アウトドア用「薪ストーブ」の選び方。
こんにちは。Kです。
9月に入り、8月までの「猛暑」が去り、季節はいよいよ「秋」の気配を感じ始めました。
キャンプシーンも、茹だるような暑さを忘れ、「天高く馬肥ゆる秋」と言われる、心地よい気温と澄んだ空気が広がる「秋キャンプ」となっていきます。
この季節のキャンプのゴールは、もちろん、「紅葉キャンプ」となりますが、同時に一部のコアな方々は、その先にある「冬キャンプ」の準備が視野に入ってきます。
ということで、ちょっと季節としては早いですが、「冬キャンプギア」の主役である「ストーブの予約商戦」は、すでに始まっています。
そういった暖房機器のなかでも、やはり冬キャンプの醍醐味といえば「薪ストーブ」です。
現在、キャンプブームの真っ盛りで、今シーズンから「薪ストーブ」を始めようと検討されている方は多いと思います。
各メーカーからの「薪ストーブ」の性能や情報は色々なブログ記事がありますので、今回は「どうやって自分にあったストーブを選べば良いか?」について考察してみます。

アウトドア用の薪ストーブは、大きく分けて「スチール製(鉄製)」と「ステンレス製」の2種類があります。
この違いは「どちらが優れている」というより、それぞれの素材には「長所」と「短所」があるのでそれを踏まえて考える必要があります。
どちらのタイプをチョイスするのかは、キャンプの「スタイル」など、色々な要素があるので一概にいえませんので、まずはその特徴をまとめてみます。
●ステンレス製

ステンレスの「長所」は、とても堅くて「熱」に強く、とても「錆びにくい」ことです。
特に「錆びにくい」という特徴は、アウトドアのような環境でも「メンテナンスフリー」でガシガシ使うことが出来ると言う事です。
時間が限られた「キャンプの時間」で、いちいち「メンテナンス」をしなくて良いのは、大きなメリットだと思います。
実際、最近のトレンドとしても「ステンレス製」というのが増えています。
また、とても「堅い素材」なので、「スチール製」に比べて、ストーブの重さを相対的に軽くする事が出来ます。
(同じ強度が必要な場所ならステンレスの方が薄くする事ができるからです)
そのため、持ち運びを含めた「運用」でも有利となります。
ただし、ステンレスの「短所」としては、ボディーからは「放射熱(熱線)」がほぼ出ないので、同サイズの「スチール製」のストーブに比べると、その「熱量」が劣ってしまいます。
軽くて丈夫なので、アウトドアで使うには便利だけど、暖かさでは鉄製に劣る。
それがステンレスのストーブの特徴だと言えます。
●スチール製「鉄製」
「スチール製」の長所としては素材の「蓄熱性」が高く、また、その熱が「放射熱(熱線)」として外に放出される事です。
平たく言えば、「ステンレス製のストーブより暖かい」のがスチール製ストーブの長所です。
薪ストーブとして一番良い素材は「鋳鉄(鋳物)」ですが、とても重くて、伸縮性が低いので「割れやすい」と言う特徴があり、「アウトドア」にはあまり向きません。
ですので、アウトドア用として売られている「スチール製」のストーブのほとんどは「鋼板製」です。
鋳物に比べると、薄いので「暖かさ」という面では不利ですが、その分軽くて持ち運びが可能となります。
しかし「スチール製」の最大の短所は、「錆に弱い」という事です。
薪ストーブの場合、錆防止のために「耐熱塗装」が施されていますが、やはり何度か火入れすると塗装が飛んでしまいます。
そう言う場合は、再塗装したり、シーズンオフには油を塗るなど、「錆対策」が必要となります。
また、熱膨張しやすく強度の問題で、どうしてもステンレス製より「重量」が増えてしまいます。
「暖かいけど、重くてメンテナンスが必要」
これが「スチール製薪ストーブ」の特徴だと言えます。

薪ストーブ選びでは、最近は「耐熱ガラスの有無」も重要なポイントとなっています。
「薪ストーブ」と言えば、どちらかと言うと「メラメラ燃える炎を眺める」という、「暖炉」のようなイメージがあると思います。
しかし、ガラス窓が無いタイプは、燃焼室の中で「炎」が燃えているだけなので、実は外から「炎」は見えません。
ですので「揺らぐ炎を見ながらのキャンプ」をしたいなら、薪ストーブに装着された「耐熱ガラス窓」は必需品となります。
ただ、「耐熱ガラス窓」は、単純な「見た目」以外にも、実は重要な役割があります。
それが「放射熱(熱線)」の存在です。
「炎」から感じる熱のうち、空気を直接暖めて、「室温計」によって計測されるのは「対流熱」です。
しかし、「炎」の隣で感じる熱は、電磁波の形をとって放出される「放射熱(熱線)」です。
(※ 熱の伝わり方は3つあり、炎の上の空気が熱いのが「対流熱」、炎の光に手をかざすと暖かいのが「放射熱」燃えてる薪を手で触ると熱いのが「伝導熱」です)
ガラスは、一部の波長を遮る性質がありますが、多くの「熱線」を通す性質があるので、薪ストーブに「ガラス」があると、受け取る熱量が大幅にアップします。
鉄の場合は、熱せられて蓄熱したエネルギーを、放射熱で放出しますが、ガラスの場合は、炎自体の放射熱をスルーで通過させます。
「耐熱ガラス」は良いものだととても高価ですが、それが装着されているストーブは、「炎が見える」という効果の他に、「熱量がアップ」するという実用面での利点も大きいのです。
一口に薪ストーブと言っても、色々な形や大きさがあります。
その中で、「燃焼室の大きさ」は、そのままストーブから出る熱量に直結します。
まぁ、当たり前の話ですが、小さいストーブからは小さい熱量が出て、大きなストーブからは大きな熱量が出ます。
そして燃焼室の大きさは「容積」です。
例えば、寸法が縦横奥行きが全て「1.25倍」になると、容積が「2倍」になります。
さらに寸法が2倍だと、容積は8倍です。
つまり、見た目の寸法が小さくなるほど、容積の部分ではとても不利になるということです。
ただ、薪ストーブの熱量の素は「薪」ですので、「大きな熱量が出る」と言う事は、同時に「沢山の薪を消費する」という事になります。
ですので、暖かい大きなストーブは、それに比例して、多くの「燃料(薪)」を調達する必要があります。
「薪」はキャンプ場などで買うと、安くても1束400円くらい、高いと700円以上しますので、ランニングコストは結構ばかになりません。
これは、乗用車が「大きなエンジンはパワフルだけど燃費が悪い」のに対して、「小さいエンジンは燃費が良いけどパワーがいまいち」という関係に似ています。
そのため、ランニングコストの「経済性」を求めると、小さくて燃焼効率の高い薪ストーブが良いですし、お金に余裕があれば、大きなストーブでポカポカキャンプを楽しむのがベストです。
これが、基本的な薪ストーブの「大きさと熱量と燃費」の関係になります。
以上の要素ふまえて、キャンプで使う「ストーブ」を選択するのが一番良いと思います。
例えば、「車が大きい」など、積載に余裕がある場合は、熱量重視で、大きめのストーブと大量の薪でキャンプするのが「暖かさ」では一番有利です。
反対に積載に余裕がない場合は、小さくて、なるべく「熱効率が良いストーブ」を選択するのあ良い事になります。
また、運搬を含めて体力に余裕があれば、重たいスチール製のストーブが良いと思いますし、メンテナンスフリーで気軽に薪ストーブを楽しむなら、ステンレス製のストーブを運用するのがベストです。
●ホリデーロード Fbストーブ・NEO

そういった諸条件を踏まえて、私たちが使っているのが、ホリデーロードの「Fbストーブ・NEO」です。
まぁ、ご存じの方は多いと思いますが、当ブログとホリデーロードは、いつも居酒屋で色々と企んでいるズブズブの関係です。
ですので、薪ストーブの話をすると、どうしてもこちらのストーブになっちゃいます(笑)
ただ、このストーブは、私たちが、その性能に惚れ込んで購入して、先代の「Fbストーブ S50」以来、4シーズンほど使っています。
細かな話は色々記事を書いているのでそちらを参考にして頂けると嬉しいですが、こちらを選んだ最大の理由は、この「積載性と性能のバランスの良さ」です。

本体と基本セットの他、「延長の煙突」や、「幕よけパーツ」を含めても、ボストンバッグサイズで運搬できるので、積載面で考えても「石油ストーブ」より小さいです。
このため、冬キャンプでもプジョー308ccの小さいトランクに収まって、運用することが出来ています。
しかも、ただ小さいと言うだけで無く、「耐熱ガラス」や「燃焼室の構造」により、少ない薪から限界まで「熱」を取り出せるストーブです。

実際に、私たちは、435cmサイズのティピーテント(バランゲルキャンプ)で「-13℃」の雪中キャンプで使いました。
この時は旧型の「Fbストーブ50」でしたが、幕内は常に16℃以上をキープできました。
これでさらに幕内を「30℃」などに上げるには、火力が足りないので中々難しいですが、私たちの冬キャンプに「必要なスペック」として、十分な性能だと思っています。
今シーズンも、色々なアウトドアメーカーから、多種多様な「薪ストーブ」がリリースされています。
そちらの一部を紹介してみます。
●株式会社ホンマ制作所

※ホンマ製作所HPより
家庭用からアウトドア用まで、色々な薪ストーブを作っているのがホンマ制作所です。
その中でも、コストパフォーマンスと性能がピカイチのアウトドアストーブと言えば、やはり「時計型薪ストーブ」です。
燃焼性能は申し分無く、ホームセンターなどで簡単に、安く手に入るので、これで「薪ストーブキャンプ」を始める方は多いと思います。
ただ、アウトドアと言っても、主に「野外用」という事で、オートキャンプでの「積載性」では劣る面があります。
楽天ショップ
【ガラス窓付】HONMAホンマ製作所 時計1型 薪ストーブ AF-60にガラス窓がセットされたオリジナル商品
●新保製作所

※新保製作所HPより
北海道、小樽にある薪ストーブメーカーで、スチール製の優れたストーブを製造しています。
耐熱ガラスを装備した、小型の「チョッパー」や、大型の「ロマンチカルストーブ」は、オシャレなキャンプサイトでとても映えます。
楽天ショップ
「チョッパー」煙突口 上出し 最大37センチの薪が入ります 最大幅:500mm 重量:9.5キロ まきストーブ本体のみ 煙突なし 上側煙突口
●tent-Mark DESIGNS

※tent-Mark DESIGNS HPより
WILD-1のプライベートである「tent-Mark DESIGNS」からはもともとある、「iron-stove 改」や「iron-stove ちび」の他に、今年は、2種類のストーブが追加ラインナップされています。
色々なアウトドアストーブの良い所をリスペクトしたデザインとなっていて、注目を集めています。
楽天ショップ
tent-Mark DESIGNS iron-stove 改
●G-stove

※アブレイズ HPより
ノルウェー製のアウトドアストーブで、日本ではアブレイズという会社が正規輸入代理店となっています。
最近では、キャンパルジャパンへ「OEM」して話題になりました。
オールステンレスで、優れた燃焼効率を誇る、とても優れたストーブです。
さらに、色々なオプションパーツがあり、多種多様な使い方が出来るのも魅力の一つです。
楽天ショップ
G-Stove(ジーストーブ) Gstove Heat View XL 本体セット
薪ストーブを含む「燃焼系」の暖房機器は、一酸化炭素中毒や、火災など、キャンプでの使用は細心の注意が必要です。
特に「冬キャンプ」は外が寒いので、テントの入り口やスカートを密閉して、中で暖房を使うパターンが増えます。
しかし、テントの素材は通気性が無ので、火器は石油ストーブはおろか、例えロウソクでも一酸化炭素が発生するので、大変危険です。
よく、一酸化炭素に関しては「比重が軽い」という性質の話で、「テントの上に溜まる」とありますが、実際は「熱」による空気の対流が起こっているので、どこに溜まると言うことより全体的に広がると思っておいた方が良いと思います。
ですので、メーカーなどの注意事項にもある「換気を十分にする」というのがとても大切なので絶対に忘れないようにしてください。
薪ストーブは「冬のオートキャンプ」の究極の遊びの一つだと思います。
設営や運用などに、スキルや知識が必要ですが、一度この世界へ入ると後戻りが出来なくなるほど、大きな魅力があります。
もし、この冬から「薪ストーブキャンプ」を考えている方は、しっかり準備をして、お互い安全に楽しい冬キャンプを過ごしましょう。
9月に入り、8月までの「猛暑」が去り、季節はいよいよ「秋」の気配を感じ始めました。
キャンプシーンも、茹だるような暑さを忘れ、「天高く馬肥ゆる秋」と言われる、心地よい気温と澄んだ空気が広がる「秋キャンプ」となっていきます。
この季節のキャンプのゴールは、もちろん、「紅葉キャンプ」となりますが、同時に一部のコアな方々は、その先にある「冬キャンプ」の準備が視野に入ってきます。
ということで、ちょっと季節としては早いですが、「冬キャンプギア」の主役である「ストーブの予約商戦」は、すでに始まっています。
そういった暖房機器のなかでも、やはり冬キャンプの醍醐味といえば「薪ストーブ」です。
現在、キャンプブームの真っ盛りで、今シーズンから「薪ストーブ」を始めようと検討されている方は多いと思います。
各メーカーからの「薪ストーブ」の性能や情報は色々なブログ記事がありますので、今回は「どうやって自分にあったストーブを選べば良いか?」について考察してみます。

素材の違い
アウトドア用の薪ストーブは、大きく分けて「スチール製(鉄製)」と「ステンレス製」の2種類があります。
この違いは「どちらが優れている」というより、それぞれの素材には「長所」と「短所」があるのでそれを踏まえて考える必要があります。
どちらのタイプをチョイスするのかは、キャンプの「スタイル」など、色々な要素があるので一概にいえませんので、まずはその特徴をまとめてみます。
●ステンレス製

ステンレスの「長所」は、とても堅くて「熱」に強く、とても「錆びにくい」ことです。
特に「錆びにくい」という特徴は、アウトドアのような環境でも「メンテナンスフリー」でガシガシ使うことが出来ると言う事です。
時間が限られた「キャンプの時間」で、いちいち「メンテナンス」をしなくて良いのは、大きなメリットだと思います。
実際、最近のトレンドとしても「ステンレス製」というのが増えています。
また、とても「堅い素材」なので、「スチール製」に比べて、ストーブの重さを相対的に軽くする事が出来ます。
(同じ強度が必要な場所ならステンレスの方が薄くする事ができるからです)
そのため、持ち運びを含めた「運用」でも有利となります。
ただし、ステンレスの「短所」としては、ボディーからは「放射熱(熱線)」がほぼ出ないので、同サイズの「スチール製」のストーブに比べると、その「熱量」が劣ってしまいます。
軽くて丈夫なので、アウトドアで使うには便利だけど、暖かさでは鉄製に劣る。
それがステンレスのストーブの特徴だと言えます。
●スチール製「鉄製」
「スチール製」の長所としては素材の「蓄熱性」が高く、また、その熱が「放射熱(熱線)」として外に放出される事です。
平たく言えば、「ステンレス製のストーブより暖かい」のがスチール製ストーブの長所です。
薪ストーブとして一番良い素材は「鋳鉄(鋳物)」ですが、とても重くて、伸縮性が低いので「割れやすい」と言う特徴があり、「アウトドア」にはあまり向きません。
ですので、アウトドア用として売られている「スチール製」のストーブのほとんどは「鋼板製」です。
鋳物に比べると、薄いので「暖かさ」という面では不利ですが、その分軽くて持ち運びが可能となります。
しかし「スチール製」の最大の短所は、「錆に弱い」という事です。
薪ストーブの場合、錆防止のために「耐熱塗装」が施されていますが、やはり何度か火入れすると塗装が飛んでしまいます。
そう言う場合は、再塗装したり、シーズンオフには油を塗るなど、「錆対策」が必要となります。
また、熱膨張しやすく強度の問題で、どうしてもステンレス製より「重量」が増えてしまいます。
「暖かいけど、重くてメンテナンスが必要」
これが「スチール製薪ストーブ」の特徴だと言えます。
耐熱ガラスの存在

薪ストーブ選びでは、最近は「耐熱ガラスの有無」も重要なポイントとなっています。
「薪ストーブ」と言えば、どちらかと言うと「メラメラ燃える炎を眺める」という、「暖炉」のようなイメージがあると思います。
しかし、ガラス窓が無いタイプは、燃焼室の中で「炎」が燃えているだけなので、実は外から「炎」は見えません。
ですので「揺らぐ炎を見ながらのキャンプ」をしたいなら、薪ストーブに装着された「耐熱ガラス窓」は必需品となります。
ただ、「耐熱ガラス窓」は、単純な「見た目」以外にも、実は重要な役割があります。
それが「放射熱(熱線)」の存在です。
「炎」から感じる熱のうち、空気を直接暖めて、「室温計」によって計測されるのは「対流熱」です。
しかし、「炎」の隣で感じる熱は、電磁波の形をとって放出される「放射熱(熱線)」です。
(※ 熱の伝わり方は3つあり、炎の上の空気が熱いのが「対流熱」、炎の光に手をかざすと暖かいのが「放射熱」燃えてる薪を手で触ると熱いのが「伝導熱」です)
ガラスは、一部の波長を遮る性質がありますが、多くの「熱線」を通す性質があるので、薪ストーブに「ガラス」があると、受け取る熱量が大幅にアップします。
鉄の場合は、熱せられて蓄熱したエネルギーを、放射熱で放出しますが、ガラスの場合は、炎自体の放射熱をスルーで通過させます。
「耐熱ガラス」は良いものだととても高価ですが、それが装着されているストーブは、「炎が見える」という効果の他に、「熱量がアップ」するという実用面での利点も大きいのです。
ボディーのサイズ
一口に薪ストーブと言っても、色々な形や大きさがあります。
その中で、「燃焼室の大きさ」は、そのままストーブから出る熱量に直結します。
まぁ、当たり前の話ですが、小さいストーブからは小さい熱量が出て、大きなストーブからは大きな熱量が出ます。
そして燃焼室の大きさは「容積」です。
例えば、寸法が縦横奥行きが全て「1.25倍」になると、容積が「2倍」になります。
さらに寸法が2倍だと、容積は8倍です。
つまり、見た目の寸法が小さくなるほど、容積の部分ではとても不利になるということです。
ただ、薪ストーブの熱量の素は「薪」ですので、「大きな熱量が出る」と言う事は、同時に「沢山の薪を消費する」という事になります。
ですので、暖かい大きなストーブは、それに比例して、多くの「燃料(薪)」を調達する必要があります。
「薪」はキャンプ場などで買うと、安くても1束400円くらい、高いと700円以上しますので、ランニングコストは結構ばかになりません。
これは、乗用車が「大きなエンジンはパワフルだけど燃費が悪い」のに対して、「小さいエンジンは燃費が良いけどパワーがいまいち」という関係に似ています。
そのため、ランニングコストの「経済性」を求めると、小さくて燃焼効率の高い薪ストーブが良いですし、お金に余裕があれば、大きなストーブでポカポカキャンプを楽しむのがベストです。
これが、基本的な薪ストーブの「大きさと熱量と燃費」の関係になります。
私たちの薪ストーブのチョイス
以上の要素ふまえて、キャンプで使う「ストーブ」を選択するのが一番良いと思います。
例えば、「車が大きい」など、積載に余裕がある場合は、熱量重視で、大きめのストーブと大量の薪でキャンプするのが「暖かさ」では一番有利です。
反対に積載に余裕がない場合は、小さくて、なるべく「熱効率が良いストーブ」を選択するのあ良い事になります。
また、運搬を含めて体力に余裕があれば、重たいスチール製のストーブが良いと思いますし、メンテナンスフリーで気軽に薪ストーブを楽しむなら、ステンレス製のストーブを運用するのがベストです。
●ホリデーロード Fbストーブ・NEO

そういった諸条件を踏まえて、私たちが使っているのが、ホリデーロードの「Fbストーブ・NEO」です。
まぁ、ご存じの方は多いと思いますが、当ブログとホリデーロードは、いつも居酒屋で色々と企んでいるズブズブの関係です。
ですので、薪ストーブの話をすると、どうしてもこちらのストーブになっちゃいます(笑)
ただ、このストーブは、私たちが、その性能に惚れ込んで購入して、先代の「Fbストーブ S50」以来、4シーズンほど使っています。
細かな話は色々記事を書いているのでそちらを参考にして頂けると嬉しいですが、こちらを選んだ最大の理由は、この「積載性と性能のバランスの良さ」です。

本体と基本セットの他、「延長の煙突」や、「幕よけパーツ」を含めても、ボストンバッグサイズで運搬できるので、積載面で考えても「石油ストーブ」より小さいです。
このため、冬キャンプでもプジョー308ccの小さいトランクに収まって、運用することが出来ています。
しかも、ただ小さいと言うだけで無く、「耐熱ガラス」や「燃焼室の構造」により、少ない薪から限界まで「熱」を取り出せるストーブです。

実際に、私たちは、435cmサイズのティピーテント(バランゲルキャンプ)で「-13℃」の雪中キャンプで使いました。
この時は旧型の「Fbストーブ50」でしたが、幕内は常に16℃以上をキープできました。
これでさらに幕内を「30℃」などに上げるには、火力が足りないので中々難しいですが、私たちの冬キャンプに「必要なスペック」として、十分な性能だと思っています。
その他のストーブ。
今シーズンも、色々なアウトドアメーカーから、多種多様な「薪ストーブ」がリリースされています。
そちらの一部を紹介してみます。
●株式会社ホンマ制作所

※ホンマ製作所HPより
家庭用からアウトドア用まで、色々な薪ストーブを作っているのがホンマ制作所です。
その中でも、コストパフォーマンスと性能がピカイチのアウトドアストーブと言えば、やはり「時計型薪ストーブ」です。
燃焼性能は申し分無く、ホームセンターなどで簡単に、安く手に入るので、これで「薪ストーブキャンプ」を始める方は多いと思います。
ただ、アウトドアと言っても、主に「野外用」という事で、オートキャンプでの「積載性」では劣る面があります。
楽天ショップ
【ガラス窓付】HONMAホンマ製作所 時計1型 薪ストーブ AF-60にガラス窓がセットされたオリジナル商品
●新保製作所

※新保製作所HPより
北海道、小樽にある薪ストーブメーカーで、スチール製の優れたストーブを製造しています。
耐熱ガラスを装備した、小型の「チョッパー」や、大型の「ロマンチカルストーブ」は、オシャレなキャンプサイトでとても映えます。
楽天ショップ
「チョッパー」煙突口 上出し 最大37センチの薪が入ります 最大幅:500mm 重量:9.5キロ まきストーブ本体のみ 煙突なし 上側煙突口
●tent-Mark DESIGNS

※tent-Mark DESIGNS HPより
WILD-1のプライベートである「tent-Mark DESIGNS」からはもともとある、「iron-stove 改」や「iron-stove ちび」の他に、今年は、2種類のストーブが追加ラインナップされています。
色々なアウトドアストーブの良い所をリスペクトしたデザインとなっていて、注目を集めています。
楽天ショップ
tent-Mark DESIGNS iron-stove 改
●G-stove

※アブレイズ HPより
ノルウェー製のアウトドアストーブで、日本ではアブレイズという会社が正規輸入代理店となっています。
最近では、キャンパルジャパンへ「OEM」して話題になりました。
オールステンレスで、優れた燃焼効率を誇る、とても優れたストーブです。
さらに、色々なオプションパーツがあり、多種多様な使い方が出来るのも魅力の一つです。
楽天ショップ
G-Stove(ジーストーブ) Gstove Heat View XL 本体セット
薪ストーブの注意点
薪ストーブを含む「燃焼系」の暖房機器は、一酸化炭素中毒や、火災など、キャンプでの使用は細心の注意が必要です。
特に「冬キャンプ」は外が寒いので、テントの入り口やスカートを密閉して、中で暖房を使うパターンが増えます。
しかし、テントの素材は通気性が無ので、火器は石油ストーブはおろか、例えロウソクでも一酸化炭素が発生するので、大変危険です。
よく、一酸化炭素に関しては「比重が軽い」という性質の話で、「テントの上に溜まる」とありますが、実際は「熱」による空気の対流が起こっているので、どこに溜まると言うことより全体的に広がると思っておいた方が良いと思います。
ですので、メーカーなどの注意事項にもある「換気を十分にする」というのがとても大切なので絶対に忘れないようにしてください。
薪ストーブは「冬のオートキャンプ」の究極の遊びの一つだと思います。
設営や運用などに、スキルや知識が必要ですが、一度この世界へ入ると後戻りが出来なくなるほど、大きな魅力があります。
もし、この冬から「薪ストーブキャンプ」を考えている方は、しっかり準備をして、お互い安全に楽しい冬キャンプを過ごしましょう。
コメント
こんにちは(・ω・)
基本的にステンレスは鉄の上位互換かと思っていましたが
放射熱がほとんど出ないなんて特徴があるんですか
しかし、そこの耐火ガラス窓を加えると、薪ストーブの素材としてのステンレスのデメリットを解消できるっと(`・ω・´)φ
ガラス窓は完璧に見た目の問題かと思っていました(笑
いつかは薪スト、ものすごく憧れのアイテムです(*´ω` *)
いろいろと解説サイトを閲覧したりしていましたが、
今回のこの記事は無駄に深入り過ぎずわかりやすく必要十分にまとまっていて
いたち的には一番ためになりました(*`・ω・)ゞ
基本的にステンレスは鉄の上位互換かと思っていましたが
放射熱がほとんど出ないなんて特徴があるんですか
しかし、そこの耐火ガラス窓を加えると、薪ストーブの素材としてのステンレスのデメリットを解消できるっと(`・ω・´)φ
ガラス窓は完璧に見た目の問題かと思っていました(笑
いつかは薪スト、ものすごく憧れのアイテムです(*´ω` *)
いろいろと解説サイトを閲覧したりしていましたが、
今回のこの記事は無駄に深入り過ぎずわかりやすく必要十分にまとまっていて
いたち的には一番ためになりました(*`・ω・)ゞ
こんにちは。うちはネコがいるので幕内での使用は難しいのですが、タープ下ならイケるんじゃないかなと密かに考えていました。暴風時の脚とか煙突の固定にまだ不安があるのですが、そもそも暴風時に薪スト火を入れてなんの役に立つのかという葛藤も拭いきれず、なかなか購入まで辿り着かない現状です。どうしても冬場は強風のイメージになってしまって。
タープ下で焚き火と薪ストーブあれば大きな2ルームは要らないかなとか、それとも2ルーム買ってトヨトミストーブ2台体制でいくかなとか、うだうだ考えているうちに冬がやってきちゃいそうな気がします。w
3、4年前までは高規格でもガラガラだったのに、今年の冬はもう「コアな人」とは呼ばれなくなりそうですね。
タープ下で焚き火と薪ストーブあれば大きな2ルームは要らないかなとか、それとも2ルーム買ってトヨトミストーブ2台体制でいくかなとか、うだうだ考えているうちに冬がやってきちゃいそうな気がします。w
3、4年前までは高規格でもガラガラだったのに、今年の冬はもう「コアな人」とは呼ばれなくなりそうですね。
ステンレス・スチール問題・・・
これはお値段にも影響するのでしょうか(^^;
①要検討
薪ストーブ導入するにあたり、
メラメラ燃え上がる炎は必要ですね。
②耐熱ガラス採用!
ボディーサイズは悩みます(>_<)
ソロキャンプで軍幕にINするなら小さなものですが
ファミでアテナを温めるとなると・・・
ランニングコストも問題ですね
③要検討
ということで、我が家にはどの薪ストーブがお勧めでしょうか(爆)
新幕買って、早くも息子は雪中キャンプをやりたいと申しております♪
これはお値段にも影響するのでしょうか(^^;
①要検討
薪ストーブ導入するにあたり、
メラメラ燃え上がる炎は必要ですね。
②耐熱ガラス採用!
ボディーサイズは悩みます(>_<)
ソロキャンプで軍幕にINするなら小さなものですが
ファミでアテナを温めるとなると・・・
ランニングコストも問題ですね
③要検討
ということで、我が家にはどの薪ストーブがお勧めでしょうか(爆)
新幕買って、早くも息子は雪中キャンプをやりたいと申しております♪
いたちさん。こんばんは。
ステンレス製は扱いやすいので人気ですが、スチールにも長所があり、一概に言えません。
でも、ダッチオーブンより構造が複雑で大きい薪ストーブをきちんと整備するのは結構大変なので、個人的にはステンレス製がオススメです。
自分に合ったストーブを選ぶ時に参考になるように書いたので、お褒め頂いて嬉しいです。
ステンレス製は扱いやすいので人気ですが、スチールにも長所があり、一概に言えません。
でも、ダッチオーブンより構造が複雑で大きい薪ストーブをきちんと整備するのは結構大変なので、個人的にはステンレス製がオススメです。
自分に合ったストーブを選ぶ時に参考になるように書いたので、お褒め頂いて嬉しいです。
Suikaさん。こんばんは。
タープ下で使うなら、ホンマの時計ストーブがベストだと思いますよ。
火力は圧倒的だし、煮炊きに使うには最高。
要は、爆ぜない焚火台です(笑)
太い煙突も、テントインしないなら短くて済むので、本体が積めればOKです。
値段も安いし、キャンプで使わなくなったら、庭で焼却炉として再利用可能です。
タープ下で使うなら、ホンマの時計ストーブがベストだと思いますよ。
火力は圧倒的だし、煮炊きに使うには最高。
要は、爆ぜない焚火台です(笑)
太い煙突も、テントインしないなら短くて済むので、本体が積めればOKです。
値段も安いし、キャンプで使わなくなったら、庭で焼却炉として再利用可能です。
ササシンさん。こんばんは。
3つの条件で選ぶのは中々難しそうです(笑)
積載に余裕があるなら、大型のストーブが良いですが、冬キャンプは荷物が膨らみますからね。
雪中スキルはササシンさんの方が高いので、私から言い足す事はありませんが、ファミでアテナクラスをポカポカにするには、かなり大変ですよね。
3つの条件で選ぶのは中々難しそうです(笑)
積載に余裕があるなら、大型のストーブが良いですが、冬キャンプは荷物が膨らみますからね。
雪中スキルはササシンさんの方が高いので、私から言い足す事はありませんが、ファミでアテナクラスをポカポカにするには、かなり大変ですよね。
こんばんは
分かりやすい説明に真剣に読んでいて。
燃えてる薪を手で触ると熱いのが「伝導熱」(笑)吹き出しました( ̄▽ ̄;)
確かにそれは熱そうで、伝導熱。分かりやすいです。
うちはまだ薪ストーブは躊躇していて。冬キャンはとりあえずコロナ石油ストーブでと考えてます。
今年の3月かな?ふもとっぱらで0℃はホクホクで過ごせたので。
0℃以下を、また試しながら薪ストーブは検討です。
分かりやすい説明に真剣に読んでいて。
燃えてる薪を手で触ると熱いのが「伝導熱」(笑)吹き出しました( ̄▽ ̄;)
確かにそれは熱そうで、伝導熱。分かりやすいです。
うちはまだ薪ストーブは躊躇していて。冬キャンはとりあえずコロナ石油ストーブでと考えてます。
今年の3月かな?ふもとっぱらで0℃はホクホクで過ごせたので。
0℃以下を、また試しながら薪ストーブは検討です。
こんばんは~
もうそんな時期なんですねぇ~
やっぱりキャンプは夏場より冬ですかね(笑)
薪ストーブも久しぶりに出して点検して、薪も調達しとかないとですねw。
もうそんな時期なんですねぇ~
やっぱりキャンプは夏場より冬ですかね(笑)
薪ストーブも久しぶりに出して点検して、薪も調達しとかないとですねw。
おはようございます。
ナイスなタイミングの良記事ですね〜
これ見て、昨年自分のfb.ストーブを両面ガラス化したいと思ってたことを思い出しました。
ガラスありとガラスなしでは、感じる熱量が全然違いますからね。tipiだと全方位から見ることになるし…思い切っていっちゃうかな…
ナイスなタイミングの良記事ですね〜
これ見て、昨年自分のfb.ストーブを両面ガラス化したいと思ってたことを思い出しました。
ガラスありとガラスなしでは、感じる熱量が全然違いますからね。tipiだと全方位から見ることになるし…思い切っていっちゃうかな…
干物さん。こんにちは。
接触すると熱が伝わるのが「伝導熱」です(笑)
伝わり方は物質によって違いがあり、金属などは熱の伝わりが早いので、触ると体の熱が早く奪われるので「冷たく」感じます。
逆に、木材などは熱の伝わりが遅いので、体の熱が移り難く「温もりがある」と表現されます。
0℃でホクホクなら、-5℃くらいまでなら平気ですね。
よほど標高が高い山じゃない限り、関東近辺なら-10℃以下になることは無いので、基本は石油ストーブでカバーは出来ます。
接触すると熱が伝わるのが「伝導熱」です(笑)
伝わり方は物質によって違いがあり、金属などは熱の伝わりが早いので、触ると体の熱が早く奪われるので「冷たく」感じます。
逆に、木材などは熱の伝わりが遅いので、体の熱が移り難く「温もりがある」と表現されます。
0℃でホクホクなら、-5℃くらいまでなら平気ですね。
よほど標高が高い山じゃない限り、関東近辺なら-10℃以下になることは無いので、基本は石油ストーブでカバーは出来ます。
taku-cさん。こんにちは。
そろそろチョッパーのメンテナンスの時期ですよ(笑)
「キャンプは冬」は変態の証ですが、最近は冬キャン人口が増えて、あまり変態感はなくなりました。
大手を振って冬キャンプが出来るとは、良い時代です(笑)
そろそろチョッパーのメンテナンスの時期ですよ(笑)
「キャンプは冬」は変態の証ですが、最近は冬キャン人口が増えて、あまり変態感はなくなりました。
大手を振って冬キャンプが出来るとは、良い時代です(笑)
Egnath財閥さん。こんにちは。
ガラス窓の暖かさって、実際体感しないと解らないですよね。
でも、火が入った薪ストーブを見る機会って意外と少ないです。
その辺りも、薪ストーブ選びのハードルになってますね。
ガラス窓の暖かさって、実際体感しないと解らないですよね。
でも、火が入った薪ストーブを見る機会って意外と少ないです。
その辺りも、薪ストーブ選びのハードルになってますね。
こんにちは〜
いつかくるその日のために参考にさせていただきます。
去年ご相談させていただいた時にGストーブに心の中で決めかけたのですが、ぶんぶく茶釜の暖かさで見送りになりました・・(爆)
いつかくるその日のために参考にさせていただきます。
去年ご相談させていただいた時にGストーブに心の中で決めかけたのですが、ぶんぶく茶釜の暖かさで見送りになりました・・(爆)
ぴのこさん。こんにちは。
茶釜とフジカで、すでに行けないキャンプは無くなったと思いますけど。
ぴのこ家は機動力重視な感じがあるので、設営に手間が掛かる薪ストーブは中々、手が出しにくいのでしょうか?
でも、焚火にストの旦那さんは、確実に填まるオモチャだと思うんですけどね(笑)
茶釜とフジカで、すでに行けないキャンプは無くなったと思いますけど。
ぴのこ家は機動力重視な感じがあるので、設営に手間が掛かる薪ストーブは中々、手が出しにくいのでしょうか?
でも、焚火にストの旦那さんは、確実に填まるオモチャだと思うんですけどね(笑)
こんにちは。
もう少しで薪ストーブの季節ですね。
勢い余って、ソロなのに両面ガラス化してしまいました…。
イスを移動させながら、両面炎を楽しみたいと思います(笑)。
もう少しで薪ストーブの季節ですね。
勢い余って、ソロなのに両面ガラス化してしまいました…。
イスを移動させながら、両面炎を楽しみたいと思います(笑)。
がんさん。こんにちは。
10月入れば、夜は肌寒くなるので、薪ストーブが始められますね。
両面ガラスは暖かさで有利ですから、雪中含めてガンガン使い倒しましょう(笑)
10月入れば、夜は肌寒くなるので、薪ストーブが始められますね。
両面ガラスは暖かさで有利ですから、雪中含めてガンガン使い倒しましょう(笑)
ちょうど興味を持ち始めたところで、とても参考になりました!
pepeさん。こんにちは。
薪ストーブは、ただの暖房を超えた「遊び」としての面白さがあります。
ご参考になったようで良かったです。
薪ストーブは、ただの暖房を超えた「遊び」としての面白さがあります。
ご参考になったようで良かったです。