楽しかったです。
じ、実はプラナーかなり長い事使っていましてあっさり系の色が好きだったんですが、マニュアルで面倒なのと、解放での周辺減光が気に入らなくて昨年売ってしまいました。あの読解不可能なメモリは、距離を示していたのですね!!全然気が付きませんでした。。。
この記事を理解した人は撮影が楽しくなるでしょうね。一眼レフをコントローラブルに使う為に避けて通れない事を凄く簡単に書かれていて、流石だなぁと思いました。
じ、実はプラナーかなり長い事使っていましてあっさり系の色が好きだったんですが、マニュアルで面倒なのと、解放での周辺減光が気に入らなくて昨年売ってしまいました。あの読解不可能なメモリは、距離を示していたのですね!!全然気が付きませんでした。。。
この記事を理解した人は撮影が楽しくなるでしょうね。一眼レフをコントローラブルに使う為に避けて通れない事を凄く簡単に書かれていて、流石だなぁと思いました。
こんにちは〜
被写体の前後でピントが合わないの何でだろうってなんとなく思ってましたが、ちゃんと理由があったんですねσ(^_^;)
内容が高度すぎて…合宿でこんな話してたんですか?笑
つまり距離を意識するのが良いということですよね??
動いてる子供撮るのにぶっつけ本番だと全然撮れないので、自主練しようと思います…
被写体の前後でピントが合わないの何でだろうってなんとなく思ってましたが、ちゃんと理由があったんですねσ(^_^;)
内容が高度すぎて…合宿でこんな話してたんですか?笑
つまり距離を意識するのが良いということですよね??
動いてる子供撮るのにぶっつけ本番だと全然撮れないので、自主練しようと思います…
Tomoさん。こんにちは。
高価な一眼レフじゃないと良い写真が撮れないって事は無いです。
極端な話、スマホのカメラでも良い写真を撮る事は可能です。
でも、写真の表現の幅を考えると、安価でも良いので、ミラーレスくらいのカメラは欲しいですけど(笑)
私も「キャンプと写真」の組み合わせの楽しさを知ったのは最近です。
いつか、とは言わず、何でも良いので一台手に入れると、キャンプ自体の楽しさも変わってきますよ。
高価な一眼レフじゃないと良い写真が撮れないって事は無いです。
極端な話、スマホのカメラでも良い写真を撮る事は可能です。
でも、写真の表現の幅を考えると、安価でも良いので、ミラーレスくらいのカメラは欲しいですけど(笑)
私も「キャンプと写真」の組み合わせの楽しさを知ったのは最近です。
いつか、とは言わず、何でも良いので一台手に入れると、キャンプ自体の楽しさも変わってきますよ。
taku-cさん。こんにちは。
年末の宿題、なんとか提出する事が出来ましたが、ご質問が高度だったので、内容が難解になっちゃいました(笑)
写真は「瞬間」を切り取るので、頭で考えてる間は難しいです。
>自分のレンズは18、35が良く使う
動く子供を追いかける時、ピントもそうだけど、シャッタースピードも大切です。
1/200くらいにして、絞りをF8で、2〜4メートルでフォーカスロックすると、あとはシャッター切るだけなので、試してみて下さい。
(露出はISOで調節しますが晴天なら100〜400くらいの間だと思います。)
年末の宿題、なんとか提出する事が出来ましたが、ご質問が高度だったので、内容が難解になっちゃいました(笑)
写真は「瞬間」を切り取るので、頭で考えてる間は難しいです。
>自分のレンズは18、35が良く使う
動く子供を追いかける時、ピントもそうだけど、シャッタースピードも大切です。
1/200くらいにして、絞りをF8で、2〜4メートルでフォーカスロックすると、あとはシャッター切るだけなので、試してみて下さい。
(露出はISOで調節しますが晴天なら100〜400くらいの間だと思います。)
へりさん。こんにちは。
プラナーの開放はF1.4と相当明るいので、周辺減光は強いですね。
私が使う時は、絞りはF2くらいにしています。
taku-cさんのパンフォーカスの質問から始まった記事ですけど、ピントのレンジって、光学ファインダーでは見にくいので、感覚でも頭でも一番分かりずらい所ですよね。
写真部も3年目に突入しましたが、皆さんのレベルが上がってきてる事を実感してます。
私も頑張らないと(笑)
プラナーの開放はF1.4と相当明るいので、周辺減光は強いですね。
私が使う時は、絞りはF2くらいにしています。
taku-cさんのパンフォーカスの質問から始まった記事ですけど、ピントのレンジって、光学ファインダーでは見にくいので、感覚でも頭でも一番分かりずらい所ですよね。
写真部も3年目に突入しましたが、皆さんのレベルが上がってきてる事を実感してます。
私も頑張らないと(笑)
ayatyさん。こんにちは。
うちの奥さんから、「今回の記事はビックリするほど理解不能」というお褒めの言葉を頂いてます。
解らなくて普通ですよ(笑)
>被写体の前後でピントが合わないの何でだろう
>距離を意識するのが良いということ
その通りです。
自主練するならその「距離を意識」するために、レンズの「ズーム」を使わないで色々撮るのが一番早道です。(できれば単焦点レンズ)
その状態で被写体となる子供との距離を、自分が動いて変えて撮ります。
そうすると、「この距離から撮ったら背景がボケるな」とか、「これだけ離れると、子供と背景の富士山にピントが合うな」とか色々解ります。
うちの奥さんから、「今回の記事はビックリするほど理解不能」というお褒めの言葉を頂いてます。
解らなくて普通ですよ(笑)
>被写体の前後でピントが合わないの何でだろう
>距離を意識するのが良いということ
その通りです。
自主練するならその「距離を意識」するために、レンズの「ズーム」を使わないで色々撮るのが一番早道です。(できれば単焦点レンズ)
その状態で被写体となる子供との距離を、自分が動いて変えて撮ります。
そうすると、「この距離から撮ったら背景がボケるな」とか、「これだけ離れると、子供と背景の富士山にピントが合うな」とか色々解ります。
こんにちは。
うすらぼんやり理解してたことが、クリアに理解できましたよ〜。
私の場合、まずはオーソドックスに24mmで過焦点距離覚えようっと。
被写界深度目盛りは、昔のフィルム一眼時代はレンズに普通に付いてて意識もしてましたが、最近見かけなくなりましたね。身体で覚えるには一番分かりやすいですけどって、長老コメントですね(笑)
うすらぼんやり理解してたことが、クリアに理解できましたよ〜。
私の場合、まずはオーソドックスに24mmで過焦点距離覚えようっと。
被写界深度目盛りは、昔のフィルム一眼時代はレンズに普通に付いてて意識もしてましたが、最近見かけなくなりましたね。身体で覚えるには一番分かりやすいですけどって、長老コメントですね(笑)
Egnathさん。こんにちは。
さすが写真部のエースですね。
こんな記事を読んで「クリアに理解できました」なんて言えるのは普通は変態です。
ミラーレスカメラの場合、距離目盛りは液晶画面に表示されますが、被写界深度目盛りは無いですね。
EVFで、絞り込プレビューが出来るからですかね?
でも、EOS Rの場合は、初期設定では無いので、自分でファンクションキーを割り当てる必要があるんですけどね。
さすが写真部のエースですね。
こんな記事を読んで「クリアに理解できました」なんて言えるのは普通は変態です。
ミラーレスカメラの場合、距離目盛りは液晶画面に表示されますが、被写界深度目盛りは無いですね。
EVFで、絞り込プレビューが出来るからですかね?
でも、EOS Rの場合は、初期設定では無いので、自分でファンクションキーを割り当てる必要があるんですけどね。
こんばんわ。
4度ほど読み返して、ようやくわかったふうになりました(汗)
今まで感覚で撮ってたのですが、それに理論的根拠が備われば最強ですよね。
クリアに理解できるようにもっと勉強しますというか考えながら撮影してみますw
でも、一段二段というのがわからないのでそこから勉強します^^;
4度ほど読み返して、ようやくわかったふうになりました(汗)
今まで感覚で撮ってたのですが、それに理論的根拠が備われば最強ですよね。
クリアに理解できるようにもっと勉強しますというか考えながら撮影してみますw
でも、一段二段というのがわからないのでそこから勉強します^^;
ediさん。こんにちは。
1段2段ってのは「露出値」の事で、EV値と同じ意味です。
1段上がると、光量が2倍になって、1段下がると光量が1/2になります。
シャッタースピードや、ISOの場合は、数値を倍数で計算するので、1/100秒から1段下げると1/200秒になります。
ただ、F値に関しては数値が分かり難いので、露出値を暗記しちゃうのが近道です。
1段2段ってのは「露出値」の事で、EV値と同じ意味です。
1段上がると、光量が2倍になって、1段下がると光量が1/2になります。
シャッタースピードや、ISOの場合は、数値を倍数で計算するので、1/100秒から1段下げると1/200秒になります。
ただ、F値に関しては数値が分かり難いので、露出値を暗記しちゃうのが近道です。