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プジョーでキャンプ

家族3人でプジョーのSUVに乗ってキャンプしてます。

琥珀色の麦酒の輝き⑤ ~ビールの種類の基本講座~

こんにちは。Kです。


昨日とは全く違うビールのお話です(笑)

ブログのタイトルが「プジョーでキャンプ」なので、なるべく「キャンプ」の事だけを書こうと思っていますが(と言いながら、写真ブログになりつつありますけど・・・)このシリーズは「ビール好きの蘊蓄全開記事」をどうしても書きたくて書いてます。


ですので、これだけは「酒飲みのオヤジの戯れ言」として、生暖かい目で見守って頂けたら幸いです。



前回までは「ビールの記事」と言いながら、ひたすらクドクド「歴史の話」ばかりしていました。

前回の記事



まさに「酒場の隅で管を巻く」状態ですが、今回からも、さらに酩酊は深くなって行きます・・・。



今回から、いよいよ「ビールの種類」についてです。
琥珀色の麦酒の輝き⑤ ~ビールの種類の基本講座~


で、「ビールの種類」というと、「スーパードライ」と「一番搾り」の違いの話になりそうですが、今回の記事の趣旨から言うと、この2つのビールは「同じビール」となります。


というのは2つのビールは「ピルスナー」という同じ「スタイル」のビールだからです。

「スーパードライ」と「一番搾り」はブリュワリーごとの「銘柄」という、もう一段下の階層での違いになります。

「どっちのピルスナーがより美味しいか?」という比べ方ですね。


ちなみに「ブリュワリー(brewery)」とはビールの醸造所の事で、日本酒の醸造所も英語圏では「ブリュワリー」に含まれるようです。

同じ醸造酒でもワインに関しては「ワイナリー(Winery)」と言います。



ということで、今回はビールの「種類の見分け方」のお話です。





琥珀色の麦酒の輝き⑤ ~ビールの種類の基本講座~



ビールを知る上で、まず押さえておきたいのが「酵母によるビールの違い」です。

ビールの歴史の中でも触れましたが、ビールは大きく分けると酵母の違いにより「エール」と「ラガー」、あと数は少ないですが「自然酵母ビール」に別れます。

酵母の違いはそのまま、醸造方法の違いとなり「エール」と「ラガー」では製造方法が変わります。


そのため、ビールでは一番大きい大分類として、「酵母の違い」があるのです。

ワインで言う、「白ワイン」「赤ワイン」「ロゼワイン」のような違いと思って貰えると解りやすいと思います。



では、それぞれのビールの違いを見てみましょう。




ラガービール(下面発酵酵母)


「ラガー」は寒い時期にたまたま醸造されて発見されたビールで、発酵後、酵母がタンクの下に溜まることから「下面発酵酵母」と呼ばれます。

発酵する温度(酵母が活動する温度)は5℃~10℃くらいと比較的低温です。

そのため、ラガービールは酵母の活動する温度帯である、4℃~9℃くらいが一番美味しいと言われています。


「キンキンに冷えたビールが美味しい」のは「ラガービール」の特徴の一つです。


また、ラガービール全体の特徴としては、「ラガー酵母」が比較的低い温度で発酵するため、香り成分である「エステル」の放出が少なく、味わいとして「すっきり」としたビールになります。


「喉ごし爽やか爽快なビール」がラガービールの大きな特徴と言えます。





エールビール(エール酵母)


「エール」は歴史の古いビールで酵母が発酵中に液面の上に膜を形成することから「上面発酵酵母」と呼ばれています。

発酵する温度(酵母が活動する温度)は18℃~25℃くらいで、比較的高めです。

ラガービールと同じく、エールビールも酵母の発酵温度に近い方が「美味しい」と言われていて、種類によりますが適温は10℃~13℃程度です。


エールビールはキンキンに冷やして飲んじゃダメなビールです。


「ラガーは冷やして、エールは常温よりちょっと冷やして飲む」

と、覚えておけば、美味しく飲めると思います。


エールビール全体の特徴としては、「エール酵母」が発酵時に「エステル」という香り成分を多く出します。

「エステル」の香りは「フルーティー」と表現される「甘み」があります。

そのためエールビールには独特の香りがあるものが多く、どっしりコクがあるビールが多いのが特徴です。


日本のビールと同じように、キンキンに冷やしてゴクゴク飲むと、「あれ?美味しくないじゃん・・・・」となるタイプのビールです。




自然酵母


通常のビール造りでは、酵母は培養されたものを加えます。

それに対して、「自然酵母」というのは、ブリュワリーの酒蔵にもともと住み着いている「酵母菌」を指し、それで作られたビールを「自然酵母ビール」と言います。

有名なのはベルギーの「ランビック」というスタイルのビールで、このスタイルは同時に「熟成」させるタイプのビールでもあります。

自然酵母は管理が難しく、とても作るのが難しいビールですが、最近は日本のブリュワリーでもチャレンジしている所があります。





ビールの色。


「ラガービール」と「エールビール」の違いが分かれば、次は「ビールの色」です。


ビール色の言い方としては、「淡色(黄)」「琥珀色(赤)」「褐色(黒)」などがあります。


この色の違いは、原料となる麦芽を「焙燥(ばいそう)」する度合いで決まります。

「焙燥」とは発芽した「緑の麦(グリーンモルト)」をコーヒー豆で行う「焙煎」と、水分をとる「乾燥」の中間くらいの処理で、麦芽の「成長を止める作業」です。


この「焙燥」の温度が低いと、「淡色」となり、温度が高いと「褐色」となります。

そして、そのモルトの色が、出来上がった「ビールの色」となります。





ビールの形を決める「スタイル」


ビールには材料、製法、アルコール度数、色、などなどの違いにより、多くの種類があります。

この違いをまとめたものとして、ビールには「スタイル」という種類分けがあります。


ビールはこの「スタイル」で分類して話をする事が多く、今後、このブログでのビールの紹介も「スタイル」ごとにおこなっていきます。


よくクラフトビールなどではこの「スタイル」が製品名としてそのまま付いているものがあります。


クラフトビールの紹介で耳にする「ピルスナー」「スタウト」「ヴァイツェン」「ペールエール」「I.P.A」「アルト」などがその「スタイル名」です。




代表的なスタイルは「エール」「ラガー」それぞれの色、都合6種類で覚えておくと便利です。

例えば

ラガービール
淡色・・・ピルスナー
琥珀色・・ミュンヘナー
褐色・・・ボック、ラオホ

エールビール
淡色・・・ペール・エール
琥珀色・・レッド・エール
褐色・・・ポーター、スタウト、アルト

などです。

しかし「スタイル」は厳密に定められたものや、通称に近いものもあり様々です。

ただ、いろいろな「スタイル」を知っていると、銘柄による味の違いを判断する材料になります。

いきなり、「ギネススタウト」と「アサヒスーパードライ」を比べたら良く分からなくなりますが、ここは「スタイル」自体が違いますし、そもそも「エール」と「ラガー」という別のビールという違いがあります。




上の6種類以外では、原料に「小麦」を使うホワイトビール系があります。

代表的なものは、小麦麦芽を使う「ヴァイツェン」や小麦を副原料として使用する「ヴィット」などです。

ヴィットは「ヒューガルデンホワイト」などが有名ですね。

また、「自然酵母」を利用したビールなどがあるので、本当に多くのスタイルのビールがあります。





次回からは、日本で飲める、いろいろな国内の「クラフトビール」や海外の「輸入ビール」などを紹介していきたいと思います。




次回の記事はこちら










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コメント
こんばんは~

色々ありますね~
カメラ以上に複雑で(汗)

> ヤッホーブルーイング
初めて聞きました、どんなのかな?!

自分は黒ビールが好きなんですが、黒の記事楽しみです(笑)

taku-ctaku-c
2017年03月09日 20:56
taku-cさん。おはようございます。
色々ありますよ〜。
ヤッホーブルーイング、よなよなエールというビールでブレイクした会社です。
コンビニとかにも置いてあるので見たことがあると思いますよ。
黒ビール、いいですね。

zero21keizero21kei
2017年03月10日 08:50

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