東邦金属工業 「ゴールドカセットボンベ(色は紫)」
こんにちは。Kです。
今回はカセットボンベのお話です。
ガスコンロはアウトドアでとても重宝します。
そのカセットボンベ、大きく分けて「CB缶」と「OD缶」があるのはご存じの通り。
それぞれのタイプに互換性が無いので、ガス器機選びは、どちらのタイプにするか悩むところです。(両方使ってもいいですけど・・・・・)
ちなみに、CB缶は「カセットボンベ」、OD缶は「アウトドア」の略称です。
一般的な認識では
CB缶は「寒さに弱くて値段が安い」
OD缶は「寒さに強くて値段が高い」
ではないかと思います。
そして、その認識でほぼ間違いありません(笑)
では、なぜわざわざ、「カセットボンベ」の話なのかというと、
「その違いがどこにあるのか?」
という、さらに踏み込んだ内容の記事になるからです。
まぁ、明らかにマニアック内容です(笑)
ですので、結論から先に言うと、題名にあるように。
「トーホーゴールドガスボンベが一番いい!!」
となります(笑)
ですので、ガスについて興味のない方はここから先は飛ばしてください(笑)

●OD缶について

※スノーピーク「ギガパワーガス 250プロイソ」
「OD缶」はアウトドア缶と言う通り、いろいろなアウトドアシーンに特化した作りのガス缶です。
では、それはCB缶に比べて、何が違うのかというと、一言でいえば「耐圧力」です。
OD缶は底面をみると、内側へ球状に凹んでいます。
あれは、高級お弁当にありがちな「中身の嵩上げ」ではなく、缶の内圧が高まった時でも、缶が破裂しないようにする為の構造です。
ですので、元々このタイプのガス缶には「蒸気圧が高く、燃焼しやすいガス」を多く入れる事が出来ます。
また、内圧による缶の変形は、温度だけではありません。
登山やトレッキングなどで行く、「標高が高い」山岳や高地での「気圧の変化」も影響します。
標高が高い所では、缶を外側から押さえる「大気圧」が低いので、内圧が高い缶だと、平地より変形する可能性が高まります。
1000メートルを超えるような所に、ポテトチップの袋を持って行くとパンパンに膨らみますよね。
あれと同じ事が当然ガス缶にも起こるのです。
ですので、2000メートル級の山の上に持って行く方は「OD缶」で決まりです(まあ、CB缶だと爆発するって訳ではないですけど・・・・)
●CB缶について

※スノーピーク「ギガパワーガス CBイソ」
カセットボンベ缶は、一般家庭のカセットコンロで使用する目的で広く普及しています。
値段が安いのは、このユーザーの裾の広さによる「量産効果」です。
まあ、「全日本国民」 vs 「アウトドア人口」ですので購入する人の数の差、想像はつきますね(笑)
CB缶はもともとは各メーカーごとに違い有り、互換性はあまりありせんでした。
しかし、1995年の「阪神・淡路大震災」の時に救援物資のカセットボンベの互換性が大きな問題となり、その教訓を踏まえ、1998年に JIS(日本工業規格)が見直され、ノズル形状など細かな点まで規格化されました。
ですので、現在売られているカセットボンベで、JIS規格に適合している製品(JISマークのある製品)であれば、メーカーは大人の事情により推奨してませんが、他のメーカーの製品を使い回すことがでます。
●カセットボンベの性能について
缶の形状が基本的には圧力などの違いであれば、ガス缶の燃焼性能の差は、どこから生まれるでしょうか?
まあ、当たり前の話ですが、もちろん中身の「ガス」です。
缶の形状だけでは「寒さに強い」などの大きな差は生まれません。その違いは「ガス」が違うからです。
そして、カセットガスに使われるガスは主に以下の3種類です。
■プロパン (沸点 -42.1℃)
■イソブタン (沸点 -11.7℃)
■ノルマルブタン (沸点 -0.5℃)
沸点とはその温度以上であれば気化する温度の事です。
逆に言えば沸点以下では「液体のまま」という事で、当然、まったく燃えません。
はい、なぜ安いカセットボンベが「寒さに弱い」か見えてきましたね。
そうです、100均などで売っている激安のガスボンベのほとんどは、沸点 -0.5℃である「ノルマルブタン」を使っているからなのです。
ノルマルブタンは沸点が -0.5℃ですので、冬場、外気温により缶が氷点下まで冷やされれば、点火は不可能になります。
また、ガスボンベは圧力により「液体状」になっているガスをノズルから外に出す事によって「気化」して燃焼します。
「気化」なつかし言葉です。化学の授業で習いました。
「気化」にはもうひとつ「気化熱」といって、液体が気体化するときに「熱」を奪う現象があります。
カセットボンベを使っていると、だんだん缶が冷えて来るのは、この「気化熱」により熱が奪われているからです。
ですので、気温が低い時に「ノルマルブタン」を使うと、例え着火できても「気化熱」により缶の温度が低下して、火力が弱くなったりり、火が消えてしまったりするのです。
つまり「CB缶は寒さに弱い」というのは、この「ノルマルブタン」の特性の事を言っているのです。
と言う事は、冬場のガス缶選びは「イソブタン以上のガスがどのくらい入っているか?」が鍵になるという事です。
ちなみに「OD缶」はキャンプに特化しているのであまり問題無いと思います
(まあ、OD缶の製品を持ってないので、正直調べた事がない、ってのが本音です・・・)
ですので、私が言う「ガス缶選び」とは「CB缶選び」になります。
●ガス缶選び
CB缶でも、高性能なボンベはあります。つまり「寒さに強い」ボンベがあると言う事です。
高性能ボンベは「値段が高い」ボンベのことですから、各メーカーが出しているボンベの中身を比べてみます。
■ユニフレーム プレミアム (プロパン 5% イソブタン 95%)
1本 385円
■イワタニ ゴールド (イソブタン 70% nブタン 30%)
1本 389円
■トーホー ゴールド (イソブタン 75% nブタン 25%)
1本 180円くらい (3本セット540円くらい)
■スノーピーク GP CBイソ(金缶)(イソブタン ??% nブタン ??%)
1本 280円
よく、ユニフレームの「プレミアム」が最強と聞きますが、ガスの成分をみても、間違いないようです。
「ノルマルブタン」無しの「イソブタン+プロパン」ですので、スペック上は-10℃でも着火すると思います。
このボンベなら外気温が氷点下でも安定した火力が期待できそうです(使った事ありませんけど・・)
あとの3つ、「イワタニ」「トーホー」「スノーピーク」は、だいたい同じ性能だと思います。
ただ、スノーピークはイソブタンとノルマルブタンの配合率が解りませんでした。
商品名に「イソ」とあるくらいなのでイソブタンの方が多いと推測しますが・・・・・・。
しかし、ここで見て欲しいのは「トーホーゴールド(なぜか缶の色は紫)」の「価格」です。
じつは、「トーホーゴールド」、値段が倍の「イワタニゴールド」よりもイソブタンの配合率が高いです(K調べなので嘘の可能性あり)
実際、このトーホーゴールド、冬キャンで使用してもあきらかに良く燃焼します。
気温が氷点下にならなければ、全くガスの性能は気になりません。
雪中キャンプなどバリバリの氷点下でキャンプするのなら話は別ですが、関東の平野部での冬キャンなら、この「トーホーゴールド」で間違いありません。
値段も、「スーパーのPBのカップ焼きそば」から「ペヤング」にバージョンアップする時の気持ちくらいで買えます。
うちは量販店で安売り(3本500円以下)を見つけると大量に買い込みます(笑)
私たちは、気温が15度以上の時は、100均のボンベ。14度以下になるようなところでは「トーホーゴールド」とボンベを使い分けてます。
●おまけ
ガス缶カバーってありますが、先ほど言ったように使用中、缶は「気化熱」で内側から冷やされます。
ですので、使用中に保温カバーを付けると、缶の冷気が外気温で暖められなくなるので、性能低下につながります。
まあ、夏場など暑い時はそれほど関係ないので目くじら立てるほどの事ではないですけど。
逆に言えば、ガス缶に「使い捨てカイロ」を貼るのは有効です。
(ただ、カイロ自体は50℃~70℃くらいまで高温になります。ボンベの加温しすぎによる破裂は注意してください)
今回はカセットボンベのお話です。
ガスコンロはアウトドアでとても重宝します。
そのカセットボンベ、大きく分けて「CB缶」と「OD缶」があるのはご存じの通り。
それぞれのタイプに互換性が無いので、ガス器機選びは、どちらのタイプにするか悩むところです。(両方使ってもいいですけど・・・・・)
ちなみに、CB缶は「カセットボンベ」、OD缶は「アウトドア」の略称です。
一般的な認識では
CB缶は「寒さに弱くて値段が安い」
OD缶は「寒さに強くて値段が高い」
ではないかと思います。
そして、その認識でほぼ間違いありません(笑)
では、なぜわざわざ、「カセットボンベ」の話なのかというと、
「その違いがどこにあるのか?」
という、さらに踏み込んだ内容の記事になるからです。
まぁ、明らかにマニアック内容です(笑)
ですので、結論から先に言うと、題名にあるように。
「トーホーゴールドガスボンベが一番いい!!」
となります(笑)
ですので、ガスについて興味のない方はここから先は飛ばしてください(笑)

●OD缶について

※スノーピーク「ギガパワーガス 250プロイソ」
「OD缶」はアウトドア缶と言う通り、いろいろなアウトドアシーンに特化した作りのガス缶です。
では、それはCB缶に比べて、何が違うのかというと、一言でいえば「耐圧力」です。
OD缶は底面をみると、内側へ球状に凹んでいます。
あれは、高級お弁当にありがちな「中身の嵩上げ」ではなく、缶の内圧が高まった時でも、缶が破裂しないようにする為の構造です。
ですので、元々このタイプのガス缶には「蒸気圧が高く、燃焼しやすいガス」を多く入れる事が出来ます。
また、内圧による缶の変形は、温度だけではありません。
登山やトレッキングなどで行く、「標高が高い」山岳や高地での「気圧の変化」も影響します。
標高が高い所では、缶を外側から押さえる「大気圧」が低いので、内圧が高い缶だと、平地より変形する可能性が高まります。
1000メートルを超えるような所に、ポテトチップの袋を持って行くとパンパンに膨らみますよね。
あれと同じ事が当然ガス缶にも起こるのです。
ですので、2000メートル級の山の上に持って行く方は「OD缶」で決まりです(まあ、CB缶だと爆発するって訳ではないですけど・・・・)
●CB缶について

※スノーピーク「ギガパワーガス CBイソ」
カセットボンベ缶は、一般家庭のカセットコンロで使用する目的で広く普及しています。
値段が安いのは、このユーザーの裾の広さによる「量産効果」です。
まあ、「全日本国民」 vs 「アウトドア人口」ですので購入する人の数の差、想像はつきますね(笑)
CB缶はもともとは各メーカーごとに違い有り、互換性はあまりありせんでした。
しかし、1995年の「阪神・淡路大震災」の時に救援物資のカセットボンベの互換性が大きな問題となり、その教訓を踏まえ、1998年に JIS(日本工業規格)が見直され、ノズル形状など細かな点まで規格化されました。
ですので、現在売られているカセットボンベで、JIS規格に適合している製品(JISマークのある製品)であれば、メーカーは大人の事情により推奨してませんが、他のメーカーの製品を使い回すことがでます。
●カセットボンベの性能について
缶の形状が基本的には圧力などの違いであれば、ガス缶の燃焼性能の差は、どこから生まれるでしょうか?
まあ、当たり前の話ですが、もちろん中身の「ガス」です。
缶の形状だけでは「寒さに強い」などの大きな差は生まれません。その違いは「ガス」が違うからです。
そして、カセットガスに使われるガスは主に以下の3種類です。
■プロパン (沸点 -42.1℃)
■イソブタン (沸点 -11.7℃)
■ノルマルブタン (沸点 -0.5℃)
沸点とはその温度以上であれば気化する温度の事です。
逆に言えば沸点以下では「液体のまま」という事で、当然、まったく燃えません。
はい、なぜ安いカセットボンベが「寒さに弱い」か見えてきましたね。
そうです、100均などで売っている激安のガスボンベのほとんどは、沸点 -0.5℃である「ノルマルブタン」を使っているからなのです。
ノルマルブタンは沸点が -0.5℃ですので、冬場、外気温により缶が氷点下まで冷やされれば、点火は不可能になります。
また、ガスボンベは圧力により「液体状」になっているガスをノズルから外に出す事によって「気化」して燃焼します。
「気化」なつかし言葉です。化学の授業で習いました。
「気化」にはもうひとつ「気化熱」といって、液体が気体化するときに「熱」を奪う現象があります。
カセットボンベを使っていると、だんだん缶が冷えて来るのは、この「気化熱」により熱が奪われているからです。
ですので、気温が低い時に「ノルマルブタン」を使うと、例え着火できても「気化熱」により缶の温度が低下して、火力が弱くなったりり、火が消えてしまったりするのです。
つまり「CB缶は寒さに弱い」というのは、この「ノルマルブタン」の特性の事を言っているのです。
と言う事は、冬場のガス缶選びは「イソブタン以上のガスがどのくらい入っているか?」が鍵になるという事です。
ちなみに「OD缶」はキャンプに特化しているのであまり問題無いと思います
(まあ、OD缶の製品を持ってないので、正直調べた事がない、ってのが本音です・・・)
ですので、私が言う「ガス缶選び」とは「CB缶選び」になります。
●ガス缶選び
CB缶でも、高性能なボンベはあります。つまり「寒さに強い」ボンベがあると言う事です。
高性能ボンベは「値段が高い」ボンベのことですから、各メーカーが出しているボンベの中身を比べてみます。
■ユニフレーム プレミアム (プロパン 5% イソブタン 95%)
1本 385円
■イワタニ ゴールド (イソブタン 70% nブタン 30%)
1本 389円
■トーホー ゴールド (イソブタン 75% nブタン 25%)
1本 180円くらい (3本セット540円くらい)
■スノーピーク GP CBイソ(金缶)(イソブタン ??% nブタン ??%)
1本 280円
よく、ユニフレームの「プレミアム」が最強と聞きますが、ガスの成分をみても、間違いないようです。
「ノルマルブタン」無しの「イソブタン+プロパン」ですので、スペック上は-10℃でも着火すると思います。
このボンベなら外気温が氷点下でも安定した火力が期待できそうです(使った事ありませんけど・・)
あとの3つ、「イワタニ」「トーホー」「スノーピーク」は、だいたい同じ性能だと思います。
ただ、スノーピークはイソブタンとノルマルブタンの配合率が解りませんでした。
商品名に「イソ」とあるくらいなのでイソブタンの方が多いと推測しますが・・・・・・。
しかし、ここで見て欲しいのは「トーホーゴールド(なぜか缶の色は紫)」の「価格」です。
じつは、「トーホーゴールド」、値段が倍の「イワタニゴールド」よりもイソブタンの配合率が高いです(K調べなので嘘の可能性あり)
実際、このトーホーゴールド、冬キャンで使用してもあきらかに良く燃焼します。
気温が氷点下にならなければ、全くガスの性能は気になりません。
雪中キャンプなどバリバリの氷点下でキャンプするのなら話は別ですが、関東の平野部での冬キャンなら、この「トーホーゴールド」で間違いありません。
値段も、「スーパーのPBのカップ焼きそば」から「ペヤング」にバージョンアップする時の気持ちくらいで買えます。
うちは量販店で安売り(3本500円以下)を見つけると大量に買い込みます(笑)
私たちは、気温が15度以上の時は、100均のボンベ。14度以下になるようなところでは「トーホーゴールド」とボンベを使い分けてます。
●おまけ
ガス缶カバーってありますが、先ほど言ったように使用中、缶は「気化熱」で内側から冷やされます。
ですので、使用中に保温カバーを付けると、缶の冷気が外気温で暖められなくなるので、性能低下につながります。
まあ、夏場など暑い時はそれほど関係ないので目くじら立てるほどの事ではないですけど。
逆に言えば、ガス缶に「使い捨てカイロ」を貼るのは有効です。
(ただ、カイロ自体は50℃~70℃くらいまで高温になります。ボンベの加温しすぎによる破裂は注意してください)
コメント
東京の墨田区亀戸在住ですが、近くのダイエーに471円(3本パック税込)で置いていますのでアウトドア用にはいつもここで買っています。ホームセンター等もよく覗いてみるのですがハイパワーガス(CB缶)はあまり置いていません。置いていても500円以下ではまだ見かけたことはありません。レギュラーガス(ブタン)はホームセンターで250円~298円(3本パック)で売っている安売りのを買っています。イワタニのカセットフージュニアを使っていますが安売りCBで今まで不具合は全くありません。
若はんさん。こんにちは。
2年前の記事ですが、今の「トーホーゴールド」は色も金色になっていますね。
私たちの場合は、守谷のジョイフル本田で購入する事が多いです。
お値段もダイエーと同じくらいです。
気温が低い環境でのキャンプ以外は、1本100円以下のCB缶を使っています。
2年前の記事ですが、今の「トーホーゴールド」は色も金色になっていますね。
私たちの場合は、守谷のジョイフル本田で購入する事が多いです。
お値段もダイエーと同じくらいです。
気温が低い環境でのキャンプ以外は、1本100円以下のCB缶を使っています。