こんにちは。Kです。
昨日の続きで、「浩庵キャンプ場」の2日目です。
「絶景キャンプ」を満喫する予定でしたが、「富士山ビュー」が見えたのは、午前中の僅かな時間だけ。
午後からは雲に隠れて富士山は見えず、さらに厚い雲が湧き、夜には雨が降る予報となり、初日は完璧な絶景キャンプにはなりませんでした。
しかし、日付が変わった次の日の深夜、まだ誰もが寝静まっているキャンプ場で、今回のお話が始まります。
今回の記事内にある「CANON 5D3」で撮影した写真は「1100ピクセル」でアップしていますので、気になる写真は拡大して見てみて下さい。
初日の記事
早起きに備えてしばし休息。
土曜日の夜、一通り夕食を終えて、夫婦ふたりでまったりタイムを迎えます。
テントから外の様子を見てみると。。。
満月まで、1日前の「
月」は煌々と辺りを照らして星はほとんどみえません。
また、厚い雲が西から湧いてきています。
富士山も雲を被っていて、なかなか夜の「絶景」とはいきません。。。
風も吹いて、湖面は波が立ち、月は明るくて、夜の写真、この時間は良いのが撮れません。。。
スマホで気象情報を確かめます。
20時〜0時までにわか雨の予報です。。。。
うーん、降るのかな??
ただ、救いなのは、予報が3時頃から多少回復する見込みになっています。(天気予報なら、もともと2日間晴れだったんっだけど・・)
わずかな望みを託して、一寸早めに就寝です。
一応、スマホのアラームを3時と5時にセットします。
静寂の本栖湖。
スマホのバイブレーションで目が覚めます。
寝ぼけ眼を擦りながら、時計を見たら時刻は3時(まあ、アラームかけたから当たり前か)
テントの中からは何も見えませんが、じっと感覚を澄まして辺りの様子を伺います。
「雨の気配」はなく、先ほどまで吹いていた「
風の音」も聞こえません。。。
まあ、静かだと言っても、雲が湧いていたら「撮影」は無理です。
でも、一応、外を確認してみます。
カンガルーにしている「ノースフェースのテント」からノソノソと這い出して、前を見ると、クリアーウォール越しに何かの「
影」が見えます。
お、っと思い、あわててトルテュから飛び出します。
サイドウォールを開け、真上を見上げると・・・。
多少の薄い雲があるものの、月も西に傾き、星がみえるようになっています。
さらに、本栖湖の方をみると。。。。。
なんと、薄い雲はありますが、月明かりに照らされた富士山がくっきり見えます。
しかも、風は無く、湖面が静まりかえり、月明かりに照らされた「
逆さ富士」がそこにあります。
ちょっと「
鳥肌」が立ちます。(寒いせいもありますが・・・)
ただ、小高いこのサイトの位置からだと「逆さ富士山」のてっぺんが湖畔に並んだボートで切れてしまいます。
このチャンス、逃す手は無いので、慌てて三脚を持って、湖畔へ移動しました。
と言っても、砂利の砂浜で、時間は深夜3時。
周りのサイトは皆、寝静まっていますから、なるべく足音をたてずに抜き足差し足です。。。
水辺まで降りても、全く波はなく、本栖湖は圧倒的な「静寂」の中にあります。
富士山の麓に漂う、薄い雲がちょっと邪魔ですが、完璧な「深夜の逆さ富士」です。
辺りを見回しても、この風景を見ている人は居ません(まあ、トイレとかで起きて見た人はいるかもしれませんが)
地球上で自分だけが独り占めしている風景だと思うと、ちょっと感動です。
これで月齢が合えば、「天の川と逆さ富士」という写真が撮れるはずですが、スケジュールの問題ですから、今回はこの風景で満足です。
と、興奮して、ジャージで飛び出して来ましたが、外の気温は「-4℃」
寒さで震えます(笑)
とりあえずテントに戻り、消えかかった「薪ストーブ」に薪を入れて、暖をとります。
熾火が少し残っていたので、5分ほどで火が熾り、冷え切った手足を温めます。
凍てつく空の下、「
炎」の暖かさは格別です。
この「
マッチポンプ」、一度体験したら止められないですね(笑)
暖まりながら、せっかくの絶景なので、爆睡している奥さんを軽く起こしてみます。
「うん、それは良かったねぇ。。。。。。むにゃむにゃ。。。。。。。」
という感じなので、とりあえず撮影を続けます(笑)
ダウンを着込み、手袋を履いて、準備を整えます。
まだ時刻は3時半。
一人っきりですが最高のナチュログ写真部の部活動となりました。
いやー、絶景です。
この富士山を見に、ここまで来たと言っても過言じゃないですよね。
と、暫くすると富士山の北側(画面左側)が突然明るくなりました。
この時は、よく解りませんでしたが、後で調べたら、なんかスキー場があるみたいですね。
何枚か写真を撮り、寒くなったらカメラを置いて、テントに戻って暖をとります。
そうこうしてると、あっと言う間に時間が過ぎて行きます。
ただ、ただ、最高の景色です。
月が西の空に傾いたので、天頂方向は星が輝き出します。
富士山の右上に「射手座」が見え、左上には「わし座」の「アルタイル」があります。
もし「新月」だったら、この画面の左上から右下にかけて「天の川」が写るはずですが。。。。
まあ、今日は無理ですよね(笑)
月は沈んでも、今度は稜線が明るくなってきました。
そろそろ夜明けです。
夜明けの富士山
さすがにこの「風景」を見逃す手はないので、奥さんを今度は優しく「
叩き」起こします。
半分寝ぼけている奥さんに、カメラで撮った「写真」を見せると、一気に目が覚めて、思わず声を上げそうになります(笑)
うん、声はぐっと我慢です(まだまだ夜ですから)
さすがにこの景色を見たら奥さんもスイッチが入ります。
幕の中からですが、ミラーレスカメラで、クリアウォールごしの風景を撮影します。
まあ、明らかに失敗ですね。。。。
慌てないで、外で撮りましょう(笑)
と言うことで、奥さんも防寒を施して、今度は2人で湖畔へ降りていきます。
朝陽のグラデーションと上下のシンメトリーの構図。
自然の織りなす景色はなんと美しいのでしょう。
ただ、この時間からちょっと「風」が吹き始めて、少し湖面が波打ち始めています。
カメラをセットして、今度は「朝陽」の出現を待ちます。
こんな感じで待機ですね(笑)
恒例になりつつある、奥さんと絶景の写真も「ついでに」撮ります。
タイトルは「富士山と私」ですかね?
素晴らしい景色です。
この日の、本栖湖からの朝陽の位置は、富士山の稜線と、左側の山の間くらいみたいです。
できれば稜線からの朝陽が良いですが、どうなるのでしょう?
辺りは、次第に薄い「ピンク色」から「黄色」へ色が変わっていきます。
この頃になると、キャンプをしている人たちも続々と朝陽をみに、湖畔へ集まってきます。
辺りがドンドン明るくなっていきます。
そして夜が明けます。。。。
お、日の出です。
ちょうど、稜線と山の端の交点から、太陽が顔を出しました。
湖面に映る「逆さ富士」と「太陽」
本当に息を呑むほどの美しさです。
完全に日が昇り、一気に辺りは明るくなります。
この風景のためだけにキャンプをするのはありですね。
霜がおりたプジョーにも日が差します。
テントに戻って振り返ると、すばらしい本栖湖の風景が広がっています。
いやー、感動のキャンプです。
撤収と立ちより
浩庵キャンプ場のチェックアウトは10時、お金を払えばレイトも出来るようですが、早起き出来たので、このまま10時にチェックアウトする事にしました。
管理棟へ行くと、その近くに大きな観光バスが止まっていて、観光客がゾロゾロといました。
1000円の景色を皆さん見に来ているようです。
でも、大きな声じゃ言えませんが「本当の絶景」はお金じゃ買えないんですけどね。
近くに「いずみの湯」という「温泉」があるという情報を、某温泉ブロガーさんから聞いたので、スマホで探すと、「西湖」の所らしいので行ってみます。
すぐ到着。
銭湯と温泉の違いも解らない素人ですが、ゆったり浸かって、良いお湯でした。
そのまま、河口湖の方へ走ります。
時刻は12時過ぎ、お腹も減ったので、「ほうとう」を食べることに。
行ったのは、攻め気味の「建物」が目立つ「ほうとう不動」です。
ほうとう、儲かっている感が凄いですね。
入り口の所の「暖簾」最初は「入り口」って書いてあるのかと思いましたが、どうやらマーク(家紋?)みたいです。
メニューはトッピングのバリエーションなど一切ない「
ほうとう」のみという潔いお店でした。
かなり忙しそうで、ホールの店員さんはちょっとキリキリしてましたが、とても美味しい「ほうとう」でした。
写真を撮り忘れましたが、箸袋の「ほうとうの歴史」が書いてありました。
唐の時代云々から始まり、清少納言の「枕草子」にも載っていた平安貴族の愛好品のひとつが「ほうとう」であり、その後、時代が突然下り、武田信玄が戦争飯としてつくったのが今の「ほうとう」の原形だそうです。
で、現在に至とのこと。
まあ、「小麦粉の麺」の歴史は日本でも古いですが、さすがに「枕草子」と「ほうとう」を結びつけるのは。。。。。。。
でも、美味しいので良いと思います!(笑)
おしまい。。。