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プジョーでキャンプ

家族3人でプジョーのSUVに乗ってキャンプしてます。

「キャンプをする事」についてあれこれ考える。

こんにちは。Kです。


キャンプ楽しいですね。ほぼ月2回ペースで出撃してます。
「キャンプをする事」についてあれこれ考える。




「キャンプをする事」についてあれこれ考えてます。


皆さんのブログを拝見していると、理由はそれぞれですね。
お気に入りのギアを使いたいとか、家族サービスをしたいとか、ただ焚き火をしたいとか・・・・・・。



では「自分はどうなんだろう?」ということを少し整理してみます。




キャンプを始める前は、仕事で煮詰まると車で遠くへドライブをしてました。

それは「現実逃避」というわけではなくて、生活の動線(自宅と職場の往復)から少し離れて物事を考えたくなるからです。


車のレースが好きで、若い時はよくサーキットへ行きました。(今でもGWのスーパーGTは毎年行っています)

富士山の裾野や茂木の山のなかで車のレースを眺めていると、日常の問題に整理がつくときがあります。


それは、よい解決手段が見つかると言うわけではなく、「自分の生活空間」という「点」で煮詰まっていたことに、「空間的広がり」が出来るからです。

遠い所から自分の生活空間での出来事を考えると、少なくとも煮詰まった感じは無くなります。

まぁ、「富士山に比べたら全てが小さな事」ですから(笑)





それから結婚して夫婦でキャンプを始めました。



先ほどの「空間を変える」のもありますが、キャンプをしていて一番良いと思うのは、「感覚が醒める」事です。


キャンプをしていると普段、都会の生活でシャットダウンされているものがそこにあります。



風の音。

雲の流れ。

日の傾き。

土の香り。

気温の変化。

雨の気配。

星の瞬き。



こういった「五感」を使って感じるものは大げさに言えば「都市」では排除されているものです。


「バカの壁」で有名な養老孟司先生は「都市」を「意識が作り出した社会」、「脳化社会」と言われてました。人間の「意識」が支配する世界です。



都市では全てを意識化します。意識化とは人工物とルールで固める事です。


道路の真ん中に木が生えていたら「何でこんな所に木があるんだ!」となります。誰が植えたんだという事ですね。


都市は意識化されているので、身体に由来する「感覚」を否定します。

「感覚の否定」といえば極端に聞こえるかもしれませんが、例えば今、会社で「感覚で仕事をする」というと、ほとんど「バカ」と同義語です。

都市の中で「感覚で仕事」が許されるのはもはや「職人」や「芸術」を生業にしている人たちくらいです。

これらの職業は「身体の感覚」を使ってする職業ですが、都市ではあきらかに少数派です。



また、コンビニなどでお酒を買うと「20歳以上」かとしつこく確認されますが、これは「見ればわかる」という感覚を否定するからだと思います。

「はい」のボタンを押したらOKでは不正防止にはなりません。

「見る」という感覚を否定して「手続き」という意識を優先していると言う事です。



このように、都市は「身体性」、つまり「感覚」を排除していきます。





それにたいして自然は「五感」、つまり「身体の感覚」で把握する世界です。


自然は「人が作り出したものではない」以上、人は自然の前ではそこにある物を感じるしかありません。(google mapを使っても良いですが昨日の雨で通れる所が変わっているかもしれません)


ある程度は意識で説明は出来ますが、「意識が支配出来ない世界」を「自然」と呼ぶのだと思います。


森を歩いていて「何でこんな所に木があるんだ!」と怒る人がいたら、そう言う人を「バカ」だと言う世界ですね。




キャンプ場はそういった都市と自然の「中間」にある場所です。


さすがに文明を一切排除している本当の自然ではスケールが大きすぎますが、キャンプ場なら気軽に行けて、先に挙げた「身体の感覚を醒ます」程度には自然が豊かです。



「キャンプをすると癒される」と言う人の中には、こういった事が理由の一部になっているのではないでしょうか?


それは、言い換えると、意識によって「徹底的に束縛されている状態」から解放されるという事です。




それを感じに行くというのが私たち夫婦がキャンプへ行く理由になっているような気がします。



地形を相手にして、風を相手にして、火を相手にする。



それがおもしろく感じられるのは、私たちが「都市で生活」しているからです。




本当の意味で「世界を広げる」というのは考えるだけでなく「感じる事」でもあるようです。


視野を広げて、感覚を研ぎ澄ます。

それは都市で生活していると少しづつ鈍っていくものです。



暑さ寒さがなく、暗闇も臭いも音も無い世界には「五感」は必要ありません。



しかし、それは現代の都市そのものです。これは都市が悪いと言っているのではなく、豊かさや便利さの代償だと言う事です。


でも人は機械ではないのですから、たまには「身体(感覚)」の補給が必要なのだと思います。




補給の仕方もいろいろあるとは思いますが、私たち夫婦は「週末は野営する」というのが一番あっているようです。







と言う事で、天気は良く無さそうですが、明日キャンプへ行ってきます(笑)











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コメント
初めまして、足あとよりお邪魔しました。

凄く哲学めいていて、難しい感じですが、街中では容易に感じられない感覚を思い出される気はしますね。

しかし、混みいったサイトで夜遅く迄騒がしい人達と隣接すると、街中以上にストレスを感じたりしますがね^_^;

げおげお
2016年09月18日 13:29
初めまして。

小難しいことは性分のようで奥さんにもよく言われます。

混んでるサイトは疲れますね。。。

人がいないキャンプを求めると人気のない時期になります。


ですので、私たちのメインのシーズンは冬です(笑)

ブログも、やってることも変態キャンパーですがよろしくお願いします。

zero21keizero21kei
2016年09月18日 16:30

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