高ボッチカメラ修行!幻の雲海とコアな火遊び。 高ボッチ高原キャンプ場 ① 〜雲海編〜

zero21kei

2022年11月24日 17:32

こんにちは。Kです。


2022年11月19日〜20日の1泊で、長野県中部にある「高ボッチ高原キャンプ場」へ行ってきました。


高ボッチ高原は、八ヶ岳中信高原国定公園内にある「高ボッチ山(1655m)」の南北に連なる、なでら山稜にあります。


そして、この高原の西側には「松本盆地」の街並みと北アルプスの山々が見え、南側は「諏訪盆地」から遠く富士山が見えます。


そう、同じ場所で、全く違う「2つの景色」を堪能できるという希有の立地を誇るのです。



ただ、昨今のキャンプブームが禍してしまい、国立公園内と言う事もあり、一時は「野営禁止」になっていました。

しかし、塩尻市観光協会の努力により、有料キャンプ場をして整備され、またキャンプが楽しめるようになったのです。




そして、この高ボッチ高原で一番有名なのが「雲海の絶景」です。


それは10月中旬から冬季通行止めとなる12月までの間に諏訪盆地に発生する雲海。


そして、その雲海の奥には「富士山」が浮かぶのです。


雲海と夜景と富士


想像しただけで鳥肌が立つような絶景。


そんな貴重な「絶景写真」が撮れたら、それは一生の宝物です。




ということで、今回のキャンプ。


アラフォー、アラフィフの9人のおっさん達が集まり。

氷点下まで冷え込む高ボッチ高原を、雲海を求め三脚担いで走り回ったのでした(笑)




さぁ、そんな愛と勇気と涙に彩られたおっさんたちのドタバタ劇。


それはいったいどんなキャンプとなったのでしょうか?








プロローグはこちら

2022/11/21
深夜0時。通行量の少ない「中央ハイウェイ」を、ひとりPeugeot 3008 のステアリングを握り走り続ける。車内に流れるのは「THE BLUE HEARTS」の楽曲。仮眠をとってから出発したが、パンクロックのビートが眠気覚ましに丁度良い。事故を起こさないように気をつけながら、約束の時間に間に合うように…

















出撃!!!


当初のLINEでの打ち合わせでは、チェックインの10時に集まり、日曜日の朝の雲海を狙う予定でした。


しかし、日程が近づくほど、日曜日の天気予報は悪化し、前日には「日曜日は朝から雪」という情報に変わります。

ただし、「土曜日の朝」に関しては気象条件が良く、雲海発生確率は最高点を付けています。


え?、じゃ、土曜の朝に行かないとダメじゃね?


と言う事になり、急遽予定を変更。

「2:30に塩尻市内のコンビニに集合」となり、そこから高ボッチ高原を目指すことになったのです。



我が家から塩尻までは210kmあり、2時間半コース。


というこで、午前0時。


カメラ機材とキャンプ道具を車に積み込み、出撃したのです。















いざ高ボッチ!



深夜2:30。

この時間に集合したのは、9人のうち5名(残り4名はそれぞれ別行動中)


コンビニで買いだしを済ませ、すでに数回高ボッチへ行ったことがある仲間を先頭に、山道を登ります。


ちなみに、高ボッチ高原へのアクセス方法ですが。







関東方面からナビを入れると、岡谷ICで降りて南側からアクセスする「青色のルート」が表示される事があります。

しかし、この南側のルートは2022年11月現在、「通行止め」となっていて通れません。


ですので、高ボッチへのアクセスは、西側の「ピンク色のルート」のみとなっています。


ナビの設定としては、中腹にある「崖の湯」を設定すれば、あとは1本道で到着します。







※ この看板が見えたら、その先を右折したら山頂に到着します。



ということで、4台の車(1台は相乗り)は、すれ違いがほとんど出来ない細い山道を延々と登り続けたのでした。。。。。















いざ、雲海へ!



そして、3:30。


高ボッチ高原の駐車場に到着します。


外気温は-4℃。

ここから7時頃まで、ずっとこの寒空の中、カメラを構えて雲海を待つ事になります。


ということで、ありったけの防寒着を着込み、カメラと三脚をセット。


準備を整えて、駐車場から少し行った所にあって南側の諏訪盆地が見える「展望台」へ移動します。







ヘッドライトを赤い光にして展望台に着くと、すでに数名のフォトグラファーがベストポジションに陣取っていました。

私たちはその横にカメラを並べて場所を確保します。








この時間。

諏訪市の市街地の夜景は最高の輝きを放ち、その夜景の先にはうっすらと「富士山」の姿が確認できます。


映画「君の名は」のロケ地はここではないか?と言われている風景。


ここに雲海が湧けば、最高です。







西の空をみると、冬の星座である「オリオン座」がキラキラと輝いています。







さぁ、準備は整いました。

あとは雲海が発生するのを待つだけです。



しかし、冷え込みは厳しく、体の芯から冷えます。


じっといしてると寒いので、レンズを300mの望遠に変えて、町の風景を撮ってみます。








美しく輝く、諏訪市の市街地。







その中心にある諏訪湖だけがぽっかりと暗くなっています。



















異変。。。


カメラの前で時間を潰して1時間半ほど経ったとき。

周囲の状況が変化します。


到着時にはなかった強めの「北風」が吹き始めたのです。



氷点下でも着込んでいれば寒さは凌げます。


しかし、風があると体幹の温度は一気に数度下がります。


「いやな風だねぇ。。」


などと話ながら必死に寒さに堪えていると、今度は北側から「モヤ(霧)」のような物が次々と流れ込んでくるようになります。







この次点で、先ほどまで爛々と輝いていた「星」は全く見えなくなり、眼下の夜景も次第に霞んで行き。。。。







10分ほどで、辺りの視界は霧に閉ざされ完全に見えなくなったのです。。。。。。


この状況の突然の変化に唖然とし、動揺するおっさんたち。。。


ただ、視界を遮るのは「霧」なので、風向きによっては夜景がまた見えたりという状況を繰り返します。


しかし、それより不味いのはこの「風」が吹くと言う状況です。


このままでは、雲海は風で飛ばされてしまい発生しません。


とは言え、人間の力でやれることは何もありません。


冷たい北風にガタガタと震えながら、風が止み、視界が晴れ、雲海が現れるのを祈ります。


ただ、風が冷たく、本当に体が芯から冷えます。


そのため、雲海発生のリミットタイム前に、ホッカイロを足すために一度駐車場まで戻ります。


この時、一緒に戻ったのは、イグナスさん。


ただ、到着時の足取り軽やかなテンションは失われ。


「今日はダメかもね。。。。」


と、諦めムードを漂わせながら、2人でトボトボと歩きます。。。。



そして、ホッカイロを沢山貼り、もう一度気持ちを奮い立たせて、展望台へ戻って行くと、なぜか諏訪方面の空が明るく輝いています。


「車のヘッドライトかな?」


などと、呑気な事を話しながら展望台へ着くと。。。









その光は、霧の合間から見えた「朝焼け」の光だったのです。



それに気がつき、慌ててカメラまで走り、夢中でシャッターを切ります。


そうしていると、次第に視界が開けて。。。







朝焼けに浮かぶ富士山と、諏訪の夜景が見えたのです。


目的の雲海こそ、発生はしてませんが、息を呑むほど美しい風景。


ただ、これも霧の隙間から見えた瞬間的なもので、感覚的には1分も無いような刹那的な瞬間でした。


おそらく、実際の時間もほんの数分だった思います。


その美しい朝焼けを数枚撮ると。。。







また、北側から濃い霧の塊がやってきて。。。







まるで、そんな事などなかったように、辺りはまた深い霧に覆われて行ったのです。









その後、1時間ほど展望台で粘りますが、雲海は勿論、諏訪の街並みすらたまに薄ら見える程度。







そして、7:00。

もう完全に「雲海」を諦めたとき。








展望台の東にある山の稜線から明るくなり。








高ボッチに集結したフォトグラファーをあざ笑うように、霧の向こうから太陽が現れたのです。


ということで。。。。。。







かんぱい!!!!!!!!!!


あーーんど


てっしゅう!!!!!!












チェックイン!


カメラを片づけて車に戻ると、7:30。

アーリーインは、10時からなので、2時間半ほど時間が空きます。


ただ、さすがに冷え込みと徒労感が凄まじく、いったん車の中で仮眠を取りました。。。






そして、10:00に目が覚めると、あの忌々しい霧は文字通り「霧消」して、快晴の空が広がっています。


さぁ、アーリーインが出来るので、今度はキャンプを始めましょう(笑)







高ボッチ高原キャンプ場は、「オートサイト」と「フリーサイト」があります。

「オートサイト」は西の縁にあり、サイトから安曇野の夜景が見えますが、地面は砂利というか、駐車場の一角に縄張りをしてあるような環境です。


それに対して、フリーサイトの地面は草むらです。

今回、9人でのグループキャンプなので、サイトはフリーサイトにしました。








ただ、フリーサイトは「車の乗り入れ禁止」なので、荷物は手運びです。


まぁ、駐車場からフリーサイトの一番奥でも40mほどなので、ソロ装備なら大したことはありません。







今回、私が持ち込んだのは、新しく手に入れた幕で、tent-Mark designの「サーカスTC BIG」です。


ただ、新規の購入では無く、キャンプの師匠から譲ってもらった幕になります。


直系で「5m」高さが「3.5m」もある大型のワンポールテントで、素材は火の粉に強い「ポリコットン」です。


この大型幕を持ち込んだのは、9人のおっさんが夜の寒さでも快適に過ごす為の宴会幕兼用だからです。







さらに、今回のキャンプの「主役」となるのがこちらのギア。


バイオライトの「ファイヤーピット」という焚火台です。


最大の特徴は、バッテリー駆動の「送風ファン」が着いて、この風が焚火台内部の「送風管」を通って、常にフレッシュな空気を送り込む事です。


焚火をすると出る「煙」の原因は、酸欠などによる「不完全燃焼」です。


ですので、送風をして空気を送りこめば、煙がほとんど無しで焚火が楽しめます。


で、なぜこの焚火台が主役なのかというと。。。。。







そう、テントの中で焚火をする為に持ち込んだからです(爆)

氷点下の寒さも、直火の暖かさと風を防ぐ大型のティピーがあれば凌げるはずです。






ちなみに、この組み合わせは安全のためテストを済ませています。

さらに、消化器や消火用の水、一酸化炭素中毒などは万全に準備してます。



まぁ、悪いおじさんの悪い遊び方なので、ぜったいに真似はしない方が良いと思います。










焚き火台 バイオライト ファイアピット プラス 本体 #1824272 FirePitPLUS モンベル BioLite 焚火

楽天で購入













高ボッチ、山頂アタック



さぁ、キャンプの準備が整った所で、高ボッチ山を目指します。






まずは、小手調べに、駐車場の奥にある「展望台」へ。


ここは、サイトから歩いて80mくらいの地点です。










モヤに霞む平野は松本平野。

その奥の冠雪した山は、北アルプスの山々です。











そして、長い棒を担いで、登山してきたヘンなおじさんと合流して、高ボッチ山の山頂へ向かいます。













まぁ、アタックと言っても、山頂は道路を挟んだ反対側にある「山道」を。。。






400mほどゆるーーーい斜面を登っていくと。。。。








あっと言う間に到着します(笑)






山頂からは、薄いモヤの奥に、くっきりと富士山が見えした。

雲海が発生していれば、この構図で雲海と富士山が撮れたんですよね。


本当に残念。


まぁ、チャンスは明日の朝にもう一回あります(まぁ、予報は雪ですが。。)









しかし、高ボッチ高原。


雲海は置いておいても、本当に最高のロケーションの地です。


このなだらかな高原が、標高1,600mの地点に広がっているというだけで、奇跡ですね。






という感じで、最高のロケーションをおっさんたちは堪能して、サイトに戻ったのでした。。。。


















午後のひととき



サイトに戻ると「サーカスBIG」の中では、別行動していたおじさん達が焚火を囲んで談笑してました(笑)


と言う事で、アタックチームもここで幕内で合流します。


さぁ、お腹が空いたので、ちょっと遅いお昼ご飯にしましょう。



ただ、高ボッチ高原キャンプ場は朝晩氷点下になる11月になると、「止水」されます(爆)


ですので、洗い物などで流しは使えず、飲料水は持ってこないとありません。


ということで、今回は手の込んだ料理は諦めて、基本は「焼き物」などにしました。






先ずは、乾杯のために、「合鴨」を串にサイして「焚火台の上に並べます。







いやー。この雰囲気最高です。






ということで、美味しいビールをパカッと開けて、頂きます。


うん。美味い。






さらに、食事はコンビニで買った鍋焼きうどん(チゲ鍋)


日が昇り、気温は上がりましたが、それでも1桁台。






ピリ辛のチゲ鍋うどんは、ほんとうに体が温まって最高です。



さぁ。気合いを入れて臨んだ「雲海」は完全敗北しましたが、高ボッチ高原の魅力はそれだけではありません。


次の撮影チャンスは日が落ちる夕方。


赤く焼けた山々と天空の高原は、一体どんな姿を私たちに見せてくれるのでしょうか・・・・・・・。





つづく。。。。。。。。。





後編の記事はこちら


2022/11/28
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