こんにちは。Kです。
皆さんはキャンプにどんなカメラを持って行きますか?
カメラを持って行かず、スマホだけって人も多いと思います。
スマホの写真も今はとても綺麗に撮れますので、あえて写真を撮るだけの道具は持って行かなくても良いみたいです。
私の師匠の格言は
「フォトグラファーの仕事はレンズの向こう側にある」
でしたので、あえてレンズのこちら側、つまり「カメラ本体」のことをとやかく言うのは「
野暮」な事です。
しかし、私はどちらかと言うと「野暮な人間」なので、ちょっとカメラのことを記事にします。(師匠スミマセン・・・)
また、奥さんに読み飛ばされる蘊蓄系の記事です(笑)
先に、私たちの結論を言うと「ミラーレスカメラ」Panasonic 「LUMIX DMC-GF7W」を使っています。
※当たり前ですがカメラ本体の写真が無かったので空いている時にスタジオで撮りました(笑)
写真の表現の幅がそこそこあり、持ち運びやすく、機械音痴の奥さんでも使える。と言う事でこれにしました。
ちなみにこのカメラ、液晶画面を180°回転させるといわゆる「自撮り」が出来ます。
便利でしょ?
ここから先は蛇足
「最高のカメラ」は「一眼レフカメラ」という事を言う人がたまにいます。
実際、私も仕事では一眼レフカメラの、Canon「EOS-1D MarkⅢ」や「EOS-5D MarkⅢ」を使っています。
しかし、「一眼レフカメラだけが良いカメラなのか?」というのが今回のテーマです。
「最高のカメラ」の前に、そもそも「一眼レフカメラ」とはどういうカメラなのでしょうか?
まず、「一眼レフ」の
「レフ」とは「レフレックス」というシャッターの前のミラー構造の事を指しています。
フィルムの時代、「レンズ」からの光は焦点の位置にある「フォルム」に届きます。
そのため、フィルムを退かさなければ「どういう写真が撮れるか」が解りません。
だからと言って、いちいちフィルムを外す訳に行きません。ですので、どうにか別の方法で確認する必要がありました。
その答えの一つが、昔の「コンシューマーカメラ」にあった、レンズの横にある「レンジファインダー」という覗き窓でした。
これを覗けば「だいたいの」写真の構図を見る事ができます。
しかし、レンジファインダーはレンズの位置と微妙に違うので、正確な画角や映像を確認するにはちょっと不向きです。
そこで、考えられたのがレンズからの光を「ミラーで跳ね返して」別の窓から覗く、レフレックス構造でした。
※レフレックスの構造
この方式ならば、理論上100%の視野角の絵をシャッターを切る瞬間まで確認できます。
この構造を搭載した一眼レフカメラにより、フォトグラファーは欲しい「絵」を正確に瞬時に切り取ることが出来るようになったのです。
まさにレフレックス様々ですね。
しかし、カメラは2000年以降、急速にデジタル化が進みました。
デジタルカメラの場合、受像する位置に「フィルム」に代わって「CCD」や「CMOS」などの電子センサーが画像を得ます。
デジタル化はカメラにとって、数多くの恩恵がありました。
その恩恵は、カメラ本体の場合、センサーで捕らえた画を液晶画面に映す事で、本体に「光学ファインダー」が要らなくなる事です。
ですので、現在売られているコンシューマーデジタル(コンデジ)のほとんどは、「光学ファインダー」が無く、「液晶画面」だけが付いています。
しかし、実は一眼レフカメラの場合、基本的にこの恩恵が受けにくいのです。
なぜならば、先ほどの図を見て頂けると解りますが、レフレックスは構造上、シャッターを押していない時はレンズとセンサーの間にミラーがあります。
ファインダーを覗いている時は、センサーに光が当たらないので、液晶画面にも映りません。
また、液晶画面に映す場合は、ミラーアップが必要となります。
しかし今度は、ミラーアップすると光学ファインダーに何も映らなくなります。
「フィルム時代」に活躍した一眼レフカメラの「最大の利点」は、デジタル時代となって、「最大の弱点」となったていたのです。
そこで、ここ数年「ミラーレスカメラ」がカメラの中で注目されるようになったのです。
ミラーレスカメラの利点は「大型のレンズ」と「大型センサー」で写真の表現の幅を残しつつ、液晶画面をファインダーにする事により「レフレックス」を撤去して、本体をコンパクトに設計出来る事です。
現在発売されいる「ミラーレスカメラ」も、この軽量コンパクトを売りにできるように開発された製品が目立ちます。
計量コンパクトであれば、いろいろなシーンに持ち運び安くなるので、これはとても良い事です。
どちらにしろ、「写真」は、より高度な「絵」を求めれば必然的にカメラは大きく重くなります。
かといって、機動性だけを重視すれば、いろいろな「写真の表現」の幅が狭くなります。
つまり、カメラの性能はいろいろなファクターのバランスで成り立っているのです。
「カメラ選びは用途選び」で、機動性と表現を考えて決める必要があります。
一眼レフデジタルカメラも、いろいろなジレンマを抱えていますが、「良い絵」を撮る最高のギアの一つなのは間違いありません。
いろいろ野暮な事を考えましたが、キャンプ場で使える「最高のカメラ」とは何なのでしょうか?
それは、最初い言った、師匠の格言から解ります。
「フォトグラファーの仕事はレンズの向こう側にある」
それならば、キャンプには「キャンプの風景」という「最高の仕事」がすでにそこにあります。
では、その瞬間、その時にあなたの手元にある「カメラ」、それが「最高のカメラ」と言う事です。
と言う事で、みなさんも、自分のお気に入りの「カメラ」を持って、キャンプへ行きましょう。
(もちろん、スマホのカメラも最高のカメラです)