目くるめくデジカメの世界⑭ ~輝くキャンプサイト撮影の実践編~

zero21kei

2017年06月08日 12:11

こんにちは。Kです。


ノーキャンプがあと2週間も続くので、久々にカメラ記事である「目くるめくデジカメの世界」をお届けします。



昼間の太陽の下のキャンプサイトも素晴らしいですが、「夜のキャンプサイト」もまた格別です。

しかし、昼間と違って「夜のサイト」はなかなか「写真」に残すのが難しい被写体でもあります。


今回はその「夜のサイト撮影」の方法を解説してみたいと思います。

夜のサイト撮影には「カメラ」の他に「三脚」があるとベストです。

カメラが固定出来れば、安価な簡易的なものでもそこそこ使えますので、興味のある方は試してみて下さい。






目くるめくデジカメの世界⑭ ~輝くサイト撮影の実践編~



通常、カメラには「露出計」というセンサーが付いて、カメラ任せのオートで撮影していても大きく露出を外す事は少ないと思います。

ただ、夜間、しかも「キャンプサイト」を撮影しようとすると、その難易度は一気に上がります。


理由はもちろん「暗い」のでシャッタースピードなどを遅くする必要があり、手持ちではぶれてしまうので、3脚などでカメラを固定する必要があります。

ただ、それだけではなく、キャンプサイトは「ランタン」や「焚火」などの「強い光源」と、その周りの「暗闇」という、非常に高い「コントラスト」があるため、カメラのオートではカメラが迷ってしまい、適正露出を出しにくい点にあります。


その対策として一番良いのは、カメラを「マニュアルモード」にして「露出を固定」して、そこから「適正露出」を探す方法です。

しかし、普段「マニュアルモード」を使っていないと、なかなか露出の感覚が掴めません。



ちなみに「適正露出」については下記の記事を参考にしてみてください。

2017/01/16






※CANONのHPより

一眼レフの場合、ファインダーの中に露出計があり、CANONのカメラの場合、写真の中央下にあるバーがそれです。

通常オートで撮影する場合はこれが固定されて、SSやF値、ISOの値が変化します。

しかし、マニュアルモードにすると、SS・F値・ISOが全て固定されるので、このバーが左右に動きます。

これを見ながら「SS・F値・ISO」を合わせてる方法が「マニュアル撮影」です。





デジタルカメラの場合、ファインダーの中に「露出計」があるので、それを見ながら「適正露出」を探すのが一般的だと思いますが、今回は「キャンプサイト撮影」の実践編なので、ちょっと基準になる数値を考えてみました。


それが「f/4 SS 1秒 ISO 3200」です。


この値は、今まで私がキャンプサイトを撮影するとき、なんとなく設定の基準にしているものです。

当然全く万能では無いので、簡単に前後「2段」くらいはずれてしまいます。


ただ、撮影してから、液晶画面の「ヒストグラム」など見ながら露出の補正をかければ、2回目でほぼ「適」に持っていく事が可能です。

要するに最初の撮影が、2段暗かったら、シャッタースピードとISOをそれぞれ2倍にすれば「適」になると言うことです。

この辺りは、何度もカメラを弄って、自分で感覚を掴むしか有りませんが、それほど難しい事ではないと思います。






さらにサイトをキラキラにする


先ほどの設定で綺麗にサイトの撮影が成功したら、さらにそこからランタンなどの明かりの「キラキラ感」を出してみます。

それが絞りを絞って「光条」を出す方法です。

「光条」については以前この「目くるめく」で記事にしました。


光条の記事はこちら
2017/03/03



光条がキレイに見える絞りは最低でもf/11くらい、出来ればf/16以上は絞り込みたいところです。


ただ、、f/16にするには、先ほどの基準値のf/4に対して4段暗くなります。


ですので、シャッタースピードを4段分遅くして明るくする必要があります。


基準のシャッタースピードが「1秒」なので、そこから4段だと「15秒」です。(1の4乗なので正確には16秒なんですけど。カメラのステップでは15秒です)

ですので、「f/16 SS 15秒 ISO 3200」という設定が「サイトの光条」を撮る時の暫定の基準になります。



15秒のシャッターは結構長いので、「三脚」は必須といえます。

ただ、無い場合はカメラが固定出来る場所があればそれでもOKです。(テーブルなど)

また、長時間露光の場合必ず「手ぶれ補正」をOFFにしてください。

OFFにしないと逆に画像がぶれてしまいます。


シャッターを指で押すと、その振動でぶれてしまう事があるので、シャッターは「2秒のセルフタイマー」にすると良いと思います。



サイトの灯りがあれば、状況によっては迷うことがあっても、オートフォーカスも使えると思います。






サンプルと設定値


では、サンプルとして、今まで撮ったサイトの写真のデータを見てみましょう。

露出は1/3ステップで設定しています。



※ f/14 SS 20秒 ISO1600



※ f/18 SS 10秒 ISO 2500



※ f/14 SS 10秒 ISO 3200



※ f/13 SS 16秒 ISO 3200



※ f/13 SS 20秒 ISO 3200 (+0.5増感)



※ f/16 SS 20秒 ISO 1600



こんな感じです。

明るめの場所では基準より2段近く暗く撮ってますし、真っ暗な場所では2段近く明るくしています。

ですので、+−2段以上は簡単にずれますが、ある程度目安にはなっていると思います。


三脚にカメラを固定して撮影、その後プレビュー画面で確認。

それを元に明るさを調節するという作業を何回かやれば、だれでも比較的簡単に撮れると思います。






おまけ



設定の参考値としてシャッタースピード、絞り、ISOの1段の値を記載します。

【シャッタースピード(秒)】
1/15 1/8 1/4 0.5 1 2 4 8 15 30


【絞り(F値)】
1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 32


【ISO値】
100 200 400 800 1600 3200 6400 12800 25600






次の記事はこちら
2017/06/14







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