こんにちは。Kです。


ホテルや旅館を利用する「旅行」なら、多少時間にルーズになっても、遊ぶ時間が減る程度で、それほど困ることはありません。

それに対して「キャンプ」の場合は、食事から寝床まで自分たちで拵えなければならず、旅行よりやる事が多いです。

その為、キャンプ場への「到着時間が狂う」と、キャンプ全体のスケジュールに影響が出てしまいます。


しかし、夏休みなど「大型連休」は、交通集中による「大渋滞」に巻き込まれて、大切な「キャンプイン」の時間に大幅に遅れてしまいます。



今日は、そんな「キャンプの渋滞対策」についてです。


とは言え、「渋滞に巻き込まれない」という夢のような方法ではなく、渋滞に巻き込まれても「予定通り目的地に着く」と言う方法についてです（笑）

情報収集をしよう。

※公益財団法人日本道路交通情報センターのHPより

まず、「渋滞情報」を言えば、何と言っても「日本道路交通情報センター（JARTIC）」からの情報です。


「日本道路交通情報センター」は、国の委託で全国の「道路交通情報」を収集・提供している公益財団法人で、テレビやラジオで放送される「渋滞情報」のほとんどを提供しています。


また、スマホのアプリなどで見ることが出来る、お馴染みの「渋滞情報」も、出本はこちらが運営しているサイトからと言うのが、ほとんどのようです。



ただし、よく見聞きするのは「今現在どの道路がどのくらい混雑しているか？」という「リアルタイム」での渋滞情報です。

渋滞に突入した時、この情報をチェックする方は多いと思います。



ただ、この「リアルタイム渋滞情報」には大きな「欠点」があります。


それは、すでに「発生している渋滞」の情報なので、


「これから渋滞に巻き込まれて予定時間から遅れる事だけが解る」


という事実です。


リアルタイム情報が役立つのは、「迂回路」などがある場合なので（迂回路も渋滞している場合が多いです）結局は突入せざるを得ません。


とくに、キャンプ場へ向かう時は、先ほど言ったように、テントを立てたりご飯を作ったりと、色々やることがこれから控えています。

そのため、渋滞に填まり、到着が遅れれば遅れるほど、イライラが募ってしまうのです。


ということで、「渋滞情報」は、できれば「出発前」欲しいところです。

渋滞予想情報

実際に発生する渋滞は、リアルタイムでしか解りませんが、じつは「渋滞予測」という方法で、「道路交通情報センター」から別の情報が提供されています。

これは、過去のデータなどを元に、交通集中によって発生する「自然渋滞」の長さと時間を予測している情報です。



「道路交通情報センターのHP」から、その情報へのアクセスは以下の通りです。





※公益財団法人日本道路交通情報センターのHPより

まず、「道路交通情報センター」のHPのトップ画面、丸で囲ってある「道路交通情報」という所のプルダウンメニューの中に「渋滞予測」という項目があるので、それを選びます。





※公益財団法人日本道路交通情報センターのHPより

そうすると、「高速道路」と「一般道」の渋滞予測のページとなり、どちらかが選べます。


ただ、このページは「PC」からだとアクセス出来ますが、なぜか「iPhone」からだと「プルダウンメニュー」が上手く選べません。

ですので、私のスマホのブックマークには、この「渋滞予想」のページを直接リンクしてあります。



「日本道路交通情報センター（渋滞予測）のページ」



ちなみに「一般道等（一部有料道路含む）」の方は、GWやお盆休みなど「大型の行楽渋滞」が予想される時期のみ表示されます。

ですので、基本的には「高速道路等（一部有料道路含む）」を選ぶことになります。


この渋滞予測は「随時更新」されるので、あまり遠い予定は表示されませんが、遅くとも出発前にはほぼ更新されると思います。







※公益財団法人日本道路交通情報センターのHPより

「渋滞予測の検索」は左側のメニューの中から「地域から検索」「月日から検索「路線名称から検索」」の３つから選べます。


その中で、キャンプの事前準備という意味では「月日からの検索」を使う事になると思います。


左のバーの中の、「カレンダー」をクリックするとその日の渋滞予想の画面に移動します。

最初に表示される「略図」は「全国」ですが、地図内の「知りたい地域」をクリックすると、その場所の「詳細情報」が出てきます。





これは、「2018年7月28日」に発生するであろう「関東の渋滞予想」の「略図表示」の画面です。

この図では、それぞれの路線での「渋滞ピーク」を一覧表示されています。

ピーク時間はそれぞれズレているので、1日中こうなっているわけではありません。






※公益財団法人日本道路交通情報センターのHPより

それぞれの「赤い渋滞予想」をクリックすると、その詳細情報がプルダウンメニューで表示されます。

こちらでは、「渋滞発生時間帯」と、それぞれの「渋滞距離」の変化が表示されます。


上の写真では、午前6時頃に15kmの渋滞が発生して、10時〜12時の間で、25ｋｍのピークを迎える事が解ります。







※公益財団法人日本道路交通情報センターのHPより

そして、実際に「キャンプの予定」を立てる時は、この略図の下にある、各路線の「詳細情報」が重要になります。

これは、それぞれの高速道路で、「どの場所」で「どの時間帯」に「どのくらい渋滞する」のかが「表」にまとめられています。


色々情報があって、一見ややこしいですが、特に後述する「ルート計画」を作るとき、表の中にある「所要時間」の「増加」がとても役立ちますので、ここを押さえておいて下さい。

渋滞予測を使ってルート計画を立てる。

では、実際にキャンプ場への「ルート計画」を立案してみましょう。

例として、『「東京IC付近」からスタートして、御殿場にある「やまぼうしオートキャンプ場」』へ行ってみます。


計画は今週末の2018年7月28日（土）の出発で、現地着予定を「1２：00」で計画してみましょう。





※NAVITAIMEのサイトより

まず、「NAVITAIME（ナビタイム）」などのカーナビサイトでルートを探します。


そこで「出発地」と「目的地」を入力。

その検索の時に、「到着時間」を入力します。

すると、「NAVITAIME」はルートの「所要時間」から逆算して、「出発時間」を表示してくれます。


例の場合、所要時間は「1時間21分」なので、出発時間が「10：38」となっていますね。


ただ、「NAVITAIME」は「渋滞が発生しない場合」での所要時間なので、実際には週末に発生する「渋滞」に巻き込まれて、この時間の出発では間違い無く遅刻します。





※公益財団法人日本道路交通情報センターのHPより

そこで、先ほどの「道路交通情報センター」の渋滞予測を使います。


この日に関東圏で発生予想の渋滞で、ルート上にあるのは「東名高速下り線」になります
。

予測では、「10：00」をピークに「25km」の渋滞となっていて、計画ルートでの東名高速の通過時間が渋滞のピークタイムと重なります。


ですので、ここで先ほど重要と言った「赤い丸」で囲った「増加」を確認します。

すると、この渋滞で増える所要時間が「45分」なのが解りました。


「増加」は渋滞によってかかる通過時間から、通常走行でかかかる通過時間を引いた「時間」です。


「NAVITIME」は「通常走行」で計算しているはずなので、ちょうど「増加時間」を加算すれば、ほぼ当日の所要時間が解ります。


ですので、先ほどの「NAVITIME」の出発時間から、増加分の「45分」繰り上げると、「9：50」に「東京IC」を通過すると、東名高速で発生する「自然渋滞」に巻き込まれても、「12：00」に現地に到着します。


ただ、実際に予定を立てる時は、必ずしも「渋滞のピーク時間」に通過するとは限りません。

そんなときは、その渋滞に入る時間の「渋滞の長さ」を元に、ある程度時間の増減を考えて加えています。


例えば、ピークが40kmの渋滞で増加が60分の場合、時間帯ごとを見て、予測される通過時間帯が、まだ半分の20kmの渋滞だとしたら、増加を30分で計算してます。



ただ、「道路交通情報センター」のこの情報はあくまで「予測」です。

実際に発せいるする渋滞は色々な条件により変化するので、時間の増減幅はかなりあると思った方が良いです。


しかも、この予測は「自然渋滞」ですので、当日に突発的に発生する「事故渋滞」には対応していません。

特に膨大な交通量となる行楽シーズンでは、各路線で「事故渋滞」が多発しますので、さらに注意が必要です。






と言う事で、渋滞予測を使った「ルート計画」の立て方でした。


「事故渋滞」には若干無力ですけど「自然渋滞」に関しては、そこそこ当たります。

ですので、「何となく渋滞で時間が掛かりそうだから早めに出発しようかな？」というレベルよりは、かなり予定の精度がアップすると思います。

（少なくとも大幅な遅刻によるイライラはある程度解消できます）

どちらにしろ、「道路交通情報センター」の「渋滞予測」は無料でアクセス出来る情報なので、キャンプの出発前に確認して、当日の「出発時間」の参考にすると良いと思います。




私たちのキャンプの場合、「ルート計画の立案」は私の仕事です。

しかし、奥さんは「スーパー計画マニア（中毒）」なので、根拠の無い、適当な出発時間を告げると、小一時間問い詰められます。







ですので、いつも事前にチェックして、奥さんに「ルート計画」の選択と認可を頂いています（笑）