クーラーボックス シマノ 「フィクセル リミテッド 300(フィクセル リミテッド 30L)」 前編
こんにちは。Kです。
夏場のキャンプは食材の保冷が悩みです。
デイキャンプや1泊ほどならそれほど悩みませんが、2泊以上の連泊となると、クーラーボックス選びは夏キャンプの生命線になります。
(その日の食材を毎日買い物へ行けば問題無いですけど)
そこで私たちのキャンプは「食材の安全」という観点から、「生鮮食料品が2日間持つ温度」を保てるクーラーボックスを探しました。
そして、たどり着いたのが、シマノ「フィクセルリミテッド 300」でした。
※ 2023年現在、同等商品名は「フィクセル リミテッド 30L」になっています。
シマノのフィクセルシリーズの30Lの容量のクーラーボックスです。
クーラーボックスは「断熱」することによって中の冷気を保ちます。
ですので、クーラーボックスの性能は「断熱方法」の差によって生まれます。
では、そもそも断熱はどうすれば良いのでしょうか?
「熱」とは物理学では「エネルギーの移動形態」の一つです。
熱の移動には3つのパターンがあり、それが「熱伝導」「対流」「熱放射(輻射)」です。
クーラーボックスを冷えたままにするにはこの3つの熱の移動にたいして対策する必要があります。
●熱伝導
「熱伝導」は物質と物質の間で「熱」が伝わる現象です。
「熱の伝わりやすさは物質により異なり、それを「熱伝導率」と言います。
これは経験的に解りますが、金属は熱伝導率が高く、木などは熱伝導率が低いです。
「鍋の取っ手の金属部分は触ったら火傷するけど、取っ手の木の部分は触れる」
というのは鍋がこの熱伝導率の差を利用しているからです。
また、熱伝導率は物質の状態によっても異なり、固体が一番高く、気体が一番低いです。
固体 > 液体 > 気体
100℃のお湯なら確実に火傷しますが、100℃のサウナでは火傷をしません。
それは、この熱伝導率が気体の方が小さいためです。
熱伝導を防ぐには「熱伝導率の低い物質(もしくは物質が無い状態)」を保温したい空間の間に入れる必要があります。
●対流
「対流」は液体や気体などの「流体」が温度差によりる密度の変化で移動することで熱が伝わる現象です。
物質は温度が上がると膨張して密度が小さくなります。
密度が小さくなると軽くなるので上昇し、その隙間へ密度が大きい重い部分が下降します。
炎の上に手をかざすと無茶苦茶熱いです。あれは炎で熱せられた高温の空気が対流によって上昇しているからです。
外部との対流は流体を密閉すれば防げます。
全てのクーラーボックスに蓋がついているのは「対流」に対する対策です。
「クーラーボックスをなるべく開け閉めしない」というのは外気との対流を防ぐ方法です。
また、冷気は下の方に溜まるので、クーラーボックスの蓋はゆっくり開け閉めする方が正解です。
●熱放射
「熱放射(輻射)」は物質から出る赤外線などの電磁波が空中を伝わって熱を伝える現象です。
熱放射は電磁波が通れる所であれば物質のない真空中でも伝わります。
太陽光が当たると熱くなるのは、太陽のエネルギーの電磁波が宇宙空間を伝わり、地表で熱となっているからです。
熱放射は遮蔽物があるとその裏側へは伝わりません。
太陽光に対して、日傘やタープが有効なのは、この熱放射を遮る為です。
アウトドア用品の銀マットなどが熱対策に有効なのは銀箔が「赤外線」を反射するためです。
また、「黒」は赤外線を吸収しやすく、「白」は赤外線を反射しやすいです。
以上3つが熱が伝わる方法です。
逆な言い方をすると、この3つ以外で熱が伝わる事はないので、3つの熱の伝わり方を遮断するのが「断熱」の仕事になります。
次回はシマノのクーラーボックスがなぜ優れているのかを考えてみたと思います。
後編はこちら。
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シマノ フィクセル ウルトラ プレミアム 30L ホワイト NF-030V (クーラーボックス 釣り 中型)
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夏場のキャンプは食材の保冷が悩みです。
デイキャンプや1泊ほどならそれほど悩みませんが、2泊以上の連泊となると、クーラーボックス選びは夏キャンプの生命線になります。
(その日の食材を毎日買い物へ行けば問題無いですけど)
そこで私たちのキャンプは「食材の安全」という観点から、「生鮮食料品が2日間持つ温度」を保てるクーラーボックスを探しました。
そして、たどり着いたのが、シマノ「フィクセルリミテッド 300」でした。
※ 2023年現在、同等商品名は「フィクセル リミテッド 30L」になっています。
シマノのフィクセルシリーズの30Lの容量のクーラーボックスです。
クーラーボックスは「断熱」することによって中の冷気を保ちます。
ですので、クーラーボックスの性能は「断熱方法」の差によって生まれます。
では、そもそも断熱はどうすれば良いのでしょうか?
「熱」とは物理学では「エネルギーの移動形態」の一つです。
熱の移動には3つのパターンがあり、それが「熱伝導」「対流」「熱放射(輻射)」です。
クーラーボックスを冷えたままにするにはこの3つの熱の移動にたいして対策する必要があります。
●熱伝導
「熱伝導」は物質と物質の間で「熱」が伝わる現象です。
「熱の伝わりやすさは物質により異なり、それを「熱伝導率」と言います。
これは経験的に解りますが、金属は熱伝導率が高く、木などは熱伝導率が低いです。
「鍋の取っ手の金属部分は触ったら火傷するけど、取っ手の木の部分は触れる」
というのは鍋がこの熱伝導率の差を利用しているからです。
また、熱伝導率は物質の状態によっても異なり、固体が一番高く、気体が一番低いです。
固体 > 液体 > 気体
100℃のお湯なら確実に火傷しますが、100℃のサウナでは火傷をしません。
それは、この熱伝導率が気体の方が小さいためです。
熱伝導を防ぐには「熱伝導率の低い物質(もしくは物質が無い状態)」を保温したい空間の間に入れる必要があります。
●対流
「対流」は液体や気体などの「流体」が温度差によりる密度の変化で移動することで熱が伝わる現象です。
物質は温度が上がると膨張して密度が小さくなります。
密度が小さくなると軽くなるので上昇し、その隙間へ密度が大きい重い部分が下降します。
炎の上に手をかざすと無茶苦茶熱いです。あれは炎で熱せられた高温の空気が対流によって上昇しているからです。
外部との対流は流体を密閉すれば防げます。
全てのクーラーボックスに蓋がついているのは「対流」に対する対策です。
「クーラーボックスをなるべく開け閉めしない」というのは外気との対流を防ぐ方法です。
また、冷気は下の方に溜まるので、クーラーボックスの蓋はゆっくり開け閉めする方が正解です。
●熱放射
「熱放射(輻射)」は物質から出る赤外線などの電磁波が空中を伝わって熱を伝える現象です。
熱放射は電磁波が通れる所であれば物質のない真空中でも伝わります。
太陽光が当たると熱くなるのは、太陽のエネルギーの電磁波が宇宙空間を伝わり、地表で熱となっているからです。
熱放射は遮蔽物があるとその裏側へは伝わりません。
太陽光に対して、日傘やタープが有効なのは、この熱放射を遮る為です。
アウトドア用品の銀マットなどが熱対策に有効なのは銀箔が「赤外線」を反射するためです。
また、「黒」は赤外線を吸収しやすく、「白」は赤外線を反射しやすいです。
以上3つが熱が伝わる方法です。
逆な言い方をすると、この3つ以外で熱が伝わる事はないので、3つの熱の伝わり方を遮断するのが「断熱」の仕事になります。
次回はシマノのクーラーボックスがなぜ優れているのかを考えてみたと思います。
後編はこちら。
2016/08/23
こんにちは。Kです。今回は、クーラーボックスの話の後編です。前回の記事はこちら2016/08/19クーラーボックス シマノ 「フィクセル リミテッド 300」 前編クーラーボックスで使われる断熱材は大凡以下の通りです。真空パネル > 発泡ウレタン > 発泡スチロールでは、それ…
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