カヤックキャンプ用の新幕。NEMO「ワゴントップ4P + ガレージ」

zero21kei

2021年08月31日 12:01

こんにちは。Kです。


私たちが最後にテントを買ったのは2019年7月に届いた「KODIAK CANVAS 6人用 Flex-Bow VX」です。

あれからちょうど2年。

久々に「新幕」を購入したので、そのレポートを記事にしてみます。
















夏用テント事情


私たちには「真夏用」と言えるテントとして、先ほど言ったコディアック「 Flex-Bow VX」とスノーピークの「カヤード」の2つがあります。






コディアックのFlex-Bow VXは「フルコットン」のテントです。

分厚いコットン幕は、真夏の日射しを防ぎ、吸湿性のある素材なので、テント内が涼しく快適です。

雨に濡れると重くなるという弱点があるので、レクタタープを「過保護張り」にしで使う事が多い幕です。





2019/11/18
こんにちは。Kです。キャンプを始めて以来、テントは夫婦2人で快適に過ごせる物をチョイスしてきました。その中で、トルテュProや、バランゲルキャンプ、カヤードなどは、今後のキャンプでもそのまま活躍します。しかし、その中で、唯一不足していたのが、「テント+タープ」のようなキャンプの時に、家族3…








そして、スノーピークのカヤードは、すでに廃盤品ですが、全面が全て「メッシュ」なので風通しがとても良いシェルターです。

中にコットやインナーテントを置いても良いですし、とても広い幕なのでグループキャンプの時の「溜まり場」としても重宝しています。





2017/02/08
こんにちは。Kです。昨年の秋に買った「カヤード」を使っていますが、本体の使用レポを書いていなかったので、紹介してみます。「カヤード」は見た目はとても格好いい幕ですが「高さが低めな事」で「ランドベース」に一歩譲り、「張り方にバリエーションが無い事」が「ランドステーション」より不利な点みたい…







しかし、昨年にフォールディングカヤックの「アルピナ2」を買ってから、サマーシーズンは「カヤックキャンプ」がメインに変わりました。


そうなると手持ちのテントではいくつか問題があり、もう少し「カヤックキャンプに適したテントが欲しい」と思うようになります。


というのは、先ずコディアック「Flex-Bow VX」の方はフルコットンなので幕体が重く、収納時でもとても嵩張ります。

これに「カヤック道具」が加わると、かなりシビアにギアをセレクトしないと、そもそも荷物が車に乗りません(笑)


また、カヤードの方はコンパクトなのでそのような問題は無いのですが、「680cm × 490cm」と大きい幕なので、湖畔キャンプ場に多い「狭い区画サイト」には不向きでした。


ということで、それらの問題を解決して、手軽に1泊2日の「カヤックキャンプ」を楽しめるように、「カヤック専用幕」を検討する事にしたのです。












カヤック専用幕選び


「カヤック専用幕」と言っても、そういうジャンルのテントはもちろんありません。

ですので、既存のテントの中から良さそうなテントを選んで「カヤックキャンプで使う」という事になります。

しかし、キャンプブームで星の数ほどあるテントですが、その中からフィーリングだけで選択すると失敗しそうです。


と言う事で、先ずは私たちのカヤックキャンプに必要な条件を「優先度」の順で並べて考える事にしました。


その条件は以下の通りです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

① 「設営が簡単で早い」

② 「手狭なサイトでも設営可能である」

③ 「コンパクトで積載性が優れている」

④ 「広い前室があって雨が降ってもタープ無しで使える」

⑤ カッコ良い

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



カヤックを楽しむ時間を確保するためには、「テントの設営時間の短縮」は絶対条件ですので、①は最重要項目です。

②、③は現在持っているテントの欠点を補う項目なので、これも外す事は出来ません。


ただ、④、⑤に関しては、「できるならあった方が良い」という項目になります。


先ず、④は広い前室があれば、タープを張る手間が省けるのがありますが、それよりも、キャンプ道具を幕内に収納するためです。

というのは、カヤックで出発すると、サイトに誰もいない時間が長くなります。

その時、オープンタープだと、道具をそのまま置いて出かける事になり、ちょっと不安があります。


まぁ、幕内にギアを仕舞ったところで、鍵をかけるわけではありませんし、大切な物は車に入れて鍵をかけるので、条件の優先度は「できれば広い前室があると良いよね」という感じになります(笑)


そして ⑤ は奥さん的に「最重要項目」ですが、「カッコ良いけどカヤックに不便」だと本末転倒なので最下位にしてあります。



そして上記以外の要件。

例えばテントの「快適性」や「利便性」など、普通ならテント選びの上位にくる要件は、あえてカヤックキャンプ専用と割り切って、無視しても構わない事にしました。



とはいえ、必要項目だけを並べてみても、


設営簡単コンパクトで出来れば前室付きのカッコ良い幕


という、意外と難しそうな条件だと言う事が解ります。


いくらなんでも、簡単にこの条件に当てはまるテントは見つかりそうもありません。


しかしそこは圧倒的な「リサーチ力」を持ち、


人間テントカタログ


の異名を持つ奧さんです。


その圧倒的な「知識量(物欲量)」を駆使して、この条件にあうテントを弾き出したのです。
















ワゴントップ4P


奧さんが導き出したその答えは、NEMOの「ワゴントップ4P」というテントです。





※NEMO Equipment HPより

スペック
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

就寝人数 4人

最小重量 7.33㎏ (ガレージ 2.37kg)

本体素材 75D PeUポリエステル

フロア素材 300D PeUポリエステル

フロア面積 6.5m²

フロアサイズ 2.54m × 2.54m

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ワゴントップ4Pを一言で言いあらわすと「自立式シングルウォール吊り下げテント」という感じでしょうか?


後述するオプションの「ガレージ」を合わせても重さが「10kg」を切るのは、構造が「シングルウォール」だからです。


現在主流のテントは、「フライテント」と「インナーテント」の2重構造のテントです。

このタイプは、テントの弱点である「結露」を軽減してくれるので、テント内の「快適性」が高いのが特徴です。

ただ、その「快適性」を犠牲にすれば、シングルウォールは単純計算で「布地の量が半分」になるので、同じ寸法なら軽量コンパクトになります。


今回の新幕選定では、テント内の「快適性」は優先順位が低いので、このシングルウォールテントにして軽量化を図りました。


とはいえ、ワゴントップ4Pが「結露しまくり」という訳ではありません。


その理由は後ほど「テント内部の詳細(ベンチレーション)」で詳しく説明します。








※NEMO Equipment HPより

ワゴントップ4Pのフロアサイズは「2.54m × 2.54m」の正方形です。


コールマンの「タフワイドドーム」のような「3.0m × 3.0m」ファミリー向けドームテントに比べる一回り小さいサイズ感です。

しかし、通常のドームテントに比べ、天井が2メートル以上あります。

さらに、壁が「垂直」に近い構造です。


これは「Flex-Bow VX」でも同じですが、壁が垂直だと、ドームテントのようにテントの四方に天井が低い「デットスペース」がなく、感覚的にかなり広く感じます。


ただし、弱点としては、壁面が垂直なので「強風に弱い」という点です。

とは言え、そんな強風の時は「カヤック」も出来ないので、私たちのワゴントップの運用を考えると、そこはあまり問題になりません(笑)








※NEMO Equipment HPより

そして、ワゴントップ4Pにはオプションで、前室を拡張出来る「ガレージ」があります。

これを装着すると、本体前に2.5m四方の空間が出来るので、ワゴントップ4Pを「2ルームテント」として使う事が出来るのです。


ガレージを付けるとテントの全長が5メートルを超えますが、装着は選ぶことが出来るので、「湖畔の狭いサイト」の場合はガレージを付けずに小型のタープをチョイスする事が出来ます。









という経緯を経て、晴れて「ワゴントップ本体」「ガレージ」、そして専用の「フットプリント(グランドシート)」の3点を同時に購入しました。

では、早速このテントが条件に合っているかどうか、設営して確かめてみましょう。



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設営方法


ワゴントップ4Pは、完成した写真だけを見ると、フレームワークが複雑で設営がややこしいそうな印象があります。

しかし、実際の設営は通常のドームテントに比べてもかなり楽です。


その設営方法は以下の手順になります。







まず、設営場所にグランドシートを敷きます。






その上に幕を広げて乗せて、四隅のロープをグランドシートごとペグダウンします。(都合4本)






幕体をセットしたら、形状が同じ2つのポールを組み立てます。


ポールの2カ所に三つ叉のパーツがあり、そこから別のポールがそれぞれ接続されています。

(>−< こんな形です)


ただし、脇に出るポールの長さは「長手」と「短手」の2種類あります。


こう言うと難しそうですが、ポールは全て「ショックコード」で繋がっているので接続に悩むことありません。








そして、そのポールを長手同士と、短手同士で平行になるようにテントの四隅に接続します。








接続方法は、ポールの下にある突起を、本体テープにある「ハトメ」に差し込む方法です。


ちなみに、この写真のペグ位置は間違いです。

本来ペグはハトメではなく、ループ状の紐の所に打ちます。
 
そして、外側のグレーのハトメに長手のポール、その隣の黄色のハトメに短手のポールを差し込むのが正解です。

ただ、本体のハトメが3カ所あるので、このやり方でも立ち上がってしまいました(笑)






そして、もう1つの全く同じ形のポールを、長手と短手が対面になるようにして、同じように立ち上げます。

これで、フレームワークは完了です。






あとは、本体に付属するフックを、天上側から吊り上げるようにしてポールに引っかけます。






これで、本体は完了です。


ペグ打ちしてからポールを立ち上げ、幕体を吊すまで「10分」もかかりません(笑)







次に、「前室」を取り付けます。


ちなみに「標準の前室」も、オプションの「ガレージ」も、取り付け方法自体は基本的に同じです。

違いは、ガレージの中間にある1本のフレームの有無になります。






取付は本体前面にフックが6カ所あるので、そこに前室を繋ぎます。





あとは、前側を引っ張って、2カ所(ガレージはさらにポール下2カ所)にペグダウンをすれば、完成です。


設営は急げばガレージ込みでも15分かからないと思います。

とにかく、力も要らず、あっと言う間に終わる感じです。


風が強いときは、補強としてストームガードを数本取り付ける場所がありますが、通常の天候なら「4方のペグ+前室のペグ」だけで、多少の突風でも飛ばされる事はありません。















テント内部の詳細(ガレージ)



それでは、「完成したワゴントップ4P + ガレージ」の内部を見てみましょう。






まず、一番気になるガレージ部分の広さはこんな感じです。


この写真の配置は、試し張りのデイキャンプの時です。

「2人掛けのベンチ」「4人用テーブル」「アウトドアワゴン」という感じで1列に配置しています。

そのテーブルの左右に椅子を配置しています。


ランドロックのような大型2ルームテントに比べると見劣りしますが、4人家族以下のキャンプであれば十分過ぎる広さです。


むしろ、2ルームでしか立てられないテントと違って、「ガレージ」と「通常の前室」を使い分け出来るので、キャンプの状況に合わせて、切り替えて使えるのが非常に魅力的だと思います。















テント内部の詳細(ベンチレーション)



ワゴントップ4Pで、目を引くのは、前後の上部にある、メッシュの巨大な「ベンチレーション」です。

入り口側はメッシュを閉じる為の「ウォール」が無いので「前室の取り付け」が必須になります。


このような構造になっている理由は恐らく「シングルウォールの結露対策」だと思います。

結露は水蒸気を含んだ空気が幕内に溜まり、それが「外気のと温度差」によって幕に付きます。

ですので結露を防ぐ最良の方法は「換気」です。






そして後方の「ベンチレーション」は外と繋がっているので、下側に巻き取って収納する「ウォール」があります。

閉めるときは、上側3カ所ある「フック」に接続します。

ただ、開放していても上部に位置しているので、思いっきり側で覗き込まない限り、外側から中が見えることはありません。






この「ベンチレーション」は、前後とも本体の構造上、上に「庇(ひさし)」があり、さらにベンチレーション自体はテント内側に向けて下方が傾く感じになっています。


そのため、降雨時にを開けたままにしても、テント内に雨水が浸入しにくくなっています。(風で吹き込む場合は後方はパネルを閉じれますし、前面は「前室」があるので密閉する事も出来ます)


通常のテントでも「ベンチレーション」や「メッシュパネル」がある物が多いので、それ自体は珍しいことではありません。

ただ、それらは「」には弱い事が多く、雨が入らないタイプの「ベンチレーション」は、開口部が狭かったり、「メッシュパネル」の場合は、雨の吹き込みを止めるため、閉める必要があります。



ワゴントップの優れた点は、その「降雨時」でも開放出来る場所が大きく確保出来ている所です。


そして、そんな「ベンチレーション」が、前後あるので、風が通りやすく換気が常に保たれるので、シングルウォールにしては「結露がしにくい」という理由になっています。















テント内部の詳細(機能面)



テント本体の出入り口は、左右にメッシュパネルがあります。

ですので、両方開けるとかなり開放感があります。

また、ドアパネル自体は「ダブルジッパー」になっているので、左右それぞれで開けるのはもちろん、全部開けて大きな入り口で、荷物の出し入れをする事も可能です。


ギミックとしては、上下左右の4カ所に「メッシュポーチ」が付いているので、4人で使う場合でも個人の小物をそれぞれ分けて収納することが出来ます。






本体左右の上半分には「大きなメッシュ窓」があります。






内側のサイドウォールを外すと、その窓が開きます。





このメッシュ自体は開く事ができませんが、サイドの半分が窓なので、解放的で風通しが抜群です。







最期に細かい点ですが、テントの上部には「ループ」が1カ所あり、ランタンなどを吊り下げる事が可能になっています。















インプレッション



デイを含めてカヤックキャンプで数回使いました。

感想としては「とにかく良い!」の一言です(笑)


チェックインしたらパパッと設営してカヤックを楽しむことが出来ます。

さらに十分な広さ前室があるので、日没後は家族で揃って幕内で夕食と言うスタイルも可能です。


強いて言えば、ガレージには「メッシュパネル」や「シールドルーフ」などが無いので、入り口を開けていても真夏の炎天下ではかなり暑くなります。

まぁ、この辺りはどのテントでも似たり寄ったりですし、そもそも¥その時間は「カヤック」を外でしてるので問題ありません(笑)


そして、幕内の250cmの幅ですが、60cmのマットを4枚敷けるので、名前通り「4P」で使っても十分な広さがあります。

私たちは3人家族なので、むしろ広すぎるくらいです。


さらにベンチレーションの通気性は抜群で、直射日光が無い日没後なら、下手なテントより快適に寝ることができました。


そして奥さん的には色味も落ち着いていて「張り姿がカッコ良い」というのが一番お気に入りのポイントのようです(笑)




私たちは「カヤックキャンプ専用」として買いましたが、元々持っているポテンシャルはそう言った限定は必要ないようです。


2ルームテントは10万円超えが普通となっていますが、ワゴントップはガレージ込みで、税込み88,000円。

普通に「ファミリーキャンプ」で使っても、コスパも含めて十分過ぎる優れた幕だと思います。





おしまい。。。。












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