目くるめくデジカメの世界③ ~写真と絵画に共通するもの〜
Nov 28 , 2016
こんにちは。Kです。
この「プジョーでキャンプ」、最近は「薪ストーブ」などの記事を読んで貰えているようです。
しかし、私は、本来「薪ストーブ」より「写真」の方が「若干得意」です(キャンプにのめり込み過ぎて、ちょっと自信を失いつつありますが・・・)
しかし仕事柄、写真を失っては飯も食えなくなるので、「本当の自分探し」を兼ねて写真の記事を書いてみます。
と言うことで、コアな隠れファンが多いという噂の裏人気シリーズ「目くるめくデジカメの世界」です。
キャンプの「キャ」の字も登場しないマニアックな記事ですので、写真に興味の無い方はスルーしてくださいね。
写真はカメラという「ハード」と、撮り方という「ソフト」の2つの技術によって作られます。
デジタルカメラのハード面は色々情報がありますので、このデジカメの世界はやはり「ソフト」の方に目を向けて行きたいと思います。
では、写真のソフト側、つまりテクニック的なものを突き詰めるとどうなるのでしょう?
これはフォトグラファーによって見解が分かれますが、私の場合は「構図」だと思っています。
「写真」と「絵画」はもともと深い関係にありますが、全てを自分で描き上げる「絵画」では「構図」に対する勉強が盛んに行われます。
しかし、なんとなくでも「絵」が出来てしまう写真では、「構図」について疎かにされがちです。
でも、先に言ったように写真でも「構図」は重要です。
やはりフォトグラファーたるものノートリミングでバッチリな写真を撮りたいものです。
今回はそう言った要望(?)にちょっとだけ答えて見たいと思います。
通常、写真を撮る時、なにも考え無いと、被写体を画面の中心にしたくなります。
例えば・・・
まあ、これはこれで面白いですが、「作品」と呼べるような写真になりません。
被写体を中心に置くのは、俗に言う「日の丸写真」です。
こういう写真は被写体の「素材力勝負」になります。
普通の写真という意味では申し分ないのですが、せっかく「構図」にクローズアップしているので、ここではちょっと違う方法を上げてみます。
それは、構図の基本であり、また色々重宝する方法で、「三分割法」という構図の作り方です。
「三分割法」とは写真の画面を縦横3分の1のラインで区切る方法です。
※こんな感じですね
カメラによってはファインダーのフレームにこのラインがあるものもあります。
このラインの交点、つまり画面上の4点に被写体を置くと、バランスの良い写真になりやすいという特徴があります。
芸術分野では有名な話ですが、人がそれを「美しい」と感じる比率があり、それを「黄金比」と言います。
これが約「5:8」と言われていますが、この「三分割法」は、この「黄金比」に近い構図を作れるというメリットがあります。
人間の美意識はこの「5:8」のようにちょっとだけ中心線からずれているものに意識が働くようです。
例えば、先日撮ったこの写真。
この写真に三分割法のラインを入れてみます。
こうすると、被写体となるトルテュPro.が分割線、左下の交点にあります。
これにより空の広がりと、丘の雰囲気が伝わるような写真になります(自分の写真で説明するので、俺様の写真すごいだろう的な説明になってますが・・・・)
この「三分割法」で構図をつくる場合、厳密に1/3である必要は無いと思います。
実践でのイメージとしては「左右上下どちらかにメインの被写体をズラして撮ってみる」といった感じだと思います。
しかし、この「三分割法」はあくまで基本的な構図のテクニックです。
他にも「シンメトリー」や「トライアングル」などいろいろな構図の考え方があります。
ですので「三分割法」も必ず守らないといけない決まり事ではないので、基本は自由に撮るのが良いと思います。
でも、こういった「構図」を考えて撮るのもまた「写真の愉しみ」のひとつなのだと思います。
続きの記事はこちら
この「プジョーでキャンプ」、最近は「薪ストーブ」などの記事を読んで貰えているようです。
しかし、私は、本来「薪ストーブ」より「写真」の方が「若干得意」です(キャンプにのめり込み過ぎて、ちょっと自信を失いつつありますが・・・)
しかし仕事柄、写真を失っては飯も食えなくなるので、「本当の自分探し」を兼ねて写真の記事を書いてみます。
と言うことで、コアな隠れファンが多いという噂の裏人気シリーズ「目くるめくデジカメの世界」です。
キャンプの「キャ」の字も登場しないマニアックな記事ですので、写真に興味の無い方はスルーしてくださいね。
目くるめくデジカメの世界③ ~写真と絵画に共通するもの〜
写真はカメラという「ハード」と、撮り方という「ソフト」の2つの技術によって作られます。
デジタルカメラのハード面は色々情報がありますので、このデジカメの世界はやはり「ソフト」の方に目を向けて行きたいと思います。
では、写真のソフト側、つまりテクニック的なものを突き詰めるとどうなるのでしょう?
これはフォトグラファーによって見解が分かれますが、私の場合は「構図」だと思っています。
「写真」と「絵画」はもともと深い関係にありますが、全てを自分で描き上げる「絵画」では「構図」に対する勉強が盛んに行われます。
しかし、なんとなくでも「絵」が出来てしまう写真では、「構図」について疎かにされがちです。
でも、先に言ったように写真でも「構図」は重要です。
やはりフォトグラファーたるものノートリミングでバッチリな写真を撮りたいものです。
今回はそう言った要望(?)にちょっとだけ答えて見たいと思います。
被写体の置き方。
通常、写真を撮る時、なにも考え無いと、被写体を画面の中心にしたくなります。
例えば・・・
まあ、これはこれで面白いですが、「作品」と呼べるような写真になりません。
被写体を中心に置くのは、俗に言う「日の丸写真」です。
こういう写真は被写体の「素材力勝負」になります。
普通の写真という意味では申し分ないのですが、せっかく「構図」にクローズアップしているので、ここではちょっと違う方法を上げてみます。
それは、構図の基本であり、また色々重宝する方法で、「三分割法」という構図の作り方です。
「三分割法」とは写真の画面を縦横3分の1のラインで区切る方法です。
※こんな感じですね
カメラによってはファインダーのフレームにこのラインがあるものもあります。
このラインの交点、つまり画面上の4点に被写体を置くと、バランスの良い写真になりやすいという特徴があります。
芸術分野では有名な話ですが、人がそれを「美しい」と感じる比率があり、それを「黄金比」と言います。
これが約「5:8」と言われていますが、この「三分割法」は、この「黄金比」に近い構図を作れるというメリットがあります。
人間の美意識はこの「5:8」のようにちょっとだけ中心線からずれているものに意識が働くようです。
例えば、先日撮ったこの写真。
この写真に三分割法のラインを入れてみます。
こうすると、被写体となるトルテュPro.が分割線、左下の交点にあります。
これにより空の広がりと、丘の雰囲気が伝わるような写真になります(自分の写真で説明するので、俺様の写真すごいだろう的な説明になってますが・・・・)
この「三分割法」で構図をつくる場合、厳密に1/3である必要は無いと思います。
実践でのイメージとしては「左右上下どちらかにメインの被写体をズラして撮ってみる」といった感じだと思います。
しかし、この「三分割法」はあくまで基本的な構図のテクニックです。
他にも「シンメトリー」や「トライアングル」などいろいろな構図の考え方があります。
ですので「三分割法」も必ず守らないといけない決まり事ではないので、基本は自由に撮るのが良いと思います。
でも、こういった「構図」を考えて撮るのもまた「写真の愉しみ」のひとつなのだと思います。
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2016/12/27
コメント
こんにちは。
良い写真が撮りたい私にはとても勉強になります。
写真に関してはアマチュアですし研究心もそれほどありませんが、幾何学には興味があり、自然界がすべて幾何学で説明できるとは思いませんが、ものをそういう切り口で考えるのは好きです。
なので、シンメトリー、1:1.6、1:1.4、等分割など美しさの根源というかそういう規則を信じています。信じ過ぎて自分の感覚を見失うこともあり「カタイ」と言われることもしばしば(笑)。
感じたことを信じて素直に表現できるようになりたい今日この頃です。
良い写真が撮りたい私にはとても勉強になります。
写真に関してはアマチュアですし研究心もそれほどありませんが、幾何学には興味があり、自然界がすべて幾何学で説明できるとは思いませんが、ものをそういう切り口で考えるのは好きです。
なので、シンメトリー、1:1.6、1:1.4、等分割など美しさの根源というかそういう規則を信じています。信じ過ぎて自分の感覚を見失うこともあり「カタイ」と言われることもしばしば(笑)。
感じたことを信じて素直に表現できるようになりたい今日この頃です。
こんにちは。
私は、普通のフォトグラファーの方と違って、コマーシャル用の商品撮影がメインです。
スタジオで撮影する場合は、ライティングなどのロジックを使うので、自ずと考え方もロジカルになってしまいます。
ただ、デスクワークと違って写真の現場はやはり「生もの」ですから、ロジック通りに行かないのも日常茶飯事です。私の場合はそういった「意識と感覚」の間を探っていく感じがありますね。
ちなみに、奥さんには「カタイ」を通り過ぎて「何を言っているのか解らない」と言われます。
私は、普通のフォトグラファーの方と違って、コマーシャル用の商品撮影がメインです。
スタジオで撮影する場合は、ライティングなどのロジックを使うので、自ずと考え方もロジカルになってしまいます。
ただ、デスクワークと違って写真の現場はやはり「生もの」ですから、ロジック通りに行かないのも日常茶飯事です。私の場合はそういった「意識と感覚」の間を探っていく感じがありますね。
ちなみに、奥さんには「カタイ」を通り過ぎて「何を言っているのか解らない」と言われます。
こんにちは。
キャンプを始める前に少し写真を趣味にしていた時がありました。
もちろん、「趣味」ですのでカメラを持って出かけるのが楽しいという世界でしたが。
ファインダーを覗いている時の空気感が自分では好きだったのかな。
ただ、学生時代から、しょうこ姉さんのような画伯ぶりを発揮していましたので、芸術・美術センスがないので、構図の本を読んでも、それを何一つ習得できませんでした・・・(苦笑)
防湿庫に鎮座しているレンズたちも、そろそろ使ってあげないとなぁ・・・
キャンプを始める前に少し写真を趣味にしていた時がありました。
もちろん、「趣味」ですのでカメラを持って出かけるのが楽しいという世界でしたが。
ファインダーを覗いている時の空気感が自分では好きだったのかな。
ただ、学生時代から、しょうこ姉さんのような画伯ぶりを発揮していましたので、芸術・美術センスがないので、構図の本を読んでも、それを何一つ習得できませんでした・・・(苦笑)
防湿庫に鎮座しているレンズたちも、そろそろ使ってあげないとなぁ・・・
こんばんわ~
構図…
写真素人ですがちょっと勉強しまして覚えたてですが知ってる話題で嬉しかったですw
> 「構図」は重要です。
分かります~
自分が言うと説得力無いですが…(汗)
自分なりに気にしてるんですが出来てるのかは…分かりません(笑)
構図…
写真素人ですがちょっと勉強しまして覚えたてですが知ってる話題で嬉しかったですw
> 「構図」は重要です。
分かります~
自分が言うと説得力無いですが…(汗)
自分なりに気にしてるんですが出来てるのかは…分かりません(笑)
コアな隠れファンの一人ですw
この記事見てハッとしたのですが、実は5歳から中学3年まで漠然と油絵教室に通ってました。カメラを始めたのは大人になってからですが、もしかしたら写真にハマったのは幼少期の影響があったのかもと思ってしまいました。
(でも絵画の構図の方がもっと自由です。遠近も1点取ろうが2点だろうが自由だし。)
この記事見てハッとしたのですが、実は5歳から中学3年まで漠然と油絵教室に通ってました。カメラを始めたのは大人になってからですが、もしかしたら写真にハマったのは幼少期の影響があったのかもと思ってしまいました。
(でも絵画の構図の方がもっと自由です。遠近も1点取ろうが2点だろうが自由だし。)
naopion夫です。
カメラネタお待ちしておりました。
構図、嫁が今まさに勉強しているところです。
以前ネイチャーアクアリウム(水草水槽)をやっている時に、構図について少し勉強しました。
それから写真を初めて、やっぱり構図と奥行きが大事なんだと改めて感じました。
最近写真は嫁任せな自分ですが、構図と奥行きを改めて意識して撮ってみようかな、、(などと言いながら、先日のキャンプも1枚も撮りませんでした(笑))
カメラネタお待ちしておりました。
構図、嫁が今まさに勉強しているところです。
以前ネイチャーアクアリウム(水草水槽)をやっている時に、構図について少し勉強しました。
それから写真を初めて、やっぱり構図と奥行きが大事なんだと改めて感じました。
最近写真は嫁任せな自分ですが、構図と奥行きを改めて意識して撮ってみようかな、、(などと言いながら、先日のキャンプも1枚も撮りませんでした(笑))
こんばんは〜
日の丸構図はなんとなーく意識して避けようと心がけてますが、奥行き感が上手くできないな、といつも思います。
先生、次回、奥行き感について、レクチャーお願いします!(笑)
日の丸構図はなんとなーく意識して避けようと心がけてますが、奥行き感が上手くできないな、といつも思います。
先生、次回、奥行き感について、レクチャーお願いします!(笑)
コアなぶーたんさん。こんばんわ。
普通の方は「防湿庫」とか持っていないので、ご謙遜ならさずに、ぜひ眠れる獅子たちをキャンプへ連れて行ってください(笑)
写真は技術ではないです、魂で撮るんです。
普通の方は「防湿庫」とか持っていないので、ご謙遜ならさずに、ぜひ眠れる獅子たちをキャンプへ連れて行ってください(笑)
写真は技術ではないです、魂で撮るんです。
コアなtaku-cさん。こんばんわ。
写真に素人も玄人もないですよ。説得力もなにも「写真」だけがそこのあるんです。
ブログを拝見していても素晴らしい写真が沢山あります。
其れをみて素敵だと思えることに写真の素晴らしさがあると思います。
写真に素人も玄人もないですよ。説得力もなにも「写真」だけがそこのあるんです。
ブログを拝見していても素晴らしい写真が沢山あります。
其れをみて素敵だと思えることに写真の素晴らしさがあると思います。
コアなへりさん。こんばんわ。
私も今思うと、小学生の図工の時間で褒めらたのは「絵」でした。
絵画の構図は自由ですが、絵になるためには縛りがあります。
その縛りの部分と「写真」の共通点が今回の記事のポイントです。
自由ですが、縛りがあるのは実は写真も一緒でなんです。
私も今思うと、小学生の図工の時間で褒めらたのは「絵」でした。
絵画の構図は自由ですが、絵になるためには縛りがあります。
その縛りの部分と「写真」の共通点が今回の記事のポイントです。
自由ですが、縛りがあるのは実は写真も一緒でなんです。
コアな方のnaopionさん。こんばんわ。
構図に奥行きを意識されるあたり、流石ですね。
写真に奥行きを意識していくと、構図の中にもう一つの要素の「画角」が入って来ます。
実は次のテーマに考えているのが「画角」です。
構図に奥行きを意識されるあたり、流石ですね。
写真に奥行きを意識していくと、構図の中にもう一つの要素の「画角」が入って来ます。
実は次のテーマに考えているのが「画角」です。
コアなEgnathさん。こんばんわ。
コアなnaopionさん(夫さんです)と同じ奥行きの質問。先生はびっくりです。
奥行きというと安易に「ボケ」と老人のように言ってしまいそうですが、そのあたりは先生はビシッと記事にします。えぇ そのうちに「ビシッ」とです。
コアなnaopionさん(夫さんです)と同じ奥行きの質問。先生はびっくりです。
奥行きというと安易に「ボケ」と老人のように言ってしまいそうですが、そのあたりは先生はビシッと記事にします。えぇ そのうちに「ビシッ」とです。
こんにちは
naopion本人、妻の方です(笑)
構図は勉強中というか、いつも、あっ、なんかこの切り取りステキ、っていう感覚と想い(笑)だけで撮っていたので、この赤のラインのガイドはとても勉強になりました。これからは、この位置を意識して、撮ってみようと思います。(絵画は好きで子供の頃習っていたことありますw)
いつもの記事は難しすぎましたが、今回は身近な話題で理解できたので、コメントしました(笑)
naopion本人、妻の方です(笑)
構図は勉強中というか、いつも、あっ、なんかこの切り取りステキ、っていう感覚と想い(笑)だけで撮っていたので、この赤のラインのガイドはとても勉強になりました。これからは、この位置を意識して、撮ってみようと思います。(絵画は好きで子供の頃習っていたことありますw)
いつもの記事は難しすぎましたが、今回は身近な話題で理解できたので、コメントしました(笑)
コアじゃない方のnaopionさん。こんにちは。
写真も蘊蓄垂れずに感覚と想いで撮るのが正解です。
その点、naopionさんの写真はどれも素敵ですね。キャンプの楽しさが伝わってきます。
目くるめくデジカメの世界、油断して読んでるうちにいつの間にか「コアなnaopionご夫妻になっている」というのが私の作戦です(笑)
写真も蘊蓄垂れずに感覚と想いで撮るのが正解です。
その点、naopionさんの写真はどれも素敵ですね。キャンプの楽しさが伝わってきます。
目くるめくデジカメの世界、油断して読んでるうちにいつの間にか「コアなnaopionご夫妻になっている」というのが私の作戦です(笑)
こんばんわ。
一コアなファンですw
日の丸は避けるようにしていますが、それ以外何も考えていなかったんで参考になりました♪
実は今度新商品が出来上がってページを作らないといけないんですけど、商品写真の撮影が今から億劫です...マジで((汗))
一コアなファンですw
日の丸は避けるようにしていますが、それ以外何も考えていなかったんで参考になりました♪
実は今度新商品が出来上がってページを作らないといけないんですけど、商品写真の撮影が今から億劫です...マジで((汗))
コアなediさん。こんばんわ。
コアなのに撮影が億劫とは。。。。。。
安心してください。このシリーズを完読(まだ未完です)するれば、その新製品をFb.ストーブの写真みたいに完璧に仕上げられるようになりますよ。
コアなのに撮影が億劫とは。。。。。。
安心してください。このシリーズを完読(まだ未完です)するれば、その新製品をFb.ストーブの写真みたいに完璧に仕上げられるようになりますよ。