雨キャンプのススメ。

zero21kei

2019年06月26日 12:02

こんにちは。Kです。


テントやギアが濡れるので、嫌われがちなのが「雨キャンプ」です。

しかし、「雨」も自然の一部なのですから、真のキャンパーなら「雨」すら楽しむ心の余裕が欲しいものです。

と言う事で、今回は「雨キャンプのススメ」と題し、雨キャンプを広く勧めてみたいと思います。


『 ときは今 あめが下しる 五月かな 』





梅雨空が続く旧暦の5月。

果たして「雨キャンプ」は、天下に通用する実力があるのでしょうか?











テントのチョイス



雨が降り続ける天気では「設営撤収の煩わしさ」に目をつぶってしまえば、「シェルター」、もしくは「2ルームテント」が快適です。

その大きな室内スペースは、雨キャンプを快適に過ごすための「理想の空間」となります。






2ルームテントは基本的に前幕を跳ね上げる事が出来ます。

晴れているときは気にする必要がありませんが、雨が降ると水が貯まります。

ですので、中心にロープで引いて、「雨水の通り道」を作ると水がキレイに流れていきます。




ただ、2ルームテントのような大型幕を使う場合、撤収日まで「雨」だと、幕を仕舞うのが大変です。

そのため、私たちは、2泊3日以上のキャンプ以外では、あまり「雨キャンプ」に2ルームテントは使いません。


その代わり、1泊の普通の「雨キャンプ」ならば、ほぼ間違い無く「カヤード」を使っています。







カヤードは、それなりに大きい幕になりますが、基本が「蚊帳」となる「メッシュ」なので、収納時はかなり小さくなります。

雨の時は、オプションの「サイドウォール」を装着して「シェルター」にしますが、実は、この着脱式の「サイドウォール」が雨の時に威力を発揮します。

というのは、雨撤収時は、最後に内側から「サイドウォール」を外して、雨に濡れずに袋に詰め込めるので、雨撤収がとてもスムーズなのです。


まさに、「雨キャンプ専用幕」なのですが、不人気で廃番になってしまったのが惜しまれますね。









テントの素材


次に、雨キャンプに適したテントの素材を考えてみましょう。





撥水性を考えると、テントの素材としては「シルナイロン」が一番良いと思います。

ナイロン生地に「シリコン」が練り込まれているので、水に濡れても弾くだけです。

また、「加水分解」と言われる、防水剤の化学変化もないので、「雨幕」としては「無敵の素材」だと言えます。


しかし、欠点は「価格も無敵」という所です。

どうしても素材自体が高いため、同じ大きさのテントだと価格が高くなってしまいます。


雨キャンプをお金で解決する


シルナイロンとは「ブルジョワジーの象徴」のような雨キャンプ対策と言えそうです。







そうなると、現実的なチョイスとしては、はやりテントの素材は「ポリエステル」が一番です。

とても一般的な素材ですし、そもそもテントの種類も豊富です。

さらにテント素材のポリエステルは、「撥水加工」がされているので、新品であれば、雨漏りの心配はありません。

ただ、「撥水剤」は、その性能に差があり、物によっては「経年劣化」や、水を含んでいると「加水分解」という化学反応を起こしてしまいます。

ですので、「雨キャンプ」で使った後は、必ずテントを乾燥させる必要があります。


キャンプ撤収後に「乾燥」という手間は、「雨キャンプ」が嫌われる最大の理由でもあります。

しかし、この部分は回避方法はないので、雨キャンプを楽しむなら「手間を掛ける」事を厭わないガッツが必要です(笑)








そして、一番雨キャンプに適さないが「TC素材」を含めた「コットン素材」だと思います。

テントの生地に使われる「コットン」の防水は、基本的に水を含んだコットンが膨らむ事である程度の防水性を実現します。

逆にいえば、コットンテントは「思いっきり水を吸う」ので、雨撤収となると、水を含んだ分、重く大きくなります。


また、保管でも、水分を含んでいると「カビ」が生える原因にもなるので、雨撤収後はポリエステル幕以上に、乾燥に気を遣う必要があります。


逆に言えば、シトシトと雨が降るフィールドで、颯爽と「コットン幕」を張るというのは、それだけで「キャンプの猛者」だと思います。


「キャンプの為なら全ての手間を厭わない」

雨が降り続くフィールドに立つ「コットン幕」とは、そのキャンパーの「ストイックなメッセージ」が込められているのです。(違うかも知れませんけど・・)








雨キャンプでもタープ


シェルターを使った「完全防御スタイル」は、キャンプの居住性としては素晴らしいですが、やはり雨キャンプを味わうなら「オープンタープ」も捨てがたいです。



ですので、雨量がそれほど多く無い場合は、大きいウィングタープで、雨キャンプを楽しむ事もありました。

しかし、オープンタープでの雨キャンプは、敷居が高いと言わざるを得ません。

特に風が吹いてる場合は、タープ下もある程度濡れます。






また、タープによっては「雨漏り」してしまう物もあります。






そう言うタープを使う場合は、「雨水で手を洗う」くらいの広い心が必要となります。


どちらにしろ、オープンタープで「雨キャンプ」は、かなりの力量が必要です。

雨の中、タープだけというのは、場数を踏んだ「ベテラン」のキャンプだと思います。












雨キャンプのテントの設営場所


晴れキャンプであれば、テントを張るスペースは、サイトの使い勝手や、周囲の見晴らしなど、要するに「お好み」に合わせて設営します。

しかし、「雨キャンプ」の場合は、テントはフィールドでの「水の流れ」に対して設営するのが良いと思います。


例えば、テントの「入り口」は、傾斜に対して「谷側」に作る方が良さそうです。

もし、「山側」に入り口を作ると、上から流れてくる「雨水」が、入り口から幕内に入って来ます。

そうると、テントの入り口付近がドロドロになってしまいます。

逆に「谷側」にあれば、降った雨水も入り口から離れる方向で流れて行くので、入り口がドロドロにならずに済みます。






また、張り縄の位置にも注意が必要です。

降った雨は張り縄付近に集まります。

ですので、この下は水がたまりやすいので、入り口やリビングを作ると足下がグズグズになりやすいのです。






また、設営時に雨が降っていない場合は、地形をよく観察する事も重要です。

例えば、この場所は普通の地面に見えますが。。。






よく見ると、自然に出来たような「溝」があります。

こういう所は、「水が流れた跡」なので、雨が降り出すとフィールドの「水」が、ここを流れる可能性があります。

ですので、地形を見て、水が下を流れない所を探すのはとても重要です。













雨キャンプのススメ


という感じで、雨キャンプも、いくつかの注意点を押さえれば、あとは普通にキャンプを楽しむ事が出来ます。

むしろ、雨の場合は普通のキャンパーは「キャンセル」する事が多いので、普段混み合っている人気のキャンプ場でも、フィールドに余裕がある事が多いです。

また、これから暑くなるシーズンですが、雨が降っていれば、基本的に「気温」も上がらず、過ごしやすいです。

さらに、雨が降ると「虫(特に飛ぶ虫)が極端に少なくなります。


と言う事で、一度「雨キャンプサイト」を完璧に構築してしまえば、雨キャンプはむしろ快適なキャンプに変貌するのです。






そして、辺りを包む雨水は、余計なノイズを遮り、テントを打つ雨音をBGMにして、ゆったりとした時間を過ごせます。





ただ、あまりに雨量が多いと結局、「サイトが水没」してしまうので、無理をするのは禁物です。








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