薪ストーブのインストール方法。〜45°エルボでの煙突の斜め引き〜
Apr 6 , 2022
こんにちは。Kです。
薪ストーブの季節は終わってしまいましたが、今シーズン初めて試してみた「煙突の斜め引き」についての記事です。
私たちの薪ストーブキャンプは、基本的に3つの幕で行っています。
まず、煙突が外に出せる穴がある、ワンポールテントである「バランゲルキャンプ」です。
こちらの場合は、メインポール下に本体を設置し、テント高が3メートルあるので、煙突も同じ長さの3メートルで外に排気しています。
そして、もう一つが、サイドパネルに角度がある「カヤード」です。
こちらはいわゆる「シェルター」ですが、メインポール脇のパネルの角度があり、この部分から煙突を縦に出すことが出来ます。
この場合は、幕自体に高さが無いので、煙突は2メートルです。
この2つのテントは、煙突はストーブ本体から垂直に外に出すので、「煙突の縦引き」と呼んでいます。
そして、もう一つが、私たちのエース幕である「トルテュPro」です。
これに入れる時は、煙突をいちど、1メートル真横に出して、外にだします。
そこから2メートル垂直に上げて排気しています。
この、真横に出すと言う方法を「煙突の横引き」と、呼んでいます。
縦引きは、テント側に煙突ポートがあると容易に薪ストーブを入れられるメリットがあります。
横引きは、それが出来ず、さらにテントに煙突ポートの加工をしたくない場合のインストール方法です。
どちらの方法でも薪ストーブを楽しめるのですが、今回試したのは、どちらかと言うと縦引きに近いですが、「煙突の斜め引き」となります。
まぁ、インストール方法が確立している状態で、
「なぜ新しい方法を試したのか?」
と言われたら、
「やりたかったからです」
としか、(遊びですから)答えられませんが、結果的には色々メリットがあるので、ご紹介します(笑)
斜め、と言ってもずっと斜めではなく、外に出してからは垂直になっているので、ぱっと見では斜めには見えません。
斜めの部分は、ストーブ本体から煙突1メートル分です。
使った部材は、プレスエルボの「45°」のタイプです。
私たちのFbストーブの場合、煙突経が75φなので、空調ダクト用のエルボを2個使います。
薪ストーブ本体にエルボを刺し、煙突を45度で外に出します。
その後、もう一つのエルボを逆の角度で付ける事で、煙突は垂直になります。
煙突は、テントの斜めのパネルから出して、ランタンハンガーを使って固定しています。
幕よけは、ラス網を使い、パネル下部はクリップで止めています。(ダブルジッパーの扉ならチャックを閉めるだけでOKです)
私たちが使う「カヤード」の場合、以前は斜めの部分を使い垂直に出していました。
その場合がこちら。
今回の45度を使うとこんな感じとなり、外観上の見た目はそれほどかわりません。
ただ、1mの煙突を45°で斜めにすると、計算上は煙突の出る位置から「約70cm」ほどストーブ本体を移動する事が出来ます。
カヤードの場合、幕よけとの関係で、そこまでいかず、実際は50cmくらいです。
これが、ストレートで煙突を出した時の薪ストーブの位置です。
本体は「メインポールの裏側」にあります。
そして、こちらが45度で出した場合のストーブの位置です。
上の写真と撮っている角度が違うのですが、本体後部がメインポールの前に出ている事が解ります。
薪ストーブの場合、主な熱は「対流熱」で、ストーブの上の空間が温まります。
そのストーブが、テントの壁際ではなく、真ん中に移動されるので、体感上の「暖かさ」の差はかなりありました。
また、壁面が垂直に近い、2ルームテントや、大型シェルターなどのサイドパネルでもインストールが出来るようになります。
理由としては、1メートルを斜めにしたら、70cm内側にオフセット出来るので、サイドパネルから出しても、本体と幕体の間に十分なクリアランスがとれるからです。
そのため、「パネルと煙突の接点」に対する「幕よけ」だけ工夫すれば、理論上は、どんなタイプのテントでも、「無加工」で薪ストーブをインストールが出来るようになります。
このように、斜めである事の利点は、思ったより大きいので、来シーズンから薪ストーブキャンプを考えてる方は、この方法を試してみるのも良いと思います。
おしまい。。。。
薪ストーブの季節は終わってしまいましたが、今シーズン初めて試してみた「煙突の斜め引き」についての記事です。
現状のインストール方法
私たちの薪ストーブキャンプは、基本的に3つの幕で行っています。
まず、煙突が外に出せる穴がある、ワンポールテントである「バランゲルキャンプ」です。
こちらの場合は、メインポール下に本体を設置し、テント高が3メートルあるので、煙突も同じ長さの3メートルで外に排気しています。
そして、もう一つが、サイドパネルに角度がある「カヤード」です。
こちらはいわゆる「シェルター」ですが、メインポール脇のパネルの角度があり、この部分から煙突を縦に出すことが出来ます。
この場合は、幕自体に高さが無いので、煙突は2メートルです。
この2つのテントは、煙突はストーブ本体から垂直に外に出すので、「煙突の縦引き」と呼んでいます。
そして、もう一つが、私たちのエース幕である「トルテュPro」です。
これに入れる時は、煙突をいちど、1メートル真横に出して、外にだします。
そこから2メートル垂直に上げて排気しています。
この、真横に出すと言う方法を「煙突の横引き」と、呼んでいます。
縦引きは、テント側に煙突ポートがあると容易に薪ストーブを入れられるメリットがあります。
横引きは、それが出来ず、さらにテントに煙突ポートの加工をしたくない場合のインストール方法です。
どちらの方法でも薪ストーブを楽しめるのですが、今回試したのは、どちらかと言うと縦引きに近いですが、「煙突の斜め引き」となります。
まぁ、インストール方法が確立している状態で、
「なぜ新しい方法を試したのか?」
と言われたら、
「やりたかったからです」
としか、(遊びですから)答えられませんが、結果的には色々メリットがあるので、ご紹介します(笑)
斜めの方法
斜め、と言ってもずっと斜めではなく、外に出してからは垂直になっているので、ぱっと見では斜めには見えません。
斜めの部分は、ストーブ本体から煙突1メートル分です。
使った部材は、プレスエルボの「45°」のタイプです。
私たちのFbストーブの場合、煙突経が75φなので、空調ダクト用のエルボを2個使います。
薪ストーブ本体にエルボを刺し、煙突を45度で外に出します。
その後、もう一つのエルボを逆の角度で付ける事で、煙突は垂直になります。
煙突は、テントの斜めのパネルから出して、ランタンハンガーを使って固定しています。
幕よけは、ラス網を使い、パネル下部はクリップで止めています。(ダブルジッパーの扉ならチャックを閉めるだけでOKです)
私たちが使う「カヤード」の場合、以前は斜めの部分を使い垂直に出していました。
その場合がこちら。
今回の45度を使うとこんな感じとなり、外観上の見た目はそれほどかわりません。
ただ、1mの煙突を45°で斜めにすると、計算上は煙突の出る位置から「約70cm」ほどストーブ本体を移動する事が出来ます。
カヤードの場合、幕よけとの関係で、そこまでいかず、実際は50cmくらいです。
これが、ストレートで煙突を出した時の薪ストーブの位置です。
本体は「メインポールの裏側」にあります。
そして、こちらが45度で出した場合のストーブの位置です。
上の写真と撮っている角度が違うのですが、本体後部がメインポールの前に出ている事が解ります。
薪ストーブの場合、主な熱は「対流熱」で、ストーブの上の空間が温まります。
そのストーブが、テントの壁際ではなく、真ん中に移動されるので、体感上の「暖かさ」の差はかなりありました。
また、壁面が垂直に近い、2ルームテントや、大型シェルターなどのサイドパネルでもインストールが出来るようになります。
理由としては、1メートルを斜めにしたら、70cm内側にオフセット出来るので、サイドパネルから出しても、本体と幕体の間に十分なクリアランスがとれるからです。
そのため、「パネルと煙突の接点」に対する「幕よけ」だけ工夫すれば、理論上は、どんなタイプのテントでも、「無加工」で薪ストーブをインストールが出来るようになります。
このように、斜めである事の利点は、思ったより大きいので、来シーズンから薪ストーブキャンプを考えてる方は、この方法を試してみるのも良いと思います。
おしまい。。。。
コメント
こんばんは! 楽しみに待っていました興味津々、できれば近くて見たかった斜め横引き記事、ありがとうございます♪
カヤードから上方向に出されているのを見て、我が家のSTDも結構斜めの傾斜があるので、最初はまっすぐ出せないものかと思ったのですが・・・薪ストーブと幕が近づきすぎなのと・・・煙突が出た先も、やっぱり幕が近くて気になる・・・という不安がありました。
でも斜め方式だと、中も外も、幕との距離が稼げるし、暖かさの利点もあるし、煙突が2メートルでよいのは・・・これはこれで魅力ですね!
斜めエルボはすでにホムセンでチェック済なので・・・来季のお題が増えました(笑)
カヤードから上方向に出されているのを見て、我が家のSTDも結構斜めの傾斜があるので、最初はまっすぐ出せないものかと思ったのですが・・・薪ストーブと幕が近づきすぎなのと・・・煙突が出た先も、やっぱり幕が近くて気になる・・・という不安がありました。
でも斜め方式だと、中も外も、幕との距離が稼げるし、暖かさの利点もあるし、煙突が2メートルでよいのは・・・これはこれで魅力ですね!
斜めエルボはすでにホムセンでチェック済なので・・・来季のお題が増えました(笑)
マトリョーシカさん。こんにちは。
うちの場合、トルテュは横引きで完成してるので変える予定はありませんが、カヤードの入れからはこれが基本になりそうです。
燃焼効率も元々良く燃えるストーブなので、斜めで2メートルでも大丈夫でした。
マトリョーシカさんの場合、この方法だと「幕よけ」が問題ですが、市販品ならホンマから煙突ガードも出てますし、傘立てを改造する方法もあるようです。
うちの場合、トルテュは横引きで完成してるので変える予定はありませんが、カヤードの入れからはこれが基本になりそうです。
燃焼効率も元々良く燃えるストーブなので、斜めで2メートルでも大丈夫でした。
マトリョーシカさんの場合、この方法だと「幕よけ」が問題ですが、市販品ならホンマから煙突ガードも出てますし、傘立てを改造する方法もあるようです。