こんにちは。Kです。
私たちの「冬キャンプ」の暖房は「
薪ストーブ+石油ストーブ」という組み合わせです。
主力は当然薪ストーブで、ホリデーロードの「Fbストーブ」を、2015年から8シーズン使っています。
この「薪ストーブ」の火力は申し分なく、温々の冬キャンプを愉しんでいますが、ネックは燃料の「薪代」が高く付くことです。
効率の良いストーブですが、1番で薪を2束以上は使います。
そのため、「燃料代の節約」と「火力の補完」を兼ねて、「
石油ストーブ」を同時に運用しています。
例えば、設営後から、日没までは、「石油ストーブ」を使い、その後は「薪ストーブ」に切り替えて、消灯時に再び「石油ストーブ」を付けるなどの運用です。(※幕内では必ずCOセンサーを使用しています)
そんな、「サブ暖房」としての石油ストーブは、ずっと、トヨトミ(株式会社トヨトミ)の反射型ストーブ「
RS-H29」を使っていました。
このストーブは、本体とタンクがセパレート式なので、キャンプでの運用には若干工夫が必要ですが、同じように8シーズン、問題無く使っていました。
というより、とても便利で高性能なので、ここ数年は家のリビングでも使っています(笑)
ただ、ここまで使うと、キャンプ前の準備(灯油を抜くなど)が大変で、前から「
キャンプ専用ストーブ」の購入を考えていました。
そこに、トヨトミから、私たちが求めていた物にドンピシャの「石油ストーブ」が発売されたので、ついに購入したのです。
それが、こちらの「
GEAR MISSION RR-GER25」です。
カラーは、「オリーブグリーン」と「コヨーテブラウン」の2色があり、私たちは、コヨーテブラウンを選びました。
この「RR-GER25」は、トヨトミの対流形石油ストーブの主力である「
レインボーストーブ」の派生品です。
レインボーストーブの燃焼筒が、虹色に光る「ランタン調」になっているのに対して、こちらの燃焼筒は反射形ストーブと同じ「
赤熱式」となっています。
赤熱式とは、要するに赤外線などの「放射熱」を利用するストーブです。
この方式のストーブは、燃焼筒から横方向に赤外線を通じて熱が伝わります。
そのため、同じ熱量のストーブでも、単純な対流形よりも、感覚的な暖かさが勝ります。
私たちが反射形のストーブを使い続けていたのも、この理由が一番大きく、要するに「暖かいので使っている」ということでした。
さらに、燃料タンクは本体と一体構造で、そのタンクは「
2重タンク構造」を採用しています。
※TOYOTOMI HPより
この構造により、タンクに燃料を入れたままでのキャンプでの運用が可能となっています。(車内で揺れてもこぼれにくいので)
2023年3月現在、トヨトミの持ち運びが便利なこのサイズの中で、「燃料タンク一体型の赤熱式ストーブ」はこの製品しかありません。
同タイプのストーブとしては、スノーピークの「グローストーブ」になりますが、こちらはトヨトミのOEM製品なので、全体のデザインと価格の違いがあるだけで、スペックなど、機械的な中身はほぼ同じ物のようです。
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トヨトミ:【Gearシリーズ】【限定モデル】対流型石油ストーブ(グリーン)/RR-GER25-G
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インプレッション
先ずは着弾した段ボールから。
何となく段ボールの小洒落たデザインになってますね。
そして、開封。
製品を取り出した第一印象は、「
意外と小さいな」でした。
スペック的な大きさは「RS-H29」より大きいですが、タンクから上部がくびれているので、見た目はかなり小さく見えます。
本体正面のメンテナンスハッチ。
ここを開けると燃焼筒にアクセス出来ます。
ただ、電子着火装置があるので、電池切れでマッチやライターで着火するとか、メンテナンスや掃除の時以外は、開ける事はありません。
背面には電子着火装置用の「電池ボックス」があります。
単2電池4本と、多いのは着火に大きな電圧が必要な為なのです。
ただ着火に必要な通電時間は短いため、一度電池を入れるとなかなか交換する事は無いと思います。
正面右下の燃料タンクの栓を開けるとこんな感じです。
通常の灯油ストーブ用の「灯油ポンプ」の口径が入ります。
タンクの栓の反対側には、「
燃料量計」があります。
フロートを使ったアナログ式で、満タンのラインの奥が「
危」となっています。
視認性がとても良く、燃料投入時に吹きこぼれずに入れる事が出来そうです。
着火は、正面の「つまみ」を「SPARK IGNITION(点火)」位置まで回します。
回しきると、「ぴーーーー」という電子着火装置の音がして、燃焼筒に火がつきます。
消化は、反時計回転で「EXTINGUISHMENT」まで回すと火が消えます。
この消し方は、「通常モード」なので、ゆっくりと火が消えます。
これにより、不完全燃焼による臭いを抑えます。
ただ、何かの事情で瞬時に消火したい時は、ツマミの隣にある「EMERGENCY EXTINGUISHMENT」と書いてあるボタンを押すと緊急消火されます。
どちらにしろ操作は直感的に行えるので、戸惑う事はありません。
こうした「キャンプ用石油ストーブ」は、海外製も含めて各種あります。
その中で、TOYOTOMIの製品は、「安全面」で特に優れていると思います。
製品機能としては、「対震自動消火装置」などは標準で装備されていますし、未燃ガスの発生を押される「ニオイセーブ消火」や、先ほどの「2重タンク構造」など、細かい所にきめの細かい対策が施されています。
基本スペック
次にスペックです。
GEAR MISSION「RR-GER25」
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暖房出力 2.54kW
燃焼継続時間 20.2h (0.247L/h)
タンク容量 4.9L
本体外形寸法(置台含む)
高さ×幅×奥行(mm)480×388×388
質量 5.9kg
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ちなみに、今まで運用してた「RS-H29」のスペックは下記のおとりです。
「RS-H29」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暖房出力(kW) 2.87kW
燃焼継続時間 12.9h (0,279L/h)
タンク容量 3.6L
本体外形寸法(置台含む)
高さ×幅×奥行(mm) 460X312X356
質量 7.5kg
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「RR-GER25」の暖房出力は 「2.54kW」と、「RS-H29」に比べて、12%ほど下がります。
その火力の差は、燃焼筒の大きさで分かります。
暖房出力が低いという事は、比較すると「
寒い」という事です。
とはいえ、「2.54kW」というのはキャンプ用としては「必要最小限」の暖房出力だと思います。
この出力があれば、ボトムがある「ベルテント」などでは十分幕内が温まりますし、私たちの使うような大型の2ルームテントでも、「凍え無い程度」の暖かさは確保出来ます。(トルテュの場合、外気温+6℃くらいです)
ただ、何度も言うように私たちの場合、石油ストーブは「サブ暖房」なので、大きな火力より、それ以外の「
運用上のメリット」がある方が都合が良いです。
「RR-GER25」は、本体燃料タンクに灯油を入れて運搬ができるので、「5Lの灯油缶」を別に携帯した場合、本体と合わせて、「9.9L」の燃料があり、燃焼時間は「
40時間」を確保出来ます。
それに対して燃料タンクがセパレート式の「RS-H29」は、、燃料タンクを「空」で運ぶと灯油は「5Lの灯油缶」だと、燃焼時間は「
18時間」です。
、仮にタンクに給油して持ち運んだ場合でも、灯油の合計は「8.6L」なので、燃焼時間は「
30時間」になります。
例えば、12時チェックイン、12時アウトのキャンプ場に2泊3日すると、滞在時間は「
48時間」になります。
ここで、「30時間」の燃焼時間では、3日間には足りません。
しかし「40時間」であれば2泊3日が可能です。
このように「5L缶」だけで、2泊3日のキャンプが出来るのは、私たちの運用上、かなり大きな利点となっています。(浮いたスペースに薪が積めるなどのメリットがあります)
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トヨトミ:【Gearシリーズ】【限定モデル】対流型石油ストーブ(グリーン)/RR-GER25-G
ケース
TOYOTOMIの「GEAR MISSION」には純正ケースが別売りであります。
しかし、価格が「11,660円(税込)」とかなり高額です。。。
そのため、ANOBA(アノバ) と言うブランドの、ストーブダストバッグを買いました。
購入時は、「5,900円(税込)」と、純正の半額でした。(現在は値上がりしています)
クッション性のある素材が使われていて、安心感も抜群。
また、開口口が大きく開くので、ストーブの出し入れがとても楽です。
また、内側にはボタンがあるので、そこに「ゴミ袋」を装着(灯油漏れ防止)してストーブを運搬する事もできます。
そして、収納時のサイズ感もバッチリのシンデレラフィットです。
見た目も悪くないので、こちらにして正解でした(笑)
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アノバ ストーブダストバッグ コヨーテ AN023
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[アノバ] ストーブダストバッグ コヨーテ AN023
まとめ
ストーブの購入は2月だったので、今シーズンは3回ほど使いました。
その内、2回は「雪中キャンプ」で、薪ストーブとの組みあせで使う正式運用は、エンゼルフォレスト那須白河の1回でした。
単純な暖かさという面に限れば、特に反射型の利点がでる正面においては「RS-H29」の方が圧倒的に優秀です。
しかし、薪ストーブと組み合わせた、トータルの運用面では、やはり「RR-GER25」は優秀でした。
とくに、サッと取り出して、直ぐに点火して温まる熱源は、真冬のキャンプでは本当に重宝します。
キャンプで使う道具の中で、「石油ストーブ」は、かなり危険(火災やCO中毒など)な部類に入るギアです。
そいった命の直結する道具は、しっかりとした物を選ぶのが大切です。
そう言った意味で、TOYOTOMIの製品は「2重タンク構造」や「対震自動消火装置」など、重要なポイントがしっかり標準で付いていて安信です。
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トヨトミ:【Gearシリーズ】【限定モデル】対流型石油ストーブ(グリーン)/RR-GER25-G
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