夢中で遊ぶおっさんたちの挽歌。 高ボッチ高原キャンプ場 ② 〜霧中編〜

zero21kei

2023年11月08日 14:57

こんにちは。Kです。


高ボッチ高原での「雲海キャンプ」の後編です。

期待に胸を膨らませた早朝のチャレンジは、何も出ない「普通の朝」となりました。

その後、仮眠をとり焚火を囲んでキャンプを楽しむおっさんたち。


そんな至福の時間を過ごして居ると、時間はあっという間に過ぎ、次のシャッターチャンスが訪れたのでした。







前編の記事はこちら

2023/11/06
こんにちは。Kです。高ボッチ高原の雲海は、秋が始まる10月から雪が降り始める12月前半まで、霧が出る気象条件が揃うと現れます。そのため、この時期になると、多くのフォトグラファー達が、この高原に集まのです。私たちも昨年に11月、この雲海を求めて1泊2日のキャンプを決行しました。しかし、結…











夕方


「夕焼けが出ました」






その声に反応して立ち上がるおっさんたち。


手に持ったビールはその場に投げ捨て。。。(嘘です)






愛機に持ち替えてスタンバイします。






そんなおっさんたちの風格は「獲物を狙う猟師」のようです。

その銃で打ち抜くのは、高ボッチに沈む真っ赤な夕日。






さぁ、西の空は黄金色に輝いています。






しかし、雲量が多く、上手く夕焼けになるか微妙か感じ。







高ボッチのシンボルであるで鉄塔を越えて。。。。。








開けた草原を目指して写真を撮りながら歩んでいきます。







ベストショットを探し、高原を彷徨っていると、夕日は厚い雲に覆われて行きます。


ただ、その隙間から光芒が刺し、まるで「天国への階段」のような美しい景色が一瞬だけ広がります。







ただ、その光芒が見えなくなると、一瞬にして高ボッチは暗闇に包まれていきます。







西の彼方。


中央アルプスの山脈も雲に覆われ、眼下に広がる松本盆地も靄に包まれていきます。








「綺麗な夕焼けは撮れないかな?」

そんな事を思いながら進んで行くと、遠くの方に「鹿」の群れがこちらを見ていました。


高ボッチは鹿が本当に多くて、今朝、雲海を撮っている時もずっと「鹿」の鳴き声がきこえていました。


ちなみに、管理人さんの話では、身を隠す所の無い高ボッチに「」は出ないそうです。








そんなこんなで、日が沈み始めてから小一時間。

おっさんたちはバラバラに高ボッチを彷徨い、写真を撮り続けたのです。







そして、東の空に「」が登り始めて、トワイライトの撮影時間が終わる頃。。。


辺りにはまたしても「」が湧き出てきます。







撮りたかった「夕焼けの景色」を撮る事が出来ず、残念がるおっさんたち。







その姿をあざ笑うかのように、牡鹿が一頭。


こちらの様子をずっと見続けていたのでした。。。。。。













宴会



雲海も夕焼けも撮れなかったおっさんたちを癒やしてくれるのは、サーカスBIGです。


写真がダメなら、お酒を呑めばいいじゃない


そんな格言があったか無かったか知りませんが。。。








写真がダメならキャンプを楽しむしかありません(笑)


国立公園のため「洗い物」が出来ない高ボッチでの食事は「焼き物」がベストです。

幕の中心には焚火台があり、この上に網を置いて調理が出来ます。







ということで、まずは乾杯!!!!







直火焼きの手羽やウィンナーを肴にして。







呑んで食べます(笑)







さらに、直火焼きなので用意したのは「牛モモのブロック肉」です。

この塊肉の表面を直火で焼き上げます。

そして周りが少し焦げたくらいでアルミホイルに包み、直火の当たらない所でゆっくりと火をいれて熟成させます。






そして出来上がりがこちら。

うん。美味そう。







ブロック肉を切り分けたら「ワサビ醤油」で頂きます。







うん。美味しいよね。







そして、仲間からも数々の料理が飛び出します。







美味しい料理に美味しいお酒、そしてなにより気の置けない仲間との楽しすぎる時間。


外は少しずつ気温が下がりますが、それと比例して深い霧に覆われて行きます。


ただ、幕内は焚火の炎が燃え上がり、前は暖かく、背中が寒いというなんとも言えない不思議な空間です。



キャンプはいつでもできる。でもこの瞬間に二度とない。


日々は流転しながら、何となく過ごしてしまうのが「日常」なのかも知れません。


それが悪いわけではないけど、やはりメリハリと言うか、「この瞬間」がどれだけ大切なのかを気づく事も必要です。



その方法は色々ありますが、私たちはやはり「キャンプ」です。



焚火を囲い仲間と語り合う時間。



これが本当に至福であると気がつけると、ちょっとだけ人生が豊かになるのかもしれませんね。
















霧ボッチの朝



4:30。

「明日の朝には晴れると良いね」


と言って寝ましたが、結果は「濃霧」です(爆)








ここまで霧が濃いとやる事がないですが、それでもおっさんたちはゴソゴソと起き出します。







とりあえず、サーカスBIGに集まり、眠気覚ましにコーヒーを淹れます。

さすがにこの濃霧で、雲海撮影はありえないかな?


ッと思っていたら、前のめりのしくさんが、「展望台へ行ってみよう」と言い出します。







ということで、カメラを担いで展望台へ歩き出します。







諏訪湖どころか、奥の鉄塔も霞む濃霧。






昨日はアマチュアカメラマンがズラリと並んでいた展望台も、今日は誰もいなくて貸切状態です(笑)







ということで、カメラを自分が好きなところに設置して、スペースを贅沢に使います。








この日は北西の風が強く、高ボッチの濃霧はこの風によって出来た山頂の雲のです。

なので、雲の流れに濃淡があり、薄いときは少し遠くの尾根が見える事もありますが。。。。








まぁ、雲海どころか朝日もなにも写りません(笑)


で、日の出から30分ほど過ぎた6:30。


ここに立ってても何も無いので。。。。。









撤収!!!!!!

















撤収



幕に戻ったらとりあえず焚火を燃やして体を温めます。







その間に昨夜の余り物で作った「朝食」を頂きます。


うん。美味い。








食後はそれぞれが撤収作業を始めます。

「日が昇ったら霧が晴れるかもね」


なんて話ながら作業をしますが。。。








結局9:00を過ぎても濃霧のままです(笑)








こうして昨年以上に何も撮れなかった高ボッチキャンプとなりました。

しかし、「絶景が見られない」と言う状況は逆に「撮りたい熱」に火がつきます。


そもそも、昨年は一番可能性が高い11月に行った高ボッチキャンプを、今回10月にやったのには理由があります。



そう、ダメだったもう一度チャレンジしようと(笑)



ということで、11月下旬のリベンジ(雨なら中止するかもですが)を誓い、おっさんたちは山を降りていったのでした。。。




おしまい。。。。。











おまけ


最終日、濃霧に覆われた朝でしたが、これは天気が悪かった訳ではありません。

というのは、高ボッチ高原を降りると、平地は晴れていました。


塩尻ICから高速に乗り、帰り道、諏訪湖の湖畔にある「諏訪湖SA」によって、高ボッチ方面を見ると。。。。






画面左側の雲に覆われた場所が高ボッチです。

雲海と霧と雲は同じ物です。


気象条件により、それが盆地に溜まるか、山頂に湧き出すかが変わります。


ということで、ちょっと場所がずれるだけで全く違う風景になるのが、山の天気ですね。











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