こんにちは。Kです。
この3連休、密になりにくい行楽として、紅葉狩りに行く人も多いと思います。
美しく色づいた山々をカメラで撮るのも楽しいですよね。
でも、「紅葉の写真」って、その鮮やかな色がキレイに出ない事がないでしょうか?
それは、もしかしたら「ホワイトバランス」のせいかもしれません。
ということで、キャンプレポートの途中ですが、今日は、その紅葉をちょっとでも美しく撮るための方法です。
目くるめくデジカメの世界㉚ ~紅葉が燃えるホワイトバランス~
現在、スマートフォンを含む、デジタルカメラはとても優秀で、その色作りは「オート」で撮っても最適な結果を得られます。
しかし、万能というわけでは無いので、「外してしまう」ことも間々あります。
特に、紅葉のような、赤や黄色が強い環境では、カメラが勘違いをしてそれを補正しようと、実際の光の色より「
青味が強くなる」ことがあります。
具体的には、「ホワイトバランス(WB)」という設定の事で、赤が強い環境だと、光が「暖色」だと勘違いして、相対的に写真の色が「寒色系」に転びます。
それを回避する為(ホワイトバランスが外れる場合)には、撮影環境に合わせた「ホワイトバランス」を、マニュアルで設定する事が重要になります。
ただ、「低い・高い」、「暖色・寒色」と文章で説明しても解り難いので、具体的な例を見てみましょう。
● オートホワイトバランス 「4,500K」
この写真は、「CANON EOS R」で、ホワイトバランスを「オート」で撮った写真です。
11月初旬の15:00頃、快晴の昼間なので、太陽光の色温度は本来「5,000K〜5,500K」辺りです。
ただ、カメラがテント裏の唐松の紅葉に反応して、実際より低い、「4,500K」の設定になっています。
この写真を単体で見ると、紅葉も黄色くて、バランス的に普通に見えます。
しかし、よく見るとテント周囲は日陰部分の青味が強すぎて、全体的に寒々しい雰囲気となっています。
ということで、これをマニュアルで補正してみます。
● ホワイトバランス 5,500K
そこで、日中の太陽光に近い、「5,500K」に設定してみます。
細かい色温度が設定出来ない機種の場合、「
太陽光」などの設定がこれに当たります。
この設定では、テント周りの日陰の具合も、日陰なので、少し青味がありますが、先ほどよりは自然な色合いとなりました。
また、全体に暖色系になったので、紅葉の黄色も鮮やかさを増しています。
● ホワイトバランス 6,500K + 彩度プラス補正
最後に、カメラの設定ではなく、現像処理で、日陰の色温度に近い「6,500K」に設定します。
カメラのプリセットだと、「
曇り空」などの設定がこのくらいです。
これに、さらに彩度をプラス補正してみます。(この例は説明用にちょっと大きめに補正してあります)
テント周りの日陰部分に合わせているので、テントは自然な色合いです。
さらに、紅葉も彩度が上がり、光があたり燃えるような紅葉の雰囲気が再現できました。
ただし、何でもかんでも色温度を上げれば良い訳ではありません。
余り上げると、紅葉がきれいに見える反面、空の青が「
水色」に濁ります。
この辺りは兼ね合いですが、通常は、[5,500K(晴天)]に固定して、ここぞという時は、「6,500K〜7,000K(曇り空)」くらいに切り替えて撮るのが良いと思います。
また、JPEGではなく、RAWで撮影すれば、この辺りは後から現像処理の時に、色温度を任意に設定出来ます。
撮影中に色温度を気にするのが苦手な場合、オートで撮り、現像処理で最適化する方法が、一番失敗が無く良い方法だと思います。
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