スノーピークのアンケートに思う事。

zero21kei

2021年06月23日 12:54

こんにちは。Kです。


スノーピーク製品は2ルームテントの「トルテュPro」を筆頭に愛用していて、もちろん「スノーピークポイント会員」にもなっています。


そして今日、その会員宛の「メールマガジン」として『弊社製品 "ソリッドステーク " に関するアンケートのお願い』というメールが届きました。

内容としては、ソリッドステークそのものより、よく比較される「村の鍛冶屋」の「エリッゼステーク」との比較を問う内容です。

企業として「自社製品の競争力」は一番気になるポイントですから、そう言う意見をアンケートで集める事は良くあることです。


ただ今回は、そのアンケートの内容に「思う事」があるので記事にします。

まぁ、結論から先に言えば、「スノーピークに失望した」という内容です。











ソリッドステークとエリッゼステークの因縁


実は、ソリステとエリステは単純な「ライバル商品」と言うだけでは無く因縁があります。

それが、エリステを製造する「株式会社山谷産業」に対して、スノーピークはエリステ販売当初から「エリステはソリステのコピー商品である」として販売差し止めを求めています。

しかし、山谷産業側にも当然のように自分たちの製品に対する主張があり、ずっとその要求を拒否をしていました。


そんな状況に動きがあったのが昨年暮れです。

2020年12月、スノーピークのプレスリリースによると、「山谷産業側とは話し合いでの決着が見込めない」との事で、「不正競争防止法違反」を理由として「東京地方裁判所」に提訴しました。

そして、山谷産業側も争う姿勢をみせているので、この問題は争いの場を「裁判所」に移しています。



※スノーピークHP プレスリリース
株式会社山谷産業及びその関係者に対する訴訟提起のお知らせ



※株式会社山谷産業 プレスリリース
株式会社スノーピークによる当社への訴訟提起について





ちなみに、プレスリリースというのは、企業などが報道機関に対して、自社のニュースをアナウンスする場所のことです。

一般的には、報道機関が数多あるプレスリリースの中から、必要な情報と認めた物が、「ニュース」として報道されます。

ですので、企業側から発表するだけの「プレスリリース」は、一般的にはあまり読む機会は無い文章だと思います。


ですので、この問題はある意味「知る人は知っている」という程度で、一般的にはスノーピークがこういった法廷闘争を行っているとは、あまり知られてないと思います。

(知ってる仲間のキャンパーでも、「あれってまだやってたの?」程度の認識でした。)










思う事


私としては、ソリッドステークとエリッゼステークは違う製品で、間違って買う事も、使う事もないと思っています。

それと同時に、法律や権利は社会のルールとして尊重し、大切にする必要があると考えています。


そういう観点から言えば、山谷産業がエリッゼステークについてプレスリリースの中で、

「製品の開発には多大な時間と労力を費やし、スノーピーク社をはじめとする先行者の製品に敬意を払いつつ、それらを超えるデザイン・製品を開発すべく鋭意努力してきたところです。」

という意見に全面的に賛成しています。

しかし、それと同時にスノーピークがソリッドステークに「知的財産」があり、それを山谷産業に侵害されたという主張も「正しい権利の行使」だと思っています。

ですので、この問題を法廷で争うならば、それはそれで間違いではありません。


では、私が「何を思ったのか?」と言うと。

現在、スノーピークがこいうい状況にあるにも関わらず、自社ユーザーに送ってきた「ソリッドステークのアンケート」のやり方と内容に、大きな失望を覚えたのです。


アンケート内容は、冒頭で言ったように、「ソリッドステークとエリッゼステークの比較」を問う内容です。

つまり、その内容は、現在裁判で争っている内容そのものです。

にも関わらず、このアンケートはあくまで「製品の比較や意見を求める」とう形になっていて、その内容がそのまま、「法廷で係争中の案件」である告知がありません。(もちろん、いちいち告知する義務は無いので法的には問題無いと思います)


そして、このアンケートは「幅広いご意見を頂戴することを目的」とのみ言って、集めた意見を「どう使うのか?」に対しても特に記述がありません。


さすがにスノーピークがこのような「だまし討ち」のような方法で集めた内容を「裁判の証拠」として使うとは思えません。

ただ、状況的に考えると、企業として自分たちの「行動」について、もう少し誠意ある説明が必要なのではないでしょうか?


どちらにしろアンケート内容と、現在の状況を考えれば、「姑息な証拠集め」ではないにしても、「ユーザー側に自分たちの主張の正当性を後押しして貰う」くらいには勘ぐれてしまいます。

そして、私が失望したのはまさにこの態度です。



「李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず」


つまり、そう言う話です。






現段階で、両社からは訴訟開始の発表のみで、終結したとの情報はありません。


であれば、「裁判の内容に直接関わる内容を、裁判そのものを知らない可能性がある人に対して問う」と言うのやはり問題がある。

これは「法律やルールの正しさ」という事ではなく、「会社として、人としての道徳・マナー」の話としてです。

ですので、私の意見も「失望」という言葉を使っています。



スノーピークは、日本のキャンプシーンをひっぱる「リーディングカンパニー」です。

その動向は、そのまま日本のキャンプシーンを左右するような存在だと思います。

であれば、村の鍛冶屋を展開する山谷産業のような中小キャンプメーカーの模範となり、全てのキャンパーがその理念や製品に憧れる、そんな企業でずっとあり続けて欲しいと願っています。


おわり。











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