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プジョーでキャンプ

家族3人でプジョーのSUVに乗ってキャンプしてます。

魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜

こんにちは。Kです。


私たちは、冬の「雪中キャンプ」をしたくて、長い間、幕を検討していました。

まあ、雪中キャンプと言っても普通のキャンプなので、トルテュなどのドームテントでも可能です。

しかし、友人から「ドームだとドカ雪降ると潰れるよ」と脅されしまい、「石橋を叩いて割るタイプ」の私たちは、その心配が少ない「ティピー」を検討していました。


そして、ようやく決めて購入したのが、「ヘルスポート」というメーカーの「バランゲルキャンプ8-10」という幕です。
魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜

余り知られていない幕なので、詳しく紹介するために、全3回に分けて記事にしてみます。








ヘルスポートとは?


魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜

「Helsport(ヘルスポート)」は、北ヨーロッパのスカンジナビア半島にある「ノルウェー王国」にあるテントメーカーです。

設立は1951年と、かなりの「老舗メーカー」で、もともとは「シュラフ」の製造から始まり、テントの制作に発展したようです。

テントに関しても色々革新的な物が多く、現在、色々なメーカーから発売されて人気のある、いわゆる「トンネルテント」ですが、元々は1970年にこのメーカーが初めて開発したそうです。


「ノルウェー」には国土の一部に「北極圏」という、かなり過酷な環境があります。

「ヘルスポート」は、それのような「環境」でもキャンプが出来るように対応しているので、その製品は世界的に認められているようです。




ただ、日本では、あまり知られていないメーカーですね。

理由は色々ありますが、ちょっと前まで、日本で扱う「正規代理店」が無かった事が大きいと思います。

以前は、「個人輸入」か「並行輸入品」でしか入手出来ないテントでした。


しかし現在は「G-stove」の正規代理店もしている「株式会社アブレイズ」が日本国内での取り扱いを開始していて、マイクスなど一部アウトドアショップで買えるほか、直接「アブレイズ」からも購入可能です。


株式会社アブレイズ


私たちは、「アブレイズ」から直接購入しました。


本国では、色々なタイプのテントがありますが、2017年9月現在、日本で購入可能なテントは、私たちの「Varanger Camp」の2種類と、小型ティピーの「Finnmark」、そして「薪ストーブ」が使える「ドームテント」の「Varanger Dome」の2種類のようです。

「アブレイズ」の代表である、三宅さんのお話ですと、今後扱うテントの種類を増やしていく予定だそうです。









スペック


「ヘルスポート」は、いま「薪ストーブが使えるドームテント」と言う事で、「バランゲルドーム」が一部で話題になっているようです。

しかし、私たちが欲しかったのは「ティピー」なので、購入したのは「Varanger Camp 8-10」というテントです。

そのスペックは以下の通りです。


●サイズ
・収納サイズ : 23×60cm
・テント重量 : 8.41kg(ペグ含む)
・ポールの長さ : 300cm
・入口数 : 1カ所
魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
※Helsport HPより

張った時の大きさは、高さは300cmで、幕の奥行きは435cmになります。


名前の「8-10」というのは収容人数で、8人〜10人で使えると言う意味らしいです。

しかし、それは空間全てを使って、「寝袋で転がれる人数」ですので、実際オートキャンプで快適に使うとなると「3〜4人」が限界です。

広さとしては、OGAWAの「ピルツ15」が同じくらいのサイズ感となります。



●素材
・テント素材: Helsport Rainguard 耐水圧 3000 mm(難燃性ポリエステル)
・ポール : アルミ


魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
この素材は、メーカー独自の「Helsport Rainguard」というもので、高い「耐水圧」はもちろん、強い「引き裂き強度」を持っています。

また「リップストップ加工」されているので、仮に生地が裂けたり、穴が開いてもダメージが最小になるようになってます。


そして、このテント生地の大きな特徴の1つが「難燃性ポリエステル素材」だと言う事です。

そこが、私たちが、このテントを選んだ大きなの理由の1つです。









難燃性ポリエステルの利点


私たちの冬キャンプは「薪ストーブキャンプ」です。

魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
すでに2シーズン、スノーピークの「トルテュPro」に「煙突の横引き」で冬キャンプをしています。

この方法は、すでに確立されていて、「幕」と「煙突」の距離が十分とれるので、ホリデーロードの「Fbストーブ」の場合、全く問題ありません。



魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
しかし、今回は「雪中キャンプ」を目指した「ティピー」なので、「煙突」はストレートで上から出します。

そうすると「煙突」の出具合はこんな感じとなり、横引きよりは「幕」と「煙突」の距離が近くなります。


テント素材で一般的なものは、軽くて丈夫な「ポリエステル」です。

しかし「ポリエステル」の最大の弱点は「火気」で、石油由来の化学繊維は、「燃えやすい」のもそうですが、「小さな火の粉」が触れるだけで「溶けて穴が開く」という特性があります。


とは言え、「Fbストーブ」は、ほとんど「火の粉」が出ないので、普通の「ポリエステルのティピー」でも大丈夫だとは思います。。。


ですが、それを人柱になって「新品のテントで試す勇気」は、私にはありません(笑)


そこで、ティピー選びでは最初、火の粉に強い「コットン幕」を考えていました。

コットンは、テンマクの「焚火タープ」のように、燃えない訳ではないですが、比較的「火の粉に強い」性質があります。


しかし、その「コットン」の最大の弱点は、「生地が厚くて重い」事で、どうしても車への「積載性」が犠牲になります。

冬キャンプは「防寒着」や「暖房機器」など夏場より積載が多くなるので、大きな車ならまだ良いですが、私たちの車はいわゆる「オープンカー」なので、余裕がありません。

と言う事で、「安全性ならコットンだけど、積載性を考えると・・・・。」 っと、ずっと悩んでいた次第です。



そのように悶々としていた今年の4月。

横浜の「マイクス」が主催するイベントで、この「ヘルスポート」に出会いました。

「ヘルスポート」の生地は、「難燃素材」となっているので、少なくとも通常のポリエステルのように「小さい火の粉で無数の穴」という事態は避けられると思います。


ということで、長い検討の末、やっとこのテントに決まったのです(笑)








パーツ


魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
幕体は「ポリエステル」なので、同じ大きさの「T/C(テトロン、コットン混紡)」や「コットン」の幕に比べると、軽量コンパクトです。

また、素材の特性上、「カビ」などにも強く、手入れが簡単です。


魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
ポール類は、3メートルの「センターポール」と前室を形作るアーチ状になるポールの2本です。


魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
あと、まだ使ってませんが、洗濯物を干す、テント上部に装着出来る「ハンガー」があります。

魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
※Helsport HPより

こんな感じで使うようです。









形状


魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
8角形のティピーテントですが、バランゲルキャンプには入口に「前室」があります。



魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
後ろから見ると、通常のティピーのように見えますね。



魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
テントトップには「煙突ポート」はありませんが、メッシュを含めて「全開」にすることが出来るので、そこから薪ストーブの「煙突」を外に出す事が出来ます。

私たちのストーブはホリデーロードの「Fbストーブ」ですが、この幕には「純正の薪ストーブ」もあります。



魅惑のティピー。HELSPORT 「Varanger Camp」その1 〜性能編〜
ただ、現在、「薪ストーブ」は日本での取り扱いは無いようです。



どちらにしろ、「バランゲルキャンプ」は、メーカー純正ストーブがあるように「薪ストーブを使用する」という前提で作られいるテントなのです。








ということで、次回は、「バランゲルキャンプ」の設営方法です。





つづく。。。


つづきの設営編はこちら












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コメント
こんにちは~

Varanger Campカッコいい!
そして、Varanger Domeもカッコいい!
ん~、ヘルスポート要チェックですねw。
※お値段調べたんですが。。。(汗)

そして、洗濯物ハンガーってw。
洗濯物じゃなくてランタンとかちょっと引っかけるとか便利そうですw。

難燃性ポリってのも安心ですね。

憧れ幕が増えましたw

taku-ctaku-c
2017年09月11日 17:08
こんばんは(・ω・)

何気に室内ハンガーが斬新で便利そうだと思いました(`・ω・´)φ
それはさておき、難燃素材だからコットンのように重くなく、でも火の粉にも強いって素晴らしいですね(*゚ω゚ノノ゙☆
まさにプジョーで雪中キャンプをするために存在するかのようです
今季は大雪山連峰で雪中キャンプ決行ですね!(((o≧ω≦)ノ彡
ちなみにプジョーカブリオレって四駆仕様があるんですか?

いたちいたち
2017年09月11日 17:39
taku-cさん。こんばんわ。

ヘルスポート、IGなどでは「Varanger Dome」の方が注目されているようです。
ドームテントなのに「薪ストーブ」を使えるのがすごいですよね。

お値段は、特にドームが高いですねぇ。。。
うちはとりあえずこれで、テントはコンプリート。
なので、もう新幕の記事は暫く無いです(笑)

zero21keizero21kei
2017年09月11日 20:04
いたちさん。こんばんわ。

ハンガー、以外と皆さんの食いつきが良いですね。
それほど重要なパーツじゃないと思ってますが(笑)

雪中プジョーには最高のテントだと思います。
308ccはスタックすると後から奥さんが押すので、基本的に三駆です。

内緒ですが、車の問題が実は最大の障壁なのです・・・。
サイトまで、キレイに圧雪されてる素敵なキャンプ場ってないですか??

zero21keizero21kei
2017年09月11日 20:10
こんばんは〜

Varanger Domeも初めて知りましたが、玉ねぎ型も可愛いですね。軍モノっぽい色合いもど真ん中です。

メーカー自ら薪スト仕様と謳ってくれるのは心強いです。さすが北欧仕様!でも、実は日本は世界的に見ても豪雪地帯が多いらしいので、ドカ雪にはやはりティピ型が安心ですね〜

日本だと、薪スト対応を謳ってくれてるのは、小川のtcピルツぐらいでしょうか。ナイロンで薪スト対応は新しいです。
雪中キャンプレポ楽しみですね。

EgnathEgnath
2017年09月11日 20:34
なるほど〜
必然の選択だったのですね

それにしてもメガホーンのデカイ版(前回は思い出せず失礼しました(爆))
これは、なかなかツボを抑えていますよね
やはり前室部分がポイント高いし、そこのポールもアルミということで
結構な高級幕であることがわかります

ふむふむ、車が心配?
心配ご無用!
オープンカーで雪中キャンプといえば、先駆者のあのお方が
いらっしゃるではないですか〜?

偉大な先駆者様からの教訓は

1.スタッドレスが古いからといって、白い布チェーン?を巻かない

2.牽引ロープを常備する

3.スコップは無駄に高いものを購入して、家に置いてくる

・・・でしたっけね???

しくしく
2017年09月11日 21:37
Egnathさん。こんばんわ。

色は奥さんが最後まで難色を示した所だったのですが、結果気に入ってもらえたようです。
まあ、雪中キャンプも今では、普通になってきているので、そこまで気合入れる必要もなさそうですが、ティピーは1張り欲しかったので良かったです。

まずは、通常の薪ストーブキャンプからスタートしますが、冬が今から楽しみです。

zero21keizero21kei
2017年09月11日 22:08
しくさん。こんばんわ。

あ、失念してたテントですか?
何ホーンだったのか思い出せてよかったです(笑)

オープンカーの先駆者ってどなたですか?
キャンプブログの中で、オープンカーの情報って少ないですよね。
コンパクトカーってのはたまに聞きますけど。。。

でも、しくさんが、「偉大な先駆者」と言うのであれば、それは確かな情報だと思います。
1。2。3心に刻みました。

この冬に備え、牽引ロープを握りしめて、立ち去ったハイエースを心穏やかに待つ訓練をします!

zero21keizero21kei
2017年09月11日 22:20
 本来ポリエステルは火を付けると炎が消えずにどんどん燃え広がる素材なのですが、塩素やフッ素を付加して、火を付けても自己消化する素材にしたものがあります。日本の工業規格上は前者を非難燃、後者を難燃と呼んでいますが、火の粉で穴は開くかもしれません。

上記は一般的な素材の話です。もしかしたら本当に火の粉でも穴が開かない素材なのかも知れませんが最初は注意が必要だと思います。参考まで。

へりへり
2017年09月11日 22:35
難燃性ポリってのがあるんですね~!
軽くて楽そう!!
そしてこのメーカーも知らなかったです!

これ前室があるのがいいですね!
参天は雨や雪の日の出入りに構造上、出入口の下が濡れてしまうので前室があると濡れませんもん!

冬が楽しみですね~♪
雪中はめちゃくちゃ楽しいですからね(>_<)

ひなこ (noelhina)ひなこ (noelhina)
2017年09月12日 07:12
へりさん。おはようございます。

JIS規格の言葉の違いは初めて知りました。

テント素材の「難燃性」は、アブレイズの三宅さんのお話と、ヘルスポートのHP上でしか情報がなく、正直詳細は不明です。
メーカーのHPでは「It also comes in a fire retardant edition, FR, used in tents and lavvus making it possible to safely use open flames inside.」と言っていて、少なくとも「室内の火を安全に使える」とは言ってるようですが、飛び交う火の粉の防御力は不明です。

まぁ、「火の粉が付いても穴があかない」って事は、たとえコットンでもありえないので、注意して使って見ます。

zero21keizero21kei
2017年09月12日 08:36
ひなこさん。おはようございます。

難燃性ポリエステルって、しくさんが言っている「メガホーン」とかもそうですね。
ただ、防炎とか、不燃とかじゃないので、トーチで炙ったら焼け落ちると思います。

前室の利点はティピー持っている方から聞いていたので、購入のポイントになりました。

冬がたのしみです。
最終的にはスキーとセットでできたら最高に幸せです(車に板が載せられないけど・・・)

zero21keizero21kei
2017年09月12日 08:45

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