こんにちは。Kです。
つい最近、仲間内で「マナーの話」が出たのでちょっと考えた事をまとめて見ます。
マナーの話は、げんなりする事が多く、あまり立ち入りたくない話題です。
それにも関わらすこの話をするのは、マナー自体ではなく、その「
言葉」について、個人的に良いアイディアが浮かんだからです（笑）
マナーの話をするとき、私自身どうしても世間とのズレを感じてしまいます。
というのは、マナーと言う言葉が、本来の「道徳的」と言う意味とは別に、「法律的」と言う意味が混ざり合って使われている気がするからです。
例えばこういう場面を考えてみます。（架空の話です）
とても景色の良いフリーサイトのキャンプ場があったとします。
そのキャンプ場の受付で「後から来たキャパーのテントが近過ぎて景色が見えない」というクレームをスタッフに訴えてる人がいるとしましょう。
いわゆる「トナラー問題」です（笑）
いくら近い所にテントを立てたられたとしても、そこが「フリーサイト」である以上、自分のサイトの外側に占有スペースはありません。
また、景色についても「借景の独占」というのは難しく、結果、キャンプ場のルールとしては「問題がある行為」とまでは言えなさそうです。
とはいえ、いくら何でも明らかに「先客の視界を遮る」という行為も、相当考えものですよね。
ですので、これはいわゆる「
マナー問題」と言う事になります。
そのマナーについて、隣にテントを立てられたキャンパーが、キャンプ場の管理者に訴えるというのは、相手が「
マナー違反をしている」という思いがあるからだと思います。
「違反」に対して「正しい事」を主張するのは間違いではありません。
ただ、先ほど述べたとおりマナーとは本来「倫理・道徳」に属する概念です。
ですので、「マナーが悪い」と言うのは、その相手の「道徳観」を批判する行為なのですが、それが「違反」という形になると、話がとてもややこしくなります。
そして何より思うのは、キャンプという「遊びの場」での振る舞いとして、「トナラー過ぎる」と言うのが論外だとしても、それを「キャンプ場に訴える行為」も、それほどスマートには見えないと言う事です。
で、それをどうやって言えば良いのか解らず、何となく悶々と考えていたのですが、最近それを（自分の中で）解決する最適な言葉を見つけました。
それが「
粋（いき）」と「
野暮（やぼ）」です。
「粋」は江戸時代に生まれた言葉で、遊びの場での立ち居振る舞いの良さ、美しさを現す言葉です。
また、「野暮」は粋の対義語で、洗練されていない人や姿を現す言葉になります。
両方とも現代ではあまり使う機会は少ないですが、それでも「死語」と呼ばれるほどではなく、まだまだ現役で使える言葉だと思います。
そして、この言葉の良い所は、どちらも庶民感覚から出た「
美意識」を現す言葉だと言う点です。
「美意識」はあくまで「自から出るもの」ですから、本来の意味としての「マナー」をより的確に現してくれます。
つまり、他人を不快にさせるような行為は、遊び方として「野暮」なのは間違いありません。
そして、それに対して不平不満を言い募る行為も「野暮な事はあまり言うなよ」って事になります。
そもそも、なんとなくモヤモヤしていたのは、これが私の中のにある「美意識」の話だからです。
であれば、この言葉を使えば両者とも「野暮だね」で片付ける事が出来ます（笑）
昨今のキャンプブームの特徴は、オシャレキャンプに代表される「
見せるキャンプ」です。
それは、それぞれのキャンパーの中に「美意識」があることを意味しています。
しかし、その美意識が「サイトの構築」の範囲で終わってしまえば、「マナー」はまた別の話になってしまいます。
でも、ここに「粋と野暮」と言う補助線を入れてあげて、そのキャンプ全体が、
「
粋なのか？、野暮なのか？」
というレベルで語れば、多くの人にとって、それなりに「心に刺さる話」になる気がします。
キャンプで過ごす時間の全体が洗練された「粋なキャンパー」
色々と飾り付けして取り繕っているけど不躾な「野暮なキャンパー」
どちらが良いかと言われれば、やはり遊びは「
粋に決めたい」ですよね（笑）
おしまい。。。。
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