こんにちは。Kです。


冬キャンプの最大の敵は「寒さ」です。（まぁ、当たり前か・・）

特に地面から来る「底冷え」はボディーブローのように効いてきて、体力を奪われる大きな要因となります。

しかも「底冷え」は、日中より就寝時に一番堪えます。

ですので、冬キャンプでは、寝床の「底冷え対策」はとても重要です。



私たちはその対策のひとつとして、「オールウェザーブランケット」を活用しています。



「オールウェザーブランケット」は要するに「高性能レジャーシート」です。

ですので、使い方によっては「１００均」の物でも代用可能です。

ただ、「オールウェザーブランケット」の凄いところは、あの「アメリカ航空宇宙局」、つまり「NASA」が開発したモノであると言う点です。


そのHPでの説明では、

「軽量・コンパクト、防水・防風、保温性に大変すぐれ、身体を包み込むと体内から放射される体温の80%をブランケット内へ反射・保持します。」

とあります。


つまり、考えようによっては２０％の放射される熱は確実に逃げちゃうのですが、とにかく「NASA」なので凄いってことです。


「キャンプでも宇宙でも使える」


それが「オールウェザーブランケット」なのです。

（宇宙は試したことが無いので分からないですけど・・・）





オールウェザーブランケットの「保温性」はその構造にあります。

「アルミニウム」「ポリエチレン繊維」を「プラスティックフィルム」でサンドイッチする構造になっていて、ポイントは「アルミニウム」です。

アルミは「放射熱」を反射するため、電磁波の形で逃げる「熱」を閉じ込める事ができるのです。


「ただのビニルシートを敷くより暖かい」


って事ですね。



同じ原理が使われるキャンプの定番品といえば「銀マット」です。

「銀マット」の「銀」が「アルミニウム」なので、「放射熱」への効果としては、ほぼ同じだと思います。

しかし、「銀マット」は「アルミ＋ウレタン」という構造なので、ウレタンによる「伝導熱」への効果もあり、性能としては「オールウェザーブランケット」より格段に性能が良いと思います。


しかしそれでは、

「オールウェザーブランケットって意味が無いじゃん。。。」

と、なりそうですが、その最大利点は「積載性」と「耐久性」です。


「軽くて丈夫で嵩張らず、荷物の片隅に入れておくととても便利」


それが、「オールウェザーブランケット」の最大の特徴だと思います。


「良い値段だから暖かい」


ではないと言うことですね（笑）


ということで「敷物」として考えた場合の「オールウェザーブランケット」は他のギアと「の組み合わせ」で使うのが、性能を引き出すための基本となります。




例えば、私たちが「ナロ３GT」を使う場合、「オールウェザーブランケット」は「インナーテント」の上に敷きます。

レイヤーの順番としては、地面から「グランドシート」→「インナーテント」→「オールウェザーブランケット」→「インレータブルマット」となります。


役目としては

「グランドシート」「インナーテント」→「汚れ対策」

「オールウェザーブランケット」→「放射熱対策」

「インレータブルマット」→「伝導熱対策」

となっています。

レイヤーの順番による効果の差は殆どありませんが、私たちは「どのギアが汚れるか」で上下の位置を決めています。


この組み合わせで、外気温が「−7℃」くらいでも、地面からの冷気をほぼ「遮断」して快適に寝ることが出来ています。




収納は、ナロの「グランドシート」が入っていた袋に入れています。

サイズが丁度良いのと、ナロは「グランドシート」を１回装着すると外す必要がないので、袋が余っているからです。


触って冷たいのは「伝導熱」ですので、冷たい地面そのものの冷気に対して「オールウェザーブランケット」はほぼ何も仕事をしません。

しかし、その間に「毛布」や「マット」などで「伝導熱対策」をしてあげると、「オールウェザーブランケット」の放射熱の回収が相まって、２倍３倍の断熱効果が得られます。